下半身不随車椅子JD。オーヴァードになったら自分の足で動けるよ、多分

「はじめまして、私はラナ・シャーロット。ラナって呼んでね」

「そうだよ、この脚は生まれつき。悲観は……もう今更、しないかな」

「多分ね、食べた分ぜんぶここ(胸)に行ってる。ほら、脚に行きようないし…………ってこれツッコミにくいよね、ごめん」

見た目と名前は日本人らしくないが、これでも日本生まれ日本育ちな少女。両親はヨーロッパ系。左利き。
生まれつき両足の感覚がほぼなく、歩行が不可能な体をしている。そのため常時車椅子に乗っており、愛機をひそかに「ラナラナ号」と名付けている。なお名前がダサい自覚はあるのか、あまり人に言いたがらない。じゃあなんで付けたんだそんな名前。
現在は一人暮らしの大学生として生活している。自宅はバリアフリー住宅なのでそこまで大きな不便は感じていない。
オーヴァードになったことで歩行可能となったが、実のところエフェクトで無理やり脚を補強して動いているようなものであり体への負担が大きい。ついでに言えば、歩けない体であることが周知されている以上は急に歩けるようになった、と言うのも怪しまれる。つまるところ、オーヴァードになった後でも日常生活では車椅子生活の方が望ましい。……シナリオ中だとそんな場合ではなさそうだが。

銀の髪、茶色い目。普段車椅子に乗っているためわかりにくいが、背は高め。胸は結構でかい。脚はかなり細いが、これは単純に使っていないために筋肉がついていないから。キュマイラシンドロームに覚醒してからは筋肉量が増え少しまともな太さに近づいた。

穏やかで物腰柔らか。しかし気弱というわけでもなく、むしろそれなりに明るい性分。
幼いころは歩けない自分の体を呪ったこともあるが、今はさほど悲観しておらずむしろ車椅子に変な名前をつけるくらいにはこれはこれで楽しもうという気になっている。
そんな性格ゆえ大学でも友人は多い。だがサークルには「いくつか見てみたけどピンと来なかった」として参加していない。
……しかし実のところ歩く、走ることに強い憧れがあるのも事実で、陸上部に興味があった。……当然と言えば当然だが、勧誘自体来なかった。
ラナの中では車椅子への愛着と自分の脚で歩くことへの憧れは矛盾なく両立している。
実のところ精神的にはそこまでタフではないのだが、脚関係のことについては慣れてしまったのもあり結構気にしていなさそうに見える。

趣味は食べること。しかし車椅子の都合上遠出が厳しく外食もあまりできないので、デリバリーなどを活用している。
食べる量は常人よりは多いが、大食いと呼べるほどでもない。思ってたよりよく食べる、程度。
好物はトマト、チーズ、甘いもの。苦手なものはナスとししゃも。

戦闘時には真っ黒な角"ラナの魔角"が両掌から発生する。さらに、それに付随するように両肩甲骨のあたりに巨大な角が出現する。
位置的に攻撃にはほぼ使えず、覚醒したてでレネゲイドの制御がうまくできないがために暴発した結果だと思われる。
そして脚は蹄を携えた、獣のような逆関節へと変化する。この脚を使い突撃して、掌底のように魔角を突き込むのが基本戦術。
戦闘経験などないため動きは粗削りだが、魔角の凄まじい強度と変化した脚の突撃力により命中した場合の瞬間火力は非常に高い。

歩けない体に生まれたが、両親からはちゃんと愛されて育つ。幼少期は病弱で、何度も入院していた。
しかし成長と共にその傾向はなくなっていき、すくすくと育つ。
中学の頃に脚を理由にいじめを受けたこともあったが、ガン無視した上で校長にしっかりチクってでかめの校内問題にして解決した。
そして、(うちのPCでは珍しく)大きなトラブルなどもなく順当に進学し、大学入学を機に一人暮らしを始めた。
と、言うわけでシナリオ開始前までは車椅子に乗っているだけの平凡なJDである。