◆PC2秘匿
雨宮はあなたの親友だった。
生前、あなたは雨宮とお互いに約束したことがあった。万が一ジャーム化したらお互いがけりをつけることと、残されたほうがお互いの大切なものを守ること。雨宮は天涯孤独であるが、人柄がよくたくさんの友人や知人がいた。その中で彼があなたに言い残していたのは「近所に住む子ども」のことだ。

雨宮はその子どもについて、いつか君と同じくらい強いヒーローになると楽しそうに話していた。
すぐにヒーローになるからそのときに紹介するといわれたものの、あなたにそれを教えないまま彼はこの世を去った。
雨宮の残した約束の相手を探そうと思ったこともあったが、あなたはいまだ世間から冷たい目で見られており、周りに協力者もいない……なにより、あなたは迷っている。今のあなたが手を差し伸べるべき相手が本当にいるのか、と。

※あなたが頼んでいた「大切な人」は自由に設定してください。ただ本作中で出番を作ることは難しいかもしれません。

◇PC2追加情報
・バックドラフトの際の真相
バックドラフトは厳しい戦いだった。次々と倒れていくヒーローたち、力の弱い雨宮すらヒーローズクロスが真っ黒になってもエフェクトを使うことをやめなかった。あのとき何をしても止めればよかったのかもしれない。しかし雨宮はその心が飲み込まれるまで戦った。戦わせてしまった。あなたのヒーローズクロスを使っても間に合わなかった。
カメラという媒体には映らなかったが、誰よりも優しかったはずの雨宮の明確な殺意が場を支配していた。ジャーム化したことを理解し、あなたは全ての感情を飲み込みその約束を果たした。

・四菱大吾（よつびしだいご）との密約
バックドラフトの後、あなたは四菱大吾と面会した。
四菱はヒーローTVの代表として謝罪したのち、あなたに以下のことを話した。
今回の事件について「ジャーム化した雨宮をあなたが倒した」と大衆に公表すれば、あなたの名声は保たれるだろう。しかし現在までジャーム化の事実は一部のヒーローのみにしか知らされていない。ジャーム化が秘匿されているからこそ、大衆はヒーローとヴィランを区別し、ヒーローの立場は守られてきた。

全てのヒーローたちのため、あるいはたった1人のヒーローを怪物にしないため。
あなたは自身が地に落ちることを選んだ。
四菱はあなたの決断をきき、今後も力の限りサポートすることを約束した。それ以来、四菱はあなたに人的・金銭的サポートを続けており、今でも時折夕食を共にしている。あなたにとって彼は転落の原因であるが、恩人でもある。

●四菱大吾
ヒーローTVの代表取締役。ヒーローとしてはすでに引退しているが、PCたちにとっては、黎明期のヒーローたちを導いた大先輩でもある。