無口で無感情。何を考えているか分からない。
なんて言われているが感情はある。
甘いものを食べれば頬が綻ぶし、楽しいことがあれば少し、笑う。
少し感情表現が下手な普通の女の子。

一人称:僕、私

普段はずっとイヤホンをして音楽を聴いている（音楽を聴いていると人の声が多少小さくなる）。
能力もある程度制御できるようになって今では自由自在に出来るようになったがそれでも全てシャットアウトできてる訳では無いので音楽で中和している感じ。
人間嫌いで犬猫等の動物は好き。

生まれた時から能力を所持。自覚し始めたのは物心ついた時。夕方の夜ご飯の時の事だった。母はご飯を作っていて、僕はいつものように遊んでいた。
そんな時「ご飯ができた」と母の声が届いた。お腹も空いていた僕は「ご飯できたの？」とキッチンへ向かうと母は不思議そうな顔をしていた。
そんな、些細なきっかけだった。

そこからは僕の世界には色んな音が溢れるようになった。

遠にいる人の怒鳴り声や話し声。犬や猫の鳴き声。物音。心臓の音に今まで聞いたことの無い何かの音。
塞ぎ方など知らず、止め方すら知らなかった僕は、その沢山の騒音にろくに眠れず、毎日悩まされていた。
母にも相談したが、最初こそ心配していたがどの病院に行っても以上は見られず、次第に母の精神も蝕まれていった。

そんなある日、聞こえてしまった。
確かに母のそのか細い声から。
「こんな子、産まなければよかった」と。
「なぜ生まれてしまったんだ」、「異常者」と。

ごめん、ごめんなさい、お母さん。
こんな僕が生まれてしまって、本当にごめんなさい。

そこから遠い親戚に預けられるのはそう長くなかった。
今度こそ、誰にも迷惑をかけない。

中学校では大人しくするようにした。
また気味悪がられてしまうのが怖くて。
その頃には能力もたまに暴走してしまうけどある程度扱えるようになっていた。

そんな中、1人。大切な友達ができた。
その子と遊ぶのは凄く楽しくて、こんな僕に仲良くしてくれた唯一の子。
出会って間もないのに、僕はいつしか心を開いていた。
だから僕は、つい話してしまった。
僕の過去を。

その子はいつものように優しく、こんな変な話をしても笑って「大変だったんだね」と、寄り添ってくれた。
それだけで、どれだけ心が救われたことだろう。
ずっと胸に溜まっていたモヤが少し、晴れていった。


その日もまた、あの子と帰ろうと思い玄関で待っていた。
しかしその日はどうも遅く中々来なかった。
心配になって探しに行こうか…と悩んでいたその時。

あの子の声と、複数人の会話が聞こえた。

「今日で罰ゲームも終わりだね！」
「いやほんとに…根暗の相手疲れるわ笑」
「ひっど〜笑あんなに仲良さそうだったのに笑笑」
「は？やめてよ！鳥肌立つ」
「それにあいつ、なんか自分は特別な力が〜とか言っててまじ厨二かよって笑
まじキモかったわ」
「え〜？ヤバ笑右腕になんか封印されてるのかって笑」

聞こえてしまった。
知ってしまった。
知らなければ、幸せだったのに。

声が、届いてしまった。

それ以降、人と関わるのは辞めた。
もう、疲れてしまった。

何故、僕は生まれてしまったんだろう。

小さい頃、義両親にオーケストラに連れて行ってもらったことがある。
人の多いところは特にうるさいから嫌ではあったが断れるはずもなく渋々見に行った。
しかし、それがまさに運命の出会いだった。
たくさんの人の声、鼓動、息遣いがまばらに聞こえ頭がクラクラしそうだった。
そうしてしばらくすると、開演のブザーがなり奏者達が現れる。

そして、演奏が始まる。

それは初めての経験だった。
まとめ上げられた音がこんなに心地いいと思ったことは無かった。鼓動も統一された息遣いもこんなに心地いいものとは知らなかった。
こんなにも沢山の人がいるのに、その音は、1人の人によってまとめ上げられていた。
こんなに興奮したのは人生で初めてだろう。
音も思考も息も想いもこんなに綺麗と思ったのは初めてだった。

それ以来輝石は指揮者に憧れるようになった。


この世には嘘で溢れている。
「お前が1番だよ」
嘘。
「君以上に愛している人はいない」
嘘。
「お前の為を思って言ってるんだ」
嘘。
「ずっと友達だからね！」
嘘

嘘嘘嘘嘘嘘。

人間は嘘と汚い欲望で出来ている。
「ずっと友達だよ」なんて言って、影では悪口を言いふらす。
それが気持ち悪くてしょうがない。
でも子の世の中は真面目に生きていけるほど、正直者が生きていけるほど優しい世界でもない。
きっと嘘は仕方の無いことなんだろう。
嘘をつかなければ生きていけない。
でも。
それでも。
私は嘘が大嫌いだ。

意味：荒々しく

「フェローチェ」という響きからは想像しにくいですが、野性的で荒っぽさを意味する言葉です。情熱的な場面や、残酷な場面で指示されることが多いです。

意味：テンポを速く、ユーモアに

イタリア語で「冗談」を意味しており、ユーモアを持った作品に表記されることが多い言葉です。メヌエットが主流だった第3楽章に、ハイドンやベートーヴェンがスケルツォを取り入れたことも有名です。

意味：情熱的に、激情的に

ドラマ『さよならマエストロ』をきっかけに知られるようになりました。ドラマでは、西島秀俊さんが満面の笑みで「アッパシオナート！」と叫ぶシーンが多いですが、本来の意味は抑制の効かない情熱さであるため、もう少し硬い力強さがあるべきかなと思います。

意味：壮大に、堂々と

英語の「grand」に相当するように、威厳ある堂々とした演奏を求める時に表記されます。言葉の響きからして、ゴージャスですよね。

意味：だんだん速く

意を決してテンポを速める「アッチェレランド」とは対照的に、ストリンジェンドは突発的に、急速にテンポを速める時に用いられます。準備できていないのに、いきなり「よーいドン」と言われた時と同じ感じです。

意味：速く

「カフェ・ベローチェ」も有名ですが、この言葉の意味は「速く」。Allegroなどテンポの速さを示す言葉は複数ありますが、veloceの場合は「風のように軽やかな速さ」を意味します。

意味：はじめに戻る

楽譜では「D.C.」と表記されることが多いです。19世紀頃からあまり使われなくなった表記ですが、現代のポップス音楽でまた使われ出すようになりました。まさに原点に返ってきた感じです。