「私は山茶花 芽衣！よろしくね！気軽にめいちゃんって呼んでくれてもいいんだよ？」
「花は植えられた場所で咲くしかない、か。僻地で咲くしかなかった花は、いったい誰に見てもらえるんだろうね？」
「わからないのなら、今ここで教えてやろう。ここは、殺すか、殺されるかの世界だ」

快活な少女。軟式テニス部所属で文武両道、誰もが羨む大和撫子で最高のJK(本人談)。しかしその正体は、ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク─即ちUGNに所属し数多くの事件を解決するエージェントだ。

産まれた時からオーヴァードである事が多い｜UGN育成施設出身《チルドレン》としては珍しい、後天的に発症したオーヴァード。
優秀なオーヴァードにしてUGNエージェントだった母親は賢者の石に適性があったが、芽衣を産んでわずか5年後、所属していた支部がFHの構成員に奇襲され命を落としてしまった。そして、芽衣はその｜賢者の石《病原体の塊》の後釜に選ばれたのだ。それは彼女の胸に入っていき、心臓と成り代わった。その瞬間から、彼女はオーヴァードとなってしまった。
口では違うと言いつつも、周りの大人が母親を自分の内に見出しているのは自明の理だった。しかし彼女は自分自身を見て貰いたかった。だから過酷な訓練にも、次々と死んでいく仲間にも耐えられた。そして晴れてエージェントとなったとき、彼女は見てもらいたい"自分"がなんだったのかすらわからなくなってしまっていた。

・学校などの演技時...微かに覚えている昔の母親を参考にしている。明るく壁を感じさせないような喋り方、性格になるよう務めている。が、任務等に影響するので放課後は塾があると偽って遊びの約束を全回避している。
・任務時など演技の必要のない時...訓練を担当していた軍曹の影響で無意識に高圧的/命令口調になる。食事も必要最低限で、食べられさえすれば何でも食べる。普段はinゼリーかカロリーメイト。口数こそ少ないが、素はお節介焼きらしい。本人は気づいていないが。