容姿・経歴・その他メモ

「円？　超好きだよ。あたしが男だったら求婚するか攫ってたと思うな。私が女だからしてないけど。死ぬときは一緒がいいな」
「全知は何も答えてくれない。人生と一緒ね。そこで出会った人、味わった経験だけが心の問いに応えてくれるの」
「進路希望の紙、実はまだ出してないんだ。あたしが心からやりたい本当の進路、まだ決まってないんだもん」

空を開拓したものの末裔。オーヴァードアカデミア三年の女子高生。学生服の上に羽織った白衣と鞄がトレードマーク。
自身が知覚したあらゆる情報を解析、解読することで自らの知識として吸収する特異体質を持ったオーヴァード。その反動として常に脳が過剰なほど酷使されており、その影響で身体能力は並の人間にも劣る程弱い。そのためか生存を諦めた両親によって捨てられたため、家族というものを知らない。
異能による苦痛と幼少期の孤独、それらを克服するきっかけをくれた星奈円に絶対的な好意を寄せており、本人曰く【健やかなる時も病める時も、踏み外す時も逃げ出す時も一緒の仲】。一年前のフィフティーマイルズオーヴァーでは補助設計士とオペレーターを務めるも計画は失敗。以来腐ってしまった円と共にFXであぶく銭を稼ぎ、それを使ってなんとなく遊んで過ごすという終わっている生活で残り少ない学園生活を浪費していた。
活動的で物おじしない性格だが生まれ持った異能の為に驚くほど病弱。異能のコントロールは出来るようになったものの、それでも100m走は「記録なし（そもそも完走できない為）」という学生未踏のレコードの持つ。未来の話をするのが少し苦手で、二年生の頃の進路調査では白紙で提出し続けよくお叱りを貰っていた。FMOの失敗でどやされたこともあり卒業後はUGN研究機関への内定が決まっているが、出せなかった進路調査の紙は未だに持ち続けている。

役立たずの体と、胸いっぱいの高揚。その二つを抱えて走り出す時、彼女は自らが無敵であると知っている。そしてそれがもう終わるモラトリアムであることも。取り返せない幸せな無敵時間は、残りあと僅か。

セッション履歴