容姿・経歴・その他メモ

髪

橙色

瞳

橙色

肌

土気色

「あなたに映画をひとつ。……ん、観覧者ではないのかい。では、何の用？」
「ハッハー！なるほどこれは愉快、キネトグラフがいたなら撮影していたところだとも！」

呼方：映画鑑賞装置/キネトスコープ
コードネーム：劇場支配人-シアタマスタ

ー概要ー
とある都市の廃映画館に出没する黒尽くめの幽霊。誰が呼んだか奇妙なおにいさん。
その正体は置き去りにされている映画鑑賞装置。置き去りの情景を廻すレネゲイドビーイングである。

ー製造ー
日本歴で明治21年にアメリカで開発された初期の映画鑑賞装置、その付喪神に分類されるもの。
それこそがこのキネトスコープである。
本来であれば撮影機たるキネトグラフとセットでその形を成すものであるが、キネトスコープだけが日本に運び込まれたことによって片割れは所在不明。
大正初期に日本に渡され、多くの人を覗き込んでいた。
後続機の映写機が普及して以降、映画鑑賞装置はただの置物となってしまう。歴史的資料として映画館の片隅に置かれ、今では廃館となった映画館で置き去りになっている。

ー性格ー
性格そのものは非常に素直なものであり、助けを乞われれば手を貸し乞われないなら何もしない。
また鑑賞装置であるためか、知るときは上からのぞき込むような動作をし、知られるときは下からのぞき込まれるような動作をする。
思考は”物”寄りであるため、あまり人の心に寄り添うは得意ではない模様。映画の中のような遠い壁の向こうにあるものに思えてしまうのだ。

ー能力ー
エンジェルハイロゥによる幻覚能力、オルクスの因子、領域を使用した支援を役割とする。
キネトスコープの定めた領域内はまるで映画の中のような全く別の景色へと変化し、誰を中心にした場面にするのかによって映画の中に立つ人物たちに役割にそった相応の補正を与えるのだ。
限定的ではあるが、架空を実在へ挿げ替えてしまうことも可能。ただしこれは挿げ替える架空が”絶対にありえない”ような内容であることが条件となる。
「”作り話”とは絶対に起こりえないからこそ”作り話”なのだよ」

ー人間への興味ー
レネゲイドビーイングである以上、キネトスコープにも人間への興味は存在しそれを知るための方法を持ち得ている。
キネトスコープの場合、”観る”ことこそが人間への興味を充たす方法である。
様々な状況、様々な場面によって人の目まぐるしく切り替わり続ける在り方は、”物”として生まれ半ば在り方を固定されているキネトスコープには興味深いものだ。


ー経緯ー
レネゲイドへの感染は100年以上前にすでにしていたものの、薄い自我をもつだけでそれ以上なったのは都築京香の接触、レネゲイドビーイングとして確固たる自我を持ったのは面影島の事件がきっかけとなる。
たまに映画館に訪れる都築京香にはそれなりに恩義を持っているようだ。他にくるのは肝試しに来た悪ガキと七つ眼の支部長ぐらいだからね。
そして都築京香からの助言を受け、UGN、ゼノスに手を貸すようになっていく。
とあるUGNへの協力の際に「呼び方が長い、メンドイ」とコードネームを与えられたことは当人からすれば所謂特許を得たようなものでとても気にいっている。製造当初は特許申請を制作者がしてくれなかったからね。
それだけでUGNに協力するには十分な理由になっている。
FHには積極的に協力しないスタンス。理由は何度も廃映画館を勝手に悪事の拠点にしようとしたから。



ー経験ー
2021/07/11　【サイレントトラスト】
　懇意にしているUGN支部への手助けを頼まれ、協力へと申し出た。
　支部に所属するエージェント4名、派遣されたエージェント1名の協力で事態は無事に解決された。
　「珈琲とブラウニーは美味しいものだった。武器をもつのはこれっきりにしたいが、たまにならいいのかもしれないね。」









【余談】
キネトスコープを日本に運び込んだのは現葦原家の曾祖父にあたる葦原陸道という人物である。
その所為で撮影機と別たれた為に、子孫である葦原一家には少しばかり居所の分からない憎しみに近い感情を抱いている模様。
撮影機に再びで巡り合えたなら、二度と離れないように2つは1つであることを望む。

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