容姿・経歴・その他メモ

ごく普通の高校生。だが、家庭が吐き気がするほどエグい。最近の言葉で表現するなら毒親というやつ
幼いころからPCを縛り付ける父親と父親に怯えて一部始終を見て見ぬふりする母親の元、不自由に暮らしてきた。
欲しいものは与えられず、見たいテレビや行きたい場所にもろくに行かせてもらえなかった。

「遊んでる暇があるなら勉強をしろ」
「そんな下品な番組を見てる暇があるならニュースを見ろ」

そんな生活をしていくうちに、PC自身に欲というものが薄れていった。
しかし、そんなある日にニュースで大々的に報じられていた、とある『爆破テロ事件』の中継を目にする。
犯人が高々と叫んでいた。

「俺は自由が欲しかったんだ！気持ちよくなりたかった！涼しい風が頬を撫でる、色とりどりの花が優しく揺れる草原のような、そんな気持ちよさだ！そこでくすぶっている少年少女たち、一緒に羽ばたこぉぉおおおおおおう！！！！！」

何を言ってるのか理解できなかった、なのに何となく肩の荷がストンと落ちたそんな気がした。
PCが始めて憧れた悪《セイギ》がそこにいたのだ。

それからだ。自身の中に何か大きなものが芽生えた、否、生まれた気がした。
この自身の内に孕んだ何かが溢れ出てくるとき、自身は何を得ることができるだろうか。

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