“研磨刃槌”八武崎 一颯
プレイヤー:ごっちん
「習うより慣れろ」ってね。とりあえずやってから考えようぜ。
- 年齢
- 16
- 性別
- 男
- 星座
- 蠍座
- 身長
- 170
- 体重
- 65
- 血液型
- O型
- ワークス
- 大嶽支部チルドレン
- カヴァー
- 大嶽西高校の2年生
- ブリード
- ピュアブリード
- シンドローム
- ブラックドッグ
- HP最大値
- 30
- 常備化ポイント
- 2
- 財産ポイント
- 2
- 行動値
- 6
- 戦闘移動
- 11
- 全力移動
- 22
経験点
- 消費
- +54
- 未使用
- 0
ライフパス
| 出自 | 平和な家庭に生まれる。 | |
|---|---|---|
| 安定した家庭 | ||
| 経験 | 何も起きていなかった。 | |
| 無為 | ||
| 邂逅 | 幼い頃から月城椿と仲が良い。 | |
| 幼馴染 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | |
| 感染 | 14 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | |
| 闘争 | 16 | |
| その他の修正 | 4 | |
| 侵蝕率基本値 | 34 | |
能力値
| 肉体 | 4 | 感覚 | 2 | 精神 | 2 | 社会 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 2×2 | シンドローム | 1×2 | シンドローム | 1×2 | シンドローム | 0×2 |
| ワークス | ワークス | ワークス | ワークス | 1 | |||
| 成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 6 | 射撃 | RC | 交渉 | |||
| 回避 | 知覚 | 意志 | 調達 | ||||
| 情報:UGN | 2 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 超血統 | ― | エフェクトレベル+1,最大レベル+2,リザレクト、ワーディング、コンセントレイト、リフレックス以外の一般エフェクト取得不可 | ||||
| 月城椿 | 信頼 | / | 不安 | ||||
| 鉱石のEXレネゲイド | 有為 | / | 恐怖 | 合体したやつ | |||
| 神倉 | 友情 | / | 無関心 | ||||
| 阿僧祇 | 尊敬 | / | 憐憫 | ||||
| 倉本 | 同情 | / | 隔意 | ||||
| 百姫 | 遺志 | / | 無関心 | ||||
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| コンセントレイト:ブラッグドッグ | 2 | メジャーアクション | シンドローム | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| ハードワイヤード | 3 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| ブラッグドッグ専用アイテム「アームバンカー」を取得(P.136) | |||||||||
| アームバンカー | 0 | マイナーアクション | 〈白兵〉 | ― | ― | 至近 | ― | ― | |
| 命中-3,攻撃力+15,ガード+1,命中時に硬直付与,他武器の装備不可 | |||||||||
| メカニカルアクション | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| エフェクト以外の行動を行える。1シーンLv回 | |||||||||
| 雷の大弓 | 5 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| 攻撃力+Lv*3,範囲は単体のみ | |||||||||
| アームズリンク | 4 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
| 判定ダイス+Lv | |||||||||
| バリアクラッカー | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 4 | 80% | |
| ガード不可、カバーリング時ガード判定されない、装甲無視,シナリオLv回 | |||||||||
| 雷神の降臨 | 6 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 6 | 100% | |
| ラウンド中の攻撃力+Lv*5,行動値0 ※RWP.34[経験点修正:-5点] | |||||||||
| 人間発電機 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 至近 | ― | ― | |
| 体内発電。機械に電力を供給できる。 | |||||||||
| ショート | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 視界 | ― | ― | |
| 過電流によって機器端末を破壊する。 | |||||||||
コンボ
刃槌装威・ノルム
- 組み合わせ
- 《アームバンカー/メカニカルアクション1/雷の大弓5》[4]〔自身/至近〕命中-3,攻撃力+15,ガード+1,命中時に硬直付与,他武器の装備不可/エフェクト以外の行動を行える。1シーンLv回/攻撃力+Lv*3,範囲は単体のみ
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4
- 6
- 30
- 100%以上
- 4
- 6
- 33
- 160%以上
- 4
- 6
- 36
- 4
螺旋豪一・ガウルリア
- 組み合わせ
- 《雷の大弓5》[2]〔自身/至近〕攻撃力+Lv*3,範囲は単体のみ
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 2
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4
- 6
- 100%以上
- 4
- 6
- 4
截破骨沁・ベクト
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト:ブラッグドッグ2/アームズリンク4》[4]〔自身/至近〕C値-Lv/ダイス+Lv/攻撃力+Lv*3,範囲は単体のみ
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4+4
- 8
- 6+-3
- 30
- 100%以上
- 4+5
- 7
- 6+-3
- 33
- 160%以上
- 4+6
- 7
- 6+-3
- 36
- 4+4
封滅覇・ユーク
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト:ブラッグドッグ2/アームズリンク4/バリアクラッカー1》[8]〔自身/至近〕C値-Lv/ダイス+Lv/攻撃力+Lv*3,範囲は単体のみ
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 8
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 80%以上
- 4+4
- 8
- 6+-3
- 30
- 100%以上
- 4+5
- 7
- 6+-3
- 33
- 160%以上
- 4+6
- 7
- 6+-3
- 36
- 4+4
ガード不可、カバーリング時ガード判定されない、装甲無視,シナリオLv回
零式開放・ℵ
- 組み合わせ
- 《雷神の降臨6》[6]〔自身/至近〕ラウンド中の攻撃力+Lv*5,行動値0
- タイミング
- セットアッププロセス
- 技能
- ―
- 難易度
- 対決
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 6
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%以上
- 35
- 160%以上
- 40
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 0
| 5
| 179
| 0
| 0
| 184
| 0/184
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
PC1 ロイス:月城椿
あなたはUGNチルドレンだ。この大嶽市で生まれ、育ち、そして覚醒した。
あなたがオーヴァードとなったことはPC2の一族により確実に隠蔽され、普通の暮らしを続けている。
そしてあなたには不思議なことが一つある。
幼いころから、何度も同じ夢を見るのだ。
ひどくつらい夢。あなたがいくら叫んでも、離れがたい何かが遠ざかる夢だ。
とはいえもはやそれは生活の一部であり、あまり気にしてもいない。
それより大事なのは、友人である月城椿だ。
覚醒前からの友人であり、無論レネゲイドのレの字も知らない。
この子を守るのだ。この生まれ育った町を守るのだ。
それがあなたを突き動かすオーヴァードとしての信念である。
夢など。この素晴らしい現実に比べれば些細なものだ。
概要
八武崎 一颯
ブラッグドッグのピュアブリード。
ワークスは大嶽支部のチルドレン、カヴァーは大嶽西高校2年生。
明るくて大雑把。曲がったことが嫌い。四の五の考える前に
とりあえずやってみるがモットー。説明書も基本読まない。
戦闘スタイルは、体内に存在する機械のEXレネゲイドを操り、右手をアームバンカーへと変形させ、
近距離の相手に杭を打ち、炸薬を爆破して攻撃する。
また、父親がUGN研究員であり、父親に身体の調整や戦闘に役立つ知識、道具も準備してもらっている。
戦闘で使用している対ジャーム型戦闘用バイザーは父親特性。
生まれ
詳細
大嶽市にて生まれる。父親は脳科学研究所の職員、母親は専業主婦のもとで平和に過ごす。
幼い頃から自由奔放で何事にも首を突っ込む子供だった。そのため、よく暇なときに父親の
研究所に遊びに行ってはよく怒られていた。
覚醒について
詳細
とある日に、時間を持て余した一颯はいつも通り、父親の研究施設に無断で忍び込もうとしていた。
そんな時、妙なものを研究所の玄関前で見つけた。何か液体のようなものが意志を持って別棟の「関係者専用」
の扉に入っていく様だった。好奇心旺盛な一颯にはそれがとても気になり、人目を遮ってその扉の中へ
入った。そこには地下への階段だけがあり、先ほどの液体は見つけられなかった。その後も目の前の
階段を下りて中を見ていくと、そこには見たこともない景色が広がっていた。
そこには、見たこともない機械や電子機器。そして最も目を疑う存在だったのが生き物。いや動いている物というべきか。
普段は静的な物質、生きているはずのないであろう石や鉱石や電気や雲。その他にも鹿や鳥やらもいるのだが、それらも
何だか普通のものとは違う気がする。この世界に存在している全てのものが、意志を持った生き物かのように自立して
動いていた。一颯は、その中に特に気になるものをひとつ見つけた。
それは目が離せいないほどの魅力があった。水のように流動的で、だが色は虹色に変化している。また目のような
部分は存在していないものの、確かにそれに見られているよな感じがして、更にその視線もどっか暖かく感じる
ような、そんな不思議な生物だった。ふと気付いたら、付近にあったボタンに手を伸ばし、その密閉容器から
解放させてあげたいという衝動に駆られていた。
「っ…!そのボタンは押しちゃダメ!!はな」
急に後ろから怒鳴り声で女性の声が聞こえた。恐らくここの研究員であろう人物が血相を変えてこちらに近づいて
きていた。しかし、その声が届く前に、その容器から解放してしまった。その瞬間、その虹色が発光し、
一颯の目の前で拡散した。
僅か一瞬の出来事であった。時が緩やかに流れているように見えた直前の光景では、その生物が目の前で爆風を
発生させ、辺り一面を吹き飛ばす光景であった。目の前にいた一颯は当然その爆発に巻き込まれた。
段々と意識と視界がはっきりとしていくと、ふと自分の体を見やった。そこには右半身のない体が横たわっていた。
痛みよりも先に目から涙がこぼれた。死を目前にしている感覚と、それに対する恐怖。こんなにもあっさりと死ぬのか
ということに、ただただ「生きたい。」と思うばかりであった。
ふと、目の前のものに視線が移った。先ほど見ていた鉱石のような生き物。何だかこちらを見続けているような気がする。
そうか、今の爆発でお前も出てきてしまったのか。もうこれでおしまいだ。最後はその鉱石によって殺されるんだ。
そう思い、目を閉じた。・・・自分は死んだのか、まだ生きているのか分からない。感覚がない。いや、それもそうか。
だって自分の体の右側はもう無いのだから。無いはずの右半身が………ある!?
咄嗟に目を見開くと、無かったはずの右半身が戻っていた。さっきの光景が夢だとも思ったが、確かに爆発は起きていて、
先ほどなかった体の繋ぎ目に確かに血の跡が残っていた。まるで、右半身を新しくくっつけたような様子であった。
そして、先ほどの鉱石の姿が見えなかったが、なぜか、その生き物と共存しているという感覚が頭の中にあった。
何が起きたのか一颯は分からないまま、放心状態のまま保護された。
その爆発によって幸い死人は出なかったものの、研究所のいくつかのレネゲイドビーイングおよびEXレネゲイドが
消滅、脱走などした。そうして、一颯はこの事件を起こした張本人であり、かつEXレネゲイドとの融合による
オーヴァードの覚醒者として、この世界に足を踏み入れることになった。
現在は、父親を責任者とした監視下の元、EXレネゲイドとの共存をしている身体の生態調査及び、その能力についての
研究がなされている。また、これは父親だけの都合なのか、はたまたUGNからの指令なのか。その体になった一颯の脳波
および視覚による物質の"見え方"についても入念に調査を行われている。
一颯は、その調査自体が何を意味するのか理解できなかったものの、当時の事件への後ろめたさと、父親の仕事に貢献
できるならと、積極的に研究に承諾し、またUGNの仕事にも積極的に参加している。
※Tips
とある研究日記「量子の振る舞いによる並行世界の確立と、それを応用したクオリアの実像化およびレネゲイドウイルスの応用に関する考察」八武崎 初
私は八武崎 初。大嶽市脳科学研究所で脳・心およびAI知能・ロボットへの応用技術を研究しているものだ。
特に、私の専門分野は脳に既定の周波数を流すことでその人の脳の伝達能力および思考能力を分析・向上させ、
社会生活に支障なく参加できるようにするための研究を行っている。
突然だが、クオリアという言葉を知っているだろうか。
クオリアとは、一言で言ってしまえばその本人にしか理解できない"感覚"の事をいう。
例えば、リンゴを見て「赤色」と理解する事、リンゴを食べて「甘い」と理解する事などを指す。
それだけ聞けば、他人と同じ"感覚"を共有できているはずだ、と思うだろう。だが実際には僅かに異なる。
「赤色」といっても、それはあくまでリンゴに当たった光が眼に入り、それから神経を経由して脳に
伝達され、初めてそれが「赤色」だと認識できる。つまり、「赤色」とは人それぞれの脳が、それを
「赤色」だと認知して初めて「赤色」だと分かるのであり、その感覚が必ずしも他人と同じ「赤色」を
理解していると言い切れる保証はどこにもない。
極端な例でいえば、目が見えない人に「赤色」をどれだけ丁寧に説明したところで、その人は「赤色」
の知識は増えても経験は0のままである。もし仮にその人が初めて「赤色」を見たとしても、それはきっと
知識によってそれを「赤色」と判断したのであって、"感覚"で「赤色」と判断したわけではないということだ。
つまり。クオリアというのは共有することのできる知識とは異なり、その人の中でしか共感することのできない
"感覚"というわけだ。
さて、少し複雑な話が続いてしまって申し訳ないが、次は量子の話だ。今度はある程度かみ砕いて話そう。
量子というのは原子を構成するモノの最小単位だ。そしてそれは、この世の全てを構成する存在ともなっている。
また、量子というのは「粒子」という物理的な性質を持っていると同時に、「波」という形のない性質も持っている。
つまり、量子というのは形のある性質を持っていると同時に形のないエネルギーも持っているということだ。
よって、人間に対する量子という性質は、そのものを観測するまでは確率としてそこに存在するかどうかは
分からない「可能性」ってわけだ。そうしてその性質は、人間の体にも言える。なんせ人間も量子で構成されている
からだ。「シュレーディンガーの猫」がまさに量子の性質を知るために分かりやすい思考実験だろう。
だが、ここまで話してしまうと我々は観測する・されるまで存在が認知されないのではないか、という点に
疑問を持ち続けてしまうだろう。だが申し訳ない。今回これを話したかった目的はそこじゃないんだ。
今回の目的は、量子における「可能性」の話と"クオリア"についての話がしたい。
量子は観測されるまでは確率は収束しない。とは言ったものの、「観測される」というのはどのタイミングを
指すのかまでは今だ分かっていない。そのものを目で見た時か、それとも目から伝達して脳が認知した時か、
もしくは人の視点でなくすると世界が創造された時か。全く分からない。だが、現状で解明されていないから
こそ、ここで一つの推論が生まれる。「量子の確立が収束するまでの間は、"そこにあるモノ"が存在する世界と
存在しない世界の、複数の世界が存在するのではないか。」と。いわゆる並行世界というものだ。
つまり、この推論でいう量子の確率という性質は、量子が確率的に見える振る舞いをすることで並行世界という
存在を裏付け、そしてその並行世界との干渉を示すものだとされている。確率が収束することで並行世界との
干渉が喪失し、目の前に見えるモノが現実となるのだ。
ここで、冒頭のクオリアの話と関連させる。目に見えたものを"感覚"として理解する場合、それはその本人に
しか理解できないというのがクオリアであったが、それが他人同士で異なるという点を、量子の振る舞いに
よって起こる並行世界が原因だと考えるのはどうか。つまり、並行世界が存在することによって、他人でも同じ
クオリアを持つことが出来る世界も存在すれば、そうでない世界も存在する。そしてそれは無数にあり、我々が
存在している世界はその中にある一つの平行世界が収束した世界なのではないかと。
またもう一つ、視点を変えた発想を一つ提案しよう。クオリアというものの性質は、他人にその"感覚"を共有
することができず、またそれぞれに異なる"感覚"を持っているという性質がある。しかし、そのような性質が
あるにも関わらず、その違いというのは人間の目では観測することが出来ない。つまり、ここまで「クオリアを
共有することはできない」と散々言ってきたが、直観的にお互いの"感覚"の相違点を指摘することが出来ない
という訳だ。そうなると、今まで話してきた内容が一からパーになってしまう。
では、それらが証明できると仮定した場合に、一つの考えを生み出すことができる。
それは、見たものからクオリアが生まれるのではなく、クオリアこそが見たものをそのモノに確立させている
のではないか、と。つまり、その人がそのモノをどう捉えるかによって、その人自身のモノに形成されるという
考え方だ。この発想はとても面白いものだと思わないか。そうしてこれを観測することができれば、他人の
クオリアを見ることができ、ひいてはその法則を導き出すことによって、自分の目の前にあるものを望むものに
変換できるのでは、そして、そのような量子の操作が可能なのであれば、並行世界の往来や時間の移動も可能に
なるのではないか。
ただし、ここで当然ながら疑問が生まれる。それは一体どうやって観測、実現するのかと。
再度冒頭の話になるが、私は脳科学の研究をしており、脳に既定の周波数を流すことによる能力向上の研究をしている。
そして、その研究内容の到達点には「脳波の操作による、脳の未観測情報の取得または視覚化」がある。
念のため言っておくが、倫理観に触れるまでの研究はしていない。私は決してマッドサイエンティストではない
ことをここに約束しよう。あくまで「未観測情報の取得」というのは、"感覚"や"直観的な発想"を指している。
それが人為的な操作によって観測することができるようになれば、総じてクオリアの観測と並行世界の観測にも
到達する足掛かりになるというわけだ。
※※※
突然だが、これ以降の内容は秘匿情報となる。私の表向きの職業はただの研究員だが、裏ではUGNという組織に
所属していて、現在世界中に蔓延しているレネゲイドウイルスの調査およびレネゲイドビーングの生態調査を
行っている。
その調査の中で、私の考察とレネゲイドウイルスとを絡めたものがある。それはレネゲイドウイルスによって
発症したその能力の中に独自のクオリアを持っているという推測がある。レネゲイドウイルス自体も未だ解明
されていない未知の存在であるが、その中にはきっとクオリアを操って、自分の望むモノとして確立させている
力が隠されているのではないか。量子の法則を操り、確率の収束を操り、見たもの全て、時空の全てを操ることの
できるパワーが隠されているのではないかと。
未だに私の研究に対する好奇心は絶えない。量子の確率を操る力があれば、クオリアを他人に共有させる力があれば
科学はきっと更なる発展を遂げる事であろう。いつかそのような成果、またはその能力を持った人物が私の目の前に
現れて、人生の転機を迎えられんことを
覚醒~大嶽支部所属
詳細
UGNの存在を知り、研究などに貢献するも、初めは戦闘要員としての配属はなかった。そもそもジャームという存在と
それが人々に脅威をもたらす存在であることも、父親の意向で知らされていなかった。
一颯はあくまで人とそれではないモノの特異性を持った人間として研究対象とされている、ということしか知らされず、
その後も平和な日常を過ごしていた。
とある日の夜、レストランでのバイトを終え、夜遅くに帰路についていると、人気の少ない河川敷の近くで叫び声が
聞こえてきた気がした。何となく誰かが襲われているような予感がした一颯は一目散にその声のする方へ駆け出した。
段々とその場に近づいていくとたった一人の少女が蹲っていた。彼女を心配した一颯が近づく。
「おい、どうしたんだこんなところで。夜に一人でいちゃあぶねーぞ。」
「…人を待っていたの。」
「人?誰だ。君のかーちゃんか。」
「いや違うの。人、あなた。誰かが私の声に誘われてきてくれるのを待っていた。…あなたは美味しいの?」
その瞬間、その少女が見る見るうちに容姿を変貌させ、一颯よりも3倍ほどの大きさになり、その体の大半を占める
大きな口を開いて今まさに一颯を呑み込もうとしていた。
その人ならざるものを目の前で見ていた一颯は、逃げなきゃと心で思いつつも、体が言うことを聞かなかった。
しかし、その刹那、後ろから3つの人影が現れた。一人は少女、また一人は子供、また一人はスーツの3人組であった。
それだけを聞くと奇怪なコンビのように思えるがそのような考えはすぐに吹き飛んた。
3人が来て一瞬のうちに目の前にいたジャームは消え失せていた。
それが同級生「神倉 緋紅」とその執事である「倉本義人」、そうして父親の知り合いである「阿僧祇 六徳」
との出会いであった。
3人はUGN大嶽支部のメンバーで、ジャームという存在に立ち向かいこの街を平和に保っている人らであった。
他PCとの関係
PC2
高校の同級生で同クラス。学校では皆に優しくていかにもお嬢様という感じだが、UGNでの裏の顔を知っている
ので、二つの顔を持っている彼女は自分にとって何だか煮え切らない感じがある。ただ、ついうっかり裏の顔に
ついて言いそうになってしまうので、大変気を付けなければいけない。
PC3
ちっちゃくてかわいい。しかも頼れる。
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 0 | ||||
| デメテルの聖餐 | 34 | ||||
| GMボーナス | |||||
| 経験値 | 20 | ||||