容姿・経歴・その他メモ

〇過去

資産家の家に生まれるが、彼女は生まれながらにして遺産をその身に宿し、秘術を発動させることができた
その能力は、他者から吸血し、自分のその身を潤わせるというもの
その影響で、母親は出産時に死亡し父親や親戚からは疎まれ、鬼子と呼ばれる幼少期を過ごす
形ばかりの世話、体面だけの社交界への進出に、彼女の心は冷え切り疲れ切っていた
彼女は遺産の影響で悲しみという感情を知らず、行き場のない無力感だけを抱え、常に人の顔をうかががってばかりだった

そんな、いつも退屈な社交界で、彼女に転機が訪れる
いつも一人でいる彼女を不思議がったのか、一人の軍幹部が声をかける
誰かから話しかけられることは久しぶりだった
少し怯える自分に、彼はそんな自分に親身になってくれた
そして、自分と同じような秘術を持ち、戦う人たちの話を聞く
それは、彼女にとって憧れと目標になるには十分だった
軍を目指すと約束し、彼の支援を受けて目標へと向かう彼女の日常は、それまでとは打って変わって色づいていた

そうして、彼女は自らの長年の悩みだった能力のコントロールに成功する
恐怖の対象だった能力は、次第に自分や他人の傷を癒し、力を呼び起こす希望に変わっていった
彼女はもう、鬼子と呼ばれても怯まない
それは誰かを守る力であり、自らの進む道を切り開いてくれることを知っているからだ

〇現在

性格は温厚だが、すこしぼんやりしておりマイペースなところがある
また、努力家で、必要であれば自ら進んで資格などの勉強をしており、現在も資格書を買っては暇を見つけて勉強している
知り合いや部下に対しては親身で、悩みなどを相談されることも多い
頼ってもらえることをうれしく思うと同時に、もっと助けられるようにと日々知識をつけている
生まれてから一度も怒ったことが無いという悩みを持つが、これは生まれつき腕に宿っている遺産の影響である

親元を離れ、一人暮らしをしている
家事は独学で覚え、自分を疎んでいる実家から離れられてのびのびと過ごしている
そんな彼女の数少ない趣味がカラオケで、大声で歌う経験がなかった彼女にとっては新鮮なことであった
友人を誘うことも、ひとりで行くこともある、彼女の楽しみの一つである
よく歌うものは風刺を含んだ流行りの曲で、流行った曲を追いかける形で覚えている

〇戦闘スタイル

遺産が宿っている自らの腕に変形させた骨を纏わせて、それを扱うことで戦う
変形した腕は樹木のように、樹皮のような鋭い刃が無数に生えている
この腕を相手に直接ぶつけて突き刺して攻撃を行う
また、遺産の能力で血を媒介にした水の道を作ることが可能で、これを利用して移動を行っている

彼女がその身に宿している遺産は、彼女が遺産から受けている影響から逆算すると、胎児の時期に獲得したと推測される
父親は遺産や秘術に対して無知であるため彼は原因でないと断定されている
ただ、安産のために古いまじないの道具を収集し、飾っていたという資料が残っている
この中にもし遺産があり、胎児だった頃の彼女に適合したとしたら…辻褄は合う
事実、当時集められた道具たちの一部が行方不明となっており、その中のどれかが彼女に適合した遺産だったのだろう

〇チラシ裏

父親について

柏樹 英範
厳格な性格で、いつも険しい顔をしている
資産家であり、企業の代表取締役を代々務める家の長男に生まれたことから、それを継いでいくこととなる
妻とは見合い婚であったが、関係は良好であった
そのため、願掛けの意味も込めてまじないの道具を飾っていたようだ
周囲の期待も高かったため、自分の娘に強く当たってしまったことを現在はひどく後悔している
現在、娘が家出同然の状態であることを寂しく思っているが、相変わらず親として接せないことを悩んでいる

中村 正良ついて

豪快な笑い声が特徴的な男性
稀代の軍に誘い、研修中などの面倒を見ていた人物
現在は退役しており、隠居生活を楽しんでいる
稀代からは「おじさま」と慕われており、娘同然の扱いをしている
実は結婚したものの子供が出来なかったため、妻との二人暮らし
そのためか、稀代は二人にもしものことがあればその面倒を見られるよう手配している
実は稀代が一人暮らしを始める前に、自宅に住むことを提案していたが、稀代は「頼りすぎてしまうのは良くない」と、断っている

彼女の遺産について

彼女の遺産は腕と同化しており、取り出すことはできないだろうとされている
影響で彼女は悲しみの感情を失っており、この効果を影響が受けやすい胎児の頃から受けていたため悲しみを生まれてから感じたことが無い
そのため、彼女は父親とうまくいかなかった時には、悲しむことができず、行き場のない無気力感だけを感じていた
能力としては腕力の強化と腕の変化能力、そして、その腕からの吸血能力と少しばかりの血液操作が可能
この腕を稀代は樹腕と呼んでおり彼女の能力のすべてがここから発動されるという
今の出会いがあったのはこの腕があったからと考えており、なるべく奇麗にしてあげようと、ハンドクリームなどを常備している

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