容姿・経歴・その他メモ

　

　――真実を知るため、自ら深淵へ足を踏み入れた少年。

太賀山 悠太

　きっかけは友人から受け取った190mlのショート缶。あの日から彼の運命は大きく変わった――おそらくは、悪い方向に。

　通称「αトランス事件」と呼ばれる、“ディアボロス”が先導した事件に巻き込まれたことで能力に覚醒するが、それまでは至って普通の高校生であった。
　家族構成は、多忙を理由に家に帰らない政治家の両親と、不良グループに目を付けられても全く意に返さない、まさに「天上天下唯我独尊」な兄の4人家族。
　特にも一つ年上の兄・煌太の、その特異点たる生き様が憧れで尊敬していた。高校生時代に外見を不良っぽくしてみたり、少し悪ぶってみたりしていたのは、間違いなくその影響である。

　オーヴァードになってから様々な苦難に見舞われ、挫折しかけたこともあったが、不幸なことばかりではなかった。何故なら兄もまたオーヴァードで、そして何より同じ力を持っていたことを知ったからだ。
　炎を司る｜熱使い《サラマンダー》である兄と、氷を司る｜熱使い《サラマンダー》である自分。隣で対の存在として戦えることに対し非常に嬉しく思うと同時に、誇らしく思っていた。

｜終焉の暴龍《ジ・エンド・オブ・オーバーロード》

　オーヴァードになった彼を襲ったのは、非情な現実の数々だった。

　友人は彼を怪物だと言い、恐怖し絶望し目の前から消えた。
　守りたかった相手は、怪物達に面白半分に惨殺された。
　そして尊敬し羨望した兄は、怪物になって『処分』された。


　何より許せなかったのは、それを誰も知らないこと。例え家族であっても、隠されてしまった事実に気付けなかった、自分が許せなかった。



　――ただ力があるだけでは、何も守れない。
　　　何かを守るためには、よりこの力を学ぶ必要がある。
　　　力を正しく使うためには、この世界を知る必要がある。



　そう強く思い、敵であるUGNのエージェントとなった。
　これ以上何も失わないために、誰かが悲しまないために。ここで学び、戦うしかない。

｜探求の智龍《シングセイヴァー》

　一人称：俺　　二人称：苗字


　国際環境情報大学の天文学部に通う大学2年生。
　高校生の頃に若干悪ぶっていた影響で、ヤの若頭の友人がいる。なお、悪ぶったといっても多少軟派な不良学生程度で、やった悪事と言えば校則の許容範囲を攻めた程度に済んでいる。
　失った日からは空を見上げることが増え、喪った日からは紅き竜のように「力」に従い戦うことを懼れるようになった気がする。

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