容姿・経歴・その他メモ

人間としての名前は乙木 一花（おとぎ いちか）。
神城グループに属する実業家の両親の下に生まれた一人娘であり、親の関係で神代早月とも親しくしているいわばお嬢様。
礼儀正しく大人しいように振舞うが、実際は好奇心旺盛に妙な行動力の高さを発揮するお転婆娘。一応時と場合は選んでいるようではあるが、周囲の人間をハラハラさせるような事を良く引き起こす。

その実態は「乙木一花」の遺体と融合して活動している独立型のレネゲイドビーイング。
「乙木一花」本人は死産という形で死亡していたが、両親や後継ぎを望む家の人間、両親の知人達、その場に居合わせた医療関係者といった「乙木一花の生誕を待ち望む人間の願望」を核に、乙木一花の体を持つ『アニマ』というレネゲイドビーイングが発生したのだ。
この事実はアニマが己を自覚するその時まで誰も知らず、またアニマ自身が誰にも話さなかったので本人のみ知る事柄となっている。

アニマの性質、行動原理は基本的に「少女らしさ」で決定される。
発生のきっかけとなった思念に含まれた「乙木一花という少女の未来像」が人によって多岐に渡ったため、共通する『少女』という概念が核となっているようだ。
その結果として、アニマ本体はイージーエフェクトやリザレクトと言った軽い発現の範疇でしかオーヴァードの力を発揮できない。
強い暴力性は『少女』に相応しくないからだ。

しかし、アニマとはまた別に、出産時に濃密に漂っていた『死（死産）への畏れ』を核として形を成したレネゲイドが存在する。
それはアニマに致命的に欠けている暴力性を補完するかのように獰猛な影の怪物として現れ、常にアニマの影に潜んでいる。戦闘など危地に陥ると勝手に出てきて敵を排除しようとするようだが、結果として急上昇するアニマの侵蝕率を気にする様子がないため、彼女を守ろうとしての行動なのかは非常に怪しい。

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