容姿・経歴・その他メモ

■概要

コードネーム「死の結晶」"クオーツィア"
高校1年生のUGN星間支部・UGNチルドレン、モルフェウス×エグザイルのクロスブリード。
星間市に古くから続く「湖泉家」の長女で、相応の品格を持ち、どんなことでも優秀にこなす。
反面、全てのことにドライで、クラスでは教室で一人で本読んでるけど、それも気にしないような孤高のタイプ。

学校が終わるとすぐUGNの任務やパトロールへ赴く生活を送っている。
普通の高校生らしい生活よりも、UGNとしての任務のほうが久遠にとってはメインのライフワークである。

「他者を助けたい」というよりは、「そうすることが当然である」というスタンス。
湖泉一族において幼少の頃から、「力を世のため人のために使うべし」と教え込まれており、
それが責務であると考えているからである。

身体の一部が美しい結晶になっている病気を抱えている。
この結晶はやがて全身を侵食し、40歳頃には死に至るとされているが、その結晶自体が彼女の能力にもなっている。
この病気は、湖泉家の一族に一定の確率で発症する病であり、
これを制御するために、生後まもなく強制的にオーヴァードとして覚醒させられている。

また、この短命であることを半ば諦めとして受容しているため、彼女の人生観にも影響を及ぼしており、
同年代の少年少女に比べると達観した印象を受ける。

湖泉一族においてこの病を発症した者には、
短命である故に「短い人生の中で何を為すか」を至上命題とするように育てられる。
が、思春期なこともあり、「どうせ人より早く死ぬのに、何をしても意味がない」と感じ始めている。
"湖泉一族の者である"という矜持があるため、普段の生活においてそのような発言や行動はないが、
戦闘や任務となると軽度な破滅願望として行動に表れ、危険を省みないような行動や戦い方を取る節が見られる。

■"ファイブ"について

10年ほど前、久遠が6歳の頃、突如として脳内に他人の声が聴こえるようになった。
彼は"ファイブ"と名乗るが、ファイブ自身も自分が誰で、何故このような状況になっているのかわからないという。

UGNへと相談すると、ファイブは久遠に取り付いている肉体を持たないレネゲイドビーイングであるということが判明する。
切り離す手段もないため、共に生きていくこととなった。


突然脳内に出現してから4年ほどは、久遠もファイブに心を開くことはなく、
たまに話しかけてくるファイブを冷たくあしらっていた。

しかし、久遠が10歳になり、UGNチルドレンとして活動し始めたある日、
山中でのジャームとの戦闘の弾みで高い崖から落ちてしまう。
自然豊かな星間市の山間は広く、ジャームとの戦闘で疲弊していた久遠は、
山を脱出することもできず、自分がどこにいるのかもわからないまま、
偶然見つけた狭い洞窟の中で一夜を過ごすことになってしまった。

下がり続ける気温、奪われていく体力、すり減っていく心。

自分の30年後に待ち受けているはずの結末が、顔を出して、今、こちらを覗いている。
久遠はここで初めて、死の恐怖を、薄命なこの身体の哀れさを理解した。

思わず泣きじゃくる。
誰も居ないのに、助けて、怖いよ、一人にしないで、そう言い続けるしかなかった。

頭の中に響く声。

「ーーおい、どうしちまったんだ、お前は一人じゃないぜ」

散々無視したり、ぞんざいに接してきたのに、
"ファイブ"は仲の良い兄弟みたいに、これでもかと明るく話しかけてくれた。

久遠は泣き縋った。今までの無礼を謝った。
怖い気持ち、寂しい気持ち、全てをさらけ出した。

"ファイブ"は全てを受け入れ、聞き終わると、

「俺には聞いてやることしかできないけどさ、いつでもここにいるからな。」

結局、UGNの捜索隊に発見され、無事に帰ることができた。
医療班によれば、
「いつ死んでしまってもおかしくなかった。生還できたのは、彼女の気持ちによって持ちこたえていたから」とのこと。


その日以来、ファイブとは何でも話すようになり、
今となっては久遠に待ち受ける死の運命の良き理解者・相談者でもある。
周囲と親密な関係が築けなかった久遠にとって、唯一心を許せるのはファイブだけであった。

ドライで堅物っぽい久遠が、普段とらないような行動を取るときは大体ファイブの入れ知恵。

■戦闘スタイル

身体の一部を侵食している結晶を操作し、移動・肥大化・変形させて戦う。
両腕を巨大な結晶で包みこんで武器とし、蜘蛛や多脚機械を彷彿とさせる拡張義肢によって軽快に戦場を移動する。

また、この結晶は他オーヴァードにも悪影響を及ぼす。
少量切り離して体内に埋め込むことで、
対象者の攻撃性を増幅させつつ、それに対し簡単な命令をすることが可能になる。

この戦闘術は湖泉一族において継承されて来たものであり、
10歳の頃からのジャーム狩りにより、より実践的なものへ昇華されているが、
星間市での主な任務はジャーム・EXレネゲイド狩りであるため、対人の戦闘経験は少ない。

■"結晶病"について

湖泉の家系では古くから一定数、身体が徐々に結晶になっていく病気を発症する者がいた。
これはやがて全身が結晶となり死に至り、全身が結晶になってしまう平均年齢は40歳である。

久遠も生まれつき身体の一部が結晶化しており、現在では背中全体を結晶が覆うほどに範囲が広がっている。
結晶化している部位は、エグザイルのブリードを持ち合わせている場合、身体操作を用いて移動させることができるため、
久遠は普段は人目につかない背中を結晶化させている。
一時的に肥大化・変形させることも可能で、これを戦闘に利用している

この結晶はモルフェウスのエフェクト"クリスタライズ"に関連するものとされているため、
この病を持っている湖泉家の者は全員モルフェウスのブリードを持っている。
本来、レネゲイドウイルスが活性化したときのみ使用可能な"クリスタライズ"が常時・自身に発動しているため、
非常に不安定な状態であることがわかっている。

■湖泉家の一族について

湖泉の家系はそこまで大きな権力や資産を有するような家柄ではない。星間市では有名な地主くらいの規模。
結晶病を患っている者は、結晶を切り離すことができる者もいるため、
希少な宝石として加工・流通させ、一定の地位と財産を築いてきた。

この事実を隠すために、数多くの鉱石が採掘可能な星間市に古くから住み着くようになり、
「星間市の山中でのみ採掘可能な希少な鉱石の一つ」ということにしている。
現在では、採掘業・宝石商・鉱石の研究など、結晶に関わる事業に携わっている。

UGNが発足されてからはUGNへの物資（結晶や鉱物）や戦力の提供の代わりに、
湖泉家の事情の隠匿の援助、のような関係になっている。
戦闘員だけでなく（ていうか戦闘員は今は久遠だけだが）、研究班や隠蔽班や様々な形で湖泉家の者はUGNに所属している。

昔から星間市ではジャームが出現していたため、それを影で討伐してきた一族であり、
湖泉家では戦闘術が継承されてきている。

久遠は自身の戦闘センスが高かったことに加え、この戦闘術を10歳の頃には修得したため、
小学生にも関わらず戦闘員としてUGNに所属することになった。

■他PCについて

□PC1 - 上代 辰夜/コールブランド

いつも元気で、自分とは正反対の性格だけど、あんまり意に介してない。
人助けを楽しそうにやっているのがあんまり理解できない。

戦闘員として参加してくれたことは感謝している。
経験がまだ浅くてよくポカするので、久遠が静かにカバーすることが多く、
その度めっちゃ謝られるけどやっぱりあんまり意に介してない。

□PC3 - クロ/ファンブル

指令が的確であれば猫でも何でもいいのであんまり気にしてない。
あれこれ干渉して来ないのでむしろ楽で良いと思っている。

たまに猫らしく肩に乗ってきたり、目の前でゴロンとし始めることもあるが、
まあ猫なのでとりあえず撫でとく。動物嫌いじゃないし。

周りより先にいなくなってしまうことと、周りが先にいなくなってしまうのはどちらが辛いのだろうと、
彼を見ると思うこともある。

□PC4 - 鹿野 友里/インパルド・コリー

（これから出会うのでなんとも…）

同じ動物由来のレネゲイドビーイングでもここまで差が出ることに驚いている。

結晶病についてあれこれ聞かれそう。
普通の人は事情を聞くと哀れんで深くは聞いてこないが、逆にグイグイ来られると戸惑うかもしれない。

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