容姿・経歴・その他メモ

義父・英はじめが25年程前にどこからか持ってきた赤ん坊。義父は、この赤ん坊に自身の数多の独自理論を実践していった。その結果、赤ん坊は脳を残してその他全てが義体化された。義父が赤ん坊にしたことは、第三者から見ると実験のためのモルモット扱いだが、当人たちの間には確かな親子愛と言えるものがあった。そのため、義父を恨んでなどおらず、義父が任務中に死亡した(ジャーム化した)と知った時には大きな喪失感と悲しみを抱いた。それまでの彼に確たる行動理念は無く、義父が所属している組織に入り、流されるままに任務をこなしてきたが、義父の喪失をきっかけに彼は自身の心の内で二つのことを決意した。一つは義父を安らかに眠らせてあげること。そして二つ目は、義父を奪った連中への復讐である。公安の任務内容は適切だったか、義父が追った組織の全体像などをこれまでの経験で得た情報収集能力を総動員して集めている。
肉体は脳を残し全て義体化されている上、オーヴァードとしての性質から、どこへでも潜り込み様々な情報を盗み出してきた。そのため、公安の情報部においてその名前[無貌]は有名である。しかし、顔を知っている者がおらず実績はあるが存在を確定されていないため、雇用主である公安組織のトップ陣以外にその実在を知るものはおらず、公安の多くの人員もその他の組織の殆どの人間も、公安の他組織へ対するプロパガンダだと捉えられている。しかし、オーヴァードの存在やその力の多様性から、見たことは無くとも存在を確信している人間もいる。
公安内部では基本的に[無貌]としてではなく、その都度別の顔と名前で任務に取り掛かっている。そのため、共同で任務にあたっていても彼を[無貌]だと知る人間はいない。

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