“波壊する弾丸”灰簾黒江
プレイヤー:たけしん
私は……この生き方しか知らないんだ。でも、こんな私でも、大事にしてくれる人がいる――
妙子式おんなのこ
- 年齢
- 16
- 性別
- 女
- 星座
- 水瓶座
- 身長
- 150
- 体重
- 45
- 血液型
- B型
- ワークス
- UGNチルドレンB
- カヴァー
- 高校生
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- エンジェルハィロゥ
- ブラックドッグ
- HP最大値
- 26
- 常備化ポイント
- 4
- 財産ポイント
- 2
- 行動値
- 12
- 戦闘移動
- 17
- 全力移動
- 34
経験点
- 消費
- +44
- 未使用
- 0
ライフパス
出自 | 父親はUGN支部長である。 | |
---|---|---|
結社の一員 | ||
経験 | チルドレンの同期を裏切った。理由はなんだったか……私にとって、他者は蹴落とす対象でしかない。 | |
裏切った | ||
邂逅 | エージェントとしての最初の仕事で会合。任務の必要条件は達成できたが、"ディアボロス"には逃げられた。 | |
腐れ縁 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | オーヴァードになれ……そう、父に言われた。私は、それに答えた。 |
命令 | 15 | |
衝動 | 侵蝕値 | 足りない。私には足りない。私は私たりえない。他の人のソレを奪えば、私は満たされる…… |
吸血 | 17 | |
その他の修正 | 7 | ハードワイヤード、Dロイス精鋭 |
侵蝕率基本値 | 39 |
能力値
肉体 | 2 | 感覚 | 5 | 精神 | 2 | 社会 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 0+2 | シンドローム | 3+1 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 0+0 |
ワークス | ワークス | 1 | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | 1 | |||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 射撃 | +5=10 | RC | 1 | 交渉 | ||
回避 | 1 | 知覚 | 意志 | 調達 | 1 | ||
情報:UGN | 1 | ||||||
情報:ウェブ | 2 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 精鋭:射撃 | ― | 彼女は精鋭とされている。それがどれだけの犠牲を払って成り立っているのか彼女は知っている。…だが、それは彼女の枷ではない。彼女は、無数の兄妹達から嫌われてはいなかったのだから。 | ||||
Sロイス | 八重樫 若菜 | 執着 | / | 隔意 | 過酷な訓練を受けてきた黒江は、しかし日常生活に溶け込むのは初めてのことだった。……もう、黒江にとって若菜はかけがえのない人となった。その気持ちが友情なのか恋愛なのか、黒江に区別はつかないが……だが、彼女は若菜に執着するだろう。 | ||
協力関係 | 月原 朝芽 | 有為 | / | 無関心 | 私は情報入手能力に長けていないので、そういったことを得意とする彼女は有益な相手だ。いい関係を結んでいきたい。……比良坂先輩について調べているのか?月原。恩を感じているからこそ、正直に言わせてもらう。比良坂先輩だけは、やめておけ。……私に言えるのはそれだけだ。また明日、校内で会えることを祈るよ。 | ||
シナリオ | 佐和山 光彦 | 有為 | / | 脅威 | 思い返して見ると、こいつのおかげで私はこの学校に来れたんだな。……少しだけ、感謝している。 | ||
PC3 | 比良坂 夜 | 好意 | / | 恐怖 | 理由は全く覚えていないが、黒江は彼女を好意的に見ている。……先輩、もしかして、私、昔先輩と……いえ、なんでもありません。新作、とても美味しかったです。 | ||
守るべき物 | 八重樫の日常 | 庇護 | / | 劣等感 | 八重樫が八重樫であるために。私は、八重樫の日常を守る。私に日常を与えてくれた、若菜の日常を……奪うやつは、絶対に許さない。 | ||
仲間 | 津籠 新 | 連帯感 | / | 嫉妬 | ああ、良いやつだよ。全く。もう、アイツがいないなんて考えられん。……おい、若菜とちょっと距離が近すぎるんじゃないか?二人で買い物に行くのか?よかったら、私も同行したい。(いまのところこの誘いが断られたことはないが、もし断られたら黒江は迷わず"天使の外套"使って二人を追跡するだろう) |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
ウェポンマウント | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
ボルトアクションライフルを入手。イニシアチブプロセスで装備を切り替えできる。 | |||||||||
バリアクラッカー | 2 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | 単体 | 武器 | 4 | 80% | |
ガードと装甲無視、1シナリオLV回まで。 | |||||||||
コンセントレイト:エンジェルハィロゥ | 2 | メジャーアクション | シンドローム | 自動成功 | 自身 | ― | 2 | ― | |
組み合わせた判定のクリティカル値を-[LV]する。 | |||||||||
レーザーファン | 3 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | 範囲(選択) | 武器 | 3 | ― | |
エフェクトの対象を範囲(選択)にし、同エンゲージに攻撃できなくなる。1シナリオLV回まで。 | |||||||||
小さな塵 | 4 | メジャーアクション | 〈射撃〉 | 対決 | 単体 | 武器 | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を+[LV*2]する。 | |||||||||
ハードワイヤード | 3 | 常時 | ― | ― | 自身 | ― | ― | ― | |
ロックオンサイトを3個入手・装備 | |||||||||
マスヴィジョン | 1 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | ― | ― | 4 | 100% | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を+[LV*5]する。シナリオ3回まで。 | |||||||||
タッピングオンエア | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 視界 | 1 | ― | |
無線電波を傍受したり、逆に電波を放送して画像や音声などの情報を送受信できる。【知覚】 | |||||||||
天使の外套 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
任意の見た目になれる。声は変わらない。判定するなら【知覚】 |
コンボ
拡散する弾丸:クラスターバレット
- 組み合わせ
- 小さな塵+レーザーファン+コンセントレイト:エンジェルハィロゥ
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 範囲(選択)
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 7
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 5
- 8
- 21
- 16
- 100%以上
- 5
- 7
- 21
- 18
- 5
マイナーで射撃体勢をとり射撃+5(基礎値適用済)。
波壊する弾丸:クラッシュバレット
- 組み合わせ
- 小さな塵+レーザーファン+コンセントレイト:エンジェルハィロゥ+バリアクラッカー
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 範囲(選択)
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 11
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 80%以上
- 5
- 8
- 21
- 16
- 100%以上
- 5
- 8
- 21
- 18
- 5
マイナーで射撃体勢をとり射撃+5(基礎値適用済)。
装甲・ガード無効。
狙撃する弾丸:スナイプバレット
- 組み合わせ
- 小さな塵+コンセントレイト:エンジェルハィロゥ
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 5
- 8
- 21
- 16
- 100%以上
- 5
- 7
- 21
- 18
- 5
マイナーで射撃体勢をとり射撃+5(基礎値適用済)。
貫通する弾丸:ピアシングバレット
- 組み合わせ
- 小さな塵+バリアクラッカー+コンセントレイト:エンジェルハィロゥ
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 8
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 80%以上
- 5
- 8
- 21
- 16
- 100%以上
- 5
- 7
- 21
- 18
- 5
マイナーで射撃体勢をとり射撃+5(基礎値適用済)。
装甲・ガード無効。
波壊する幻影:ミラージュバレット
- 組み合わせ
- 小さな塵+レーザーファン+コンセントレイト:エンジェルハィロゥ+バリアクラッカー+マスヴィジョン
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 範囲(選択)
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 15
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%以上
- 5
- 7
- 21
- 28
- 5
マイナーで射撃体勢をとり射撃+5(基礎値適用済)。
装甲・ガード無効。
貫通する幻影:ヴィジョンバレット
- 組み合わせ
- 小さな塵+コンセントレイト:エンジェルハィロゥ+バリアクラッカー+マスヴィジョン
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 12
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%以上
- 5
- 7
- 21
- 28
- 5
マイナーで射撃体勢をとり射撃+5(基礎値適用済)。
装甲・ガード無効。
武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ボルトアクションライフル | 0 | 射撃 | 〈射撃〉 | 0 | 8 | 200m | 同一エンゲージに攻撃不能 マイナー使用で射撃判定+5 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
ロックオンサイト(3個) | 射撃+6 | ||||
コネ:噂好きの友人 | 1 | コネ | 〈情報:噂話〉 | 最近八重樫以外とも積極的に喋るようになった。(情報:噂話の判定のダイスに+2個する) | |
コネ:ハッカー | 1 | コネ | 〈情報:ウェブ〉 | ネットで知り合った自称ハッカー。中々有益なやつだ。(情報:ウェブの判定のダイスに+2する) |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
10 | 10 | 154 | 0 | 0 | 174 | 0/174 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
かいれんくろえ
「勝つためなら手段は選ばない。一番いいのは……戦わないことだ」
キャッチコピー
合理性とは固定値のことだ!長距離範囲狙撃スナイパー!
色
黒青
名前
灰簾黒江(かいれんくろえ)
見た目
身長:148
髪の毛:黒
目の色:基本黒、ほんのり青
性格
合理的であることを尊ぶ。
しかしあくまで自分が最も重要で、自己犠牲の精神などかけらもない。
任務をただ粛々と効率よく遂行するのが自分の価値だ。
UGNチルドレンである彼女は、この生き方しか知らないし、他の生き方など想像もつかない。
↓"ムーンレスナイト"終了後↓
合理的であることを尊ぶ。が、時折、感情に左右されて非合理な行動を取るようになった。
任務は確実に遂行するが、一方、任務に対して要望や進言を行うようになったようだ。
また、自分より、特定の個人……八重樫若菜を優先して行動をとる。
UGNチルドレンである彼女に、日常を与え、新たな生き方を教えてくれた、恩人だからだろう。
好きなもの
……考えたこともなかった。成果か?
(そういえば、自分は甘味が好きだ。)
↓"ムーンレスナイト"終了後↓
(八重樫)若菜だ。
あと、甘いものも好きだ。
それと、好き、かわからんが……他人のことしか考えられないやつは、放って置けん。
嫌いなもの
"熱い"ヤツ。自分より他人を大事にするもの。
(栄養補給が第一だが、辛い食べ物は得意ではない。痛覚を快感と認識するなどおかしい。)
↓"ムーンレスナイト"終了後↓
嫌いなもの、か。フム……はっきりしないやつが嫌いだ。決断は素早く行え。
辛いものは苦手だ。……まて、若菜。中華とは辛いのではないのか?辛くない?本当か?
……いや、無理だ。中華料理は、苦手だ……。
趣味
趣味とは余暇にやることを指すのか?自身のメンテナンスだ。
…おっと、間違えた。私の趣味は読書だ。(…というのが"自然"だったな)
↓"ムーンレスナイト"終了後↓
若菜と出かけることだ。
む、こういうのは趣味とは言わないのか?
そうだな……読書や、映画……特に、登場人物の情緒がしっかり書かれているものを、最近はよく読んでいるな。
---以下おまけ---
過去
父はUGN支部長(直属の上司ではない)
自分の出世を第一に考えており、我が子にオーヴァードの素質があるとわかった時には小躍りした。
育児などに関してUGNに任せきりで、黒江に父親らしいことをしてはいない。
また、黒江の母に関する情報は一切存在しない。彼が抹消している。
黒江はチルドレンとして、精鋭として、UGNに所属してきた。
今までは戦闘がほとんどだったが、それなりに成熟してきたため、また任務のため、N市立高校へ投入された。
UGN外の人間と深く関わったのは、今回の潜入任務が初めてである。
幕間『"精鋭"のつくりかた』
日記
今回の事件について父へ報告していたところ、「備忘録をつけなさい、自分の思いを言葉にするのに慣れるに越したことはない」と仰ったので、報告書とは別に備忘録をつけることにした。
○月○日 ムーンレスナイトによる一連の事件について
"ムーンレスナイト"による一連の事件は、幕を閉じた。
――私の任務は終わった。
(たけしん注:この記録は、エンディングから黒江ENDシーンまでにつけられたものです)
"蔓延する毒"について
……アイツと一緒にいると、昔のことを少しだけ思い出す。
任務を一緒に遂行する、仲間達のことを。
過去を思い出すと、頭がひどく痛む。だが、決して……悪い気分じゃない。
短い間だったが、アイツには相当世話になった。もしかすると、また何かの任務で一緒になるかもしれないが、望み薄だろう。
せめて、別れの挨拶くらいはしっかりしておきたい。
本当に、ありがとう。
…ここに書いても、仕方ないな。
"正体不明の怪異"について
今回の事件でも、先輩には頼りきりだった。私の調査がうまくいかない時、いつも先輩に助けられている……きがする。
あの人はそういう時、「助けてやった」とは言わないが……まあ、なんとなくわかってきたつもりだ。
しかし、やはり先輩のことを過剰に信頼している気がする。もしかすると、過去、先輩とあったことがあるのか――
過去のことは、ほとんど思い出せない。学校から離れる前に、直接聞いてみようか……?
また、先輩には一つ、頼み事をしてみた。"任務が終わってもこの学校を離れたくない"と、霧谷日本支部長に伝えてほしい、と。
結果はどうなるかわからないが……まあ、難しいだろう。UGNチルドレンである私が、一般人と同じ日常を望むなど、許されまい。
"喰らいつく魔獣"について
素晴らしい教師だった。
学校教師というものがなにか、正直私にはピンときていないが。
しかし、ブラックムーンと戦っている時の彼からは、生徒たちを大事にする気持ちのようなものが……伝わった。
そして、その生徒たちというのには、私や新が入っているということも。
彼も任務を終え、学校を去る。おそらく、別れの言葉をいう機会はないだろう。
こんなところに書いても伝わらん、全く合理的な行動ではないが……
ありがとう。犬神先生。
八重樫について
(たけしん注:この項目には何も書かれていないようだ)
ひとりごと
(たけしん注:ここからは黒江の記録した備忘録ではない)
「……明日で、この生活も終わりか。」
「せめて、悔いのないよう――」
○月△日 キングダム・カム事件について
"キングダム・カム"によって学校機能が掌握された。
敵の能力により、学校全体が人質に取られ、交戦による制圧が不可能になる。
が、生徒会長である八重樫の協力により学校を"キングダム・カム"の支配から開放することに成功。
"蔓延する毒"、"正体不明の怪異"、"喰らいつく魔獣"の3名と、"キングダム・カム"を制圧。
無事、学校を元通りにし、八重樫を生徒会長に戻すことができた。
"蔓延する毒"について
生徒会書紀だったらしい。知らなかった。だが私は八重樫と同じクラスだからな。私のほうが一緒にいる時間は長い。
生徒会書紀という役職につきながら、どうして八重樫を守れないのだ、と怒りを感じたこともあったが、
アイツはアイツなりに八重樫を守っていたみたいだな。八重樫からの信頼も厚いようだ。
今回は、感情的な部分が悪い面に出たようで、私が誤解されてしまったが……私の言い方も悪かったのだろう。
だが、津籠と話をしたあの時間は、なんというか、そう、悪くなかった。
…評価を改める必要があるな。少し、個人的な時間がとれないものだろうか。
"正体不明の怪異"について
今回は、比良坂先輩のおかげで八重樫の元に辿り着く事ができた。感謝してもしきれない。
それだけじゃない、学校を取り戻す方法も比良坂先輩がいなかったらわからなかっただろう。優秀な人だ。
…ふと、前回の備忘録と見返してみると、私はかなり比良坂先輩のことを高く評価しているようだ。
いや、もちろん優秀な人なんだが……いささか、不自然な好意のような……。
人に対する感情について自覚的になったからか、少し気になるようになった。まあ、忘れるようなことだ。些細なことだろう。
また、今回の事件の際、いただいたお菓子はとても美味しかった。"喰らいつく魔獣"は先輩お手製の新作を食べていたが……。
正直、私も食べたかった。今度お願いしてみようか……。
"喰らいつく魔獣"について
"キングダム・カム"の力は強大で、教師という立場でも止められなかったようだ。
だが、うまく立場を利用して学生から情報を引き出していた。
そういった絡め手に関しては"喰らいつく魔獣"は不得手だと思っていたが、評価を見直す必要がある。
情報を引き出す中、"キングダム・カム"を過剰に持ち上げる言動が見られたため、つい蹴ってしまった。
……感情的な行動だ。こんなこと、今までしたことがなかったのだが。
やはり、私の中で大きな変化が起きているようだ。
私自身の変化について
……明らかに、学校潜入任務を指示される前の私とは、変わってきている。
例えば、他人をコードネーム以外で呼ぶ、呼びたいというのも初めてのことだ。
他者のことをこんなに考えることもなかった。他者とは全て、利用するものだった。
八重樫。
そう、私は今回の事件の中、任務というくくりを超えて八重樫を守りたいと思っていた。
八重樫を探して工業区に行く時、八重樫に利用価値はなかったのにも関わらず、私はとにかく八重樫に会いたかった。
それに、津籠のことも……今、気になって仕方がない。アイツは、私が効率よく任務を達成するための支給品だったはずだ。
もう、ダメだ。今の私にはまだこの"感情"に対する答えを出すことはできない。
次、私がこの備忘録を読む時には……解決しているといいのだが。
八重樫……。
ひとりごと
(たけしん注:ここからは黒江の記録した備忘録ではない)
「八重樫……」
「…………何を書いているんだ、何を考えているんだ、私は」
「わからない……」
備忘録を書き終えると、そのまま黒江はベットに倒れ込んだ。
その後、彼女はメディカルチェック担当者の来訪によって目を覚ました。
ドアが開く直前、何かに突き動かされるかのように、開いたまま備忘録の画面を移しているノートPCを閉じた。
「どうかね、調子は」
「問題ありません(な、なんだ私の今の動きは……?あんな速度で動けたのか、私は)」
「…少し心拍数が高いな?図り直してみようか」
「はい」
──────
特に問題はありませんでした。
○月×日 グレイファントム事件について
"蔓延する毒"、"正体不明の怪異"、"喰らいつく魔獣"の3名と、"グレイファントム"を確保。
"グレイファントム"はN立高校の生徒で、八重樫を誘拐。これと交戦し、コントローラーを破壊したことで無力化された。
事件後、元"グレイファントム"は消されることなく、通常の学校生活を送っていくようだ。
後日、グレイファントム…七海への見舞いに行く八重樫に同行する約束をした。
"蔓延する毒"について
ソラリスのピュアブリードで、私を遥かに上回る破壊力のエフェクトを所有している。
効果範囲も広く、強力なオーヴァードだ。敵に回った場合、超長距離からの狙撃が有効か。気づかれる前に一撃で仕留める必要がある。
自己犠牲に躊躇がないため、彼の身近な人物を人質に使うのもいいだろう。
"蔓延する毒"は同クラスの生徒であった"グレイファントム"…七海を助けようとしていた。
私にとって"グレイファントム"は排除対象でしかなく、彼の行動は意味不明だったが。
…しかし、事件後、八重樫が七海のお見舞いへと私を誘ってきた時、ふと疑問に思ったことがあった。
もし、七海が死んでいたら。八重樫は、どんな顔で私に挨拶をしてきたのだろう。
"蔓延する毒"を始めとした他のエージェント達がおらず、私がグレイファントムの排除を優先していたら。
こんなことを考えたことは今までなかった。レネゲイドの共振かなにかだろうか。留意の必要がある。
彼が七海と問答していた、恋愛や、日常についての話は、私には全く理解できないことだった。
彼らが日常と呼んでいたものは私にとっては非日常だ。
恋愛感情も、理解不能だ。私に求められていたのは、ジャームと戦う技術のみ。私が求めているものも任務遂行力だけだ。
他人を求めたり、求められたり……外の人間は無駄が多いようだ。
"正体不明の怪異"について
比良坂先輩は、やはりとても優秀だった。
あの方がいなければ、今回の事件はここまで簡単に解決できなかっただろう。
コントローラーの情報がなければ、七海は死んでいただろう。
八重樫も、"蔓延する毒"も、少なからず傷を追っていたと考えられる。やはり、先輩は優秀だ。
得体のしれなさは今回の事件でも変わりなかったが、それを私は魅力的に感じている。
比良坂先輩と共同で仕事ができた今回の事件には感謝しなくてはならない。
……こういった他者への関心も、抱いたことがなかった。これはなんなのだろう?これも留意の必要がある。
(たけしん注:「ひらさか」で食べた和菓子の感想についていくつ書かれているが割愛する。美味しかったらしい。)
"喰らいつく魔獣"について
私の通う学校へ教師として潜入してきた、キマイラのピュアブリード。
戦闘スタイルは白兵、および単体へ凄まじい破壊力の攻撃が可能だ。あくまで単体のみだが。
UGNへの強い忠誠心を持っているようなので、敵対することはなさそうだが……戦う場合、長距離からの狙撃で十分だろう。
彼も、"蔓延する毒"同様、他者への関心が強い。任務遂行の際、枷とならなければいいが。
…八重樫との接触を引き受けてくれたことには感謝しなくてはならない。
今後も学校で接する機会が多いだろう。良好な関係性を築けるようにしたい。
八重樫について
一応、書いておこう。
今回の事件中、彼女が何度か危険な目にあった。そのたび、私はかなり精神を揺さぶられた。
もちろん、彼女が現在の私にとって非常に有益な人物であるため、失うことによるデメリットが大きいというのもあるが。
しかし、事件を終えた後、彼女と無事学校で会うことができた時の安堵感は、そういった打算的なものではなかった。
正直なところ、八重樫と関わる中でのこの違和感についてはまだわからない点が多い。
今後、変化していくことも考え、注意しておく必要がある。
……私は、躊躇なく彼女の友人を撃った。それを彼女が知った時、彼女はどういった反応をするのだろう……。
ひとりごと
(たけしん注:ここからは黒江の記録した備忘録ではない)
「……こんなところか?この行為にどれほどの意味があるかわからないが。
継続することによって自己の変革に気づくためというのが主目的なのだろうな。
さて、一段落ついたことだしひらさかの甘味でも食べるか……。」
「(……こうやって文章にしてみると、八重樫への記述が多い気がするな……
まあ、学校生活は彼女に依存している部分も多い。この程度はおかしなことではないか)」
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
フルスクラッチ作成 | 4 | ||||
1 | 20200502 | Gray Phantom | 21 | フーカGM | 津籠新(とぺ子)灰簾黒江(たけしん)比良坂夜(はやみ)犬神仁(とたけ) |
成長:小さな塵1→4,レーザーファン2→3,情報:ウェブ1→2 | |||||
2 | 20200504 | Kingdom Come | 19 | フーカGM | 津籠新(とぺ子)灰簾黒江(たけしん)比良坂夜(はやみ)犬神仁(とたけ) |
成長:マスヴィジョン1(新規)、射撃技能4→5、調達技能0→1、コネ:噂好きの友人とコネ:ハッカー取得 | |||||
3 | 20200506 | Moonless Night | ― | フーカGM | 津籠新(とぺ子)灰簾黒江(たけしん)比良坂夜(はやみ)犬神仁(とたけ) |
ハッピーエンド。 |