誕生日：11月22日
好きなもの：星空、静かな場所、アイスクリーム(最近、食べるのに難儀している)
嫌いなもの：理不尽、諦観、蜘蛛
趣味：ゲーム、ツーリング、天体観測
苦手：体温調整

以前は黒髪だったが、『ワールドパージ事件』より変質し、赤髪になった。
同様に異常加熱体質となっており、常にエフェクトで適正体温を維持している。
性格は真面目で献身的。間違いを諫める程度には芯も強いと思われていたが、その実は受動的な八方美人であり、自分の短所に折り合いを付けられないまま燻っているような状態だった。
デュアルカラミティの感染による奇妙な共生生活を経て自分の弱さと向き合うことで克服し、統合を果たした。
統合を果たした結果性格も統合されたため、人が変わったような印象を受ける友人が多い。

人を傷付けることに対して消極的だったために防御面に特化した戦い方がメインだったが、精神面の成長に伴い真っ当に戦えるようになった。
炎剣による無制限斬撃、氷盾による防御、熱探知によるサポートで矢面に立つ事が多い。

戦闘用人格プログラムの制御用ナノマシン。コードネームは“デュアルカラミティ(厄災の人格)”。通称“デュー”。
戦闘向けではないシンドローム・性格のオーヴァードを戦闘用に調整された人格に書き換えるために研究開発された、いわゆる『人工レネゲイドビーイング』。
その実は、宿主の深層心理における『シャドウ』の発露を経て宿主のレネゲイドウイルスを刺激、活性化することによりレネゲイドウイルスを次の世代へシフトアップする計画によって生み出された『呪い』である。
人でないが故に人を理解できない。そのため、宿主の深層心理をトレースする。彼を否定することは自己アイデンティティの崩壊を意味し、破綻をきたすことになる。
結果として、『シャドウ』を受け入れられずに精神崩壊、人格乗っ取り、ジャーム化など、様々な問題を起こし、計画は凍結されることとなった。
吾嬬の場合、“自分の嫌な部分をデュアルカラミティに押し付けることでデュアルカラミティに好きに行動することを許す”という形で共生が成立するという極めてレアなケースである。

吾嬬のデュアルカラミティは奔放で遠慮知らず、場の空気を読まず、他人を嘲笑うのを好む。
共生生活を経て心の成長を果たした吾嬬に受け入れられることで統合し、ナノマシンは活動停止することとなった。

東京都南嘉野区を中心として、地球規模の『呪い』、『厄災』を用いることで地球そのもののレネゲイドウィルスを次の世代へとシフトさせる計画。

人類の歴史にはいわゆる転換期があり、その転換期には大規模な災害や争乱が起きている。
それは地球の意志により起こされるブレイクスルーである。
長年同様の転換期は繰り返されたが、地球そのものに対する反逆的行動を取り続けた人類に対して見切りをつけた"星の端末"山根晋太郎により、地球のリソースをフル活用して人類を絶滅寸前に追い込み、真価(進化)を計るために南嘉野区支部を襲撃した。

UGN南嘉野区支部とその協力者の一人である吾嬬霞音によって山根晋太郎並びに"神をも罰す血の大河"ステュクスは斃された。
だがそれは、白亜紀の大絶滅より長きに渡ってこの星を守ってきた力を喪失させる結果となる。
星が海底深くに封印した存在の目覚めを妨げるものは無くなった。
星が最も嫌っていた外側からの侵入を阻止する防壁はついに消滅した。
終焉を回避した人類を待ち受けているのは新たな困難と試練かもしれない――

『ワールドパージ事件』以降から吾嬬が使用しているコードネーム。
UGN南嘉野区支部事務員、鐘崎香波により命名された。
彼女が特定条件下で生成する剣の名称でもある。

『世界を切り拓く覚悟』を以て生成することを可能とする、炭化した剣のようなもの。見た目は、柄から生えた一本の黒い芯。
その実は、超高温を限界まで圧縮(超新星を発生する程度の圧力)することでプラズマの白刃を噴出する刺突剣。
鋒に触れたあらゆるものを核融合反応により焼き尽くすため、切る、焼くという概念を超えて消滅させる。
レーヴァテインとは、ラグナロクに於いて世界を焼き尽くしたスルトが行使した正体不明の概念。

吾嬬は神話をなぞらえるように｜"世界"《ステュクス》と対峙し、炎の剣で新たな世界を切り拓いたのだ。