容姿・経歴・その他メモ

休み時間も教室の隅で読書をしている、おとなしい少年。
自分の中での決まり事が多い。「こうでなければならない」と自分の行動を自分で強く縛りがち。


小さい頃、川で溺れたことがあった。暗く寂しい藍鉄色の濁流の中、意識が途切れていったのを覚えている。
気がつけば、病院のベッドの上。誰が助けてくれたのか、誰も教えてくれなくて。

学校で、「銀河鉄道の夜」を読んだ。銀河鉄道にジョバンニと一緒に乗るカムパネルラは、川で溺れた妹を助けていなくなっていた。
僕には、僕のカムパネルラがいるはずだ。見つけなくちゃ。

それから、その人を探し求めるようになる。人知れず僕を守ってくれた誰かを。


だから、力をもらったとき、僕もこれで誰かを人知れず守るんだって、そう、思ったんだ。


川はまだ怖い。どこまで続くかわからない宇宙も、実は怖い。


家族が好き。しっかり者の唯鈴と、のんびりできる春樹｜兄《にい》に憧れている。
唯鈴の友達の万知花のことも好き。その自由さに憧れている。



『本当は、誰も助けてくれなかった』
『それを思い出すのが怖いから、物語に縋って、いもしないヒーローを探してる』

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