あなたには2年前まで慕っていた雨宮翠という隣人がいた。雨宮はプロのヒーローであり、あなたは雨宮にたくさんのことを聞いた。活動の内容、恐ろしいヴィランの話、ヒーローたちの裏話。様々な話を聞いたが、特にあなたが好きだったのはPC2の話だ。
最強のヒーローPC2はあなたにとって憧れの存在であった。雨宮にPC2のようなヒーローになれると言われて心の底から喜んだこともあった。彼らのようなヒーローを志し、都内のエリートヒーロー養成校に入学した。
しかし、あなたが入学した春、都内でバックドラフトと呼ばれる大規模な事件が起きた。
この事件の際、あなたの慕っていた雨宮はPC2によって殺害された。PC2が雨宮を殺害する場面はテレビの電波に乗り、そして、あなたもそれを目撃した。何が正しいのか、自分は何になりたかったのか、そしてあの日、何があったのか……。
あなたの目指した「ヒーロー」とはいったい何だったのか。あなたはあの日からずっと迷っている。

◇PC1追加情報

・かっこいい理由
雨宮は弱いヒーローだった。活躍しているPC2と比べたら、全くうだつの上がらない彼女に、あなたはどうしてヒーローをしているのときいたことがあった。そのときには、知らない！かっこいい理由は君が考えてくれ、と笑われた。
照れ隠しだったのか、それとも本当にそうだったのか……あなたがかっこいい理由を伝える前に雨宮はいなくなった。雨宮がヒーローをしていた理由……あなた自身がヒーローを目指す理由すら、今のあなたは失っている。

・バックドラフトの映像
PC2が雨宮を殺害する映像は規制がかかったものの、どうしても止められず多くのメディアに出回った。あなたが食い入るようにそれを見たかもしれないし、ほとんど見ることができなかったかもしれない。
雨宮がPC2によって殺害されるほんの少し前、映像では分かりにくいが「説明しようのないなにか」が起きている気がした。あなたはそれがなにかわからない。