容姿・経歴・その他メモ

簡易設定

両親がオーヴァードの暗殺者に殺され、UGNに引き取られる

裏方として任務をこなしていた際、敵の奇襲にあったのを戦闘員が庇って死亡する
殉職した者の力を継ぐように覚醒、戦闘員として活動することになる

仲間も増えた頃にとある建物の防衛を命じられるが、その建物の中ではUGNの手によって"掃除"が行われていた
その中には仲間もおり、それを機に生き残った仲間とUGNを脱退した

脱退後、復讐のようにUGNの身内掃討を発案した者を殺害
それからは主観的な判断で世界の汚点を殺めていった

約二週間前、《オスカー隊》と接触する
仕事前の万全なコンディションで尚、仲間は全員死んだ
人が一人死ぬ度、殺意が減っていくのが分かった
最後の一人、手を伸ばせば届きそうな彼の目を見た後――朝露はその場から姿を消した

とある一件の後、なにもかもを白紙にしてカフェのバイトを始めた
カフェ《Snow Dome》新入りバイト、朝露花火である

借り物の守護欲、借り物の殺意
曖昧なまま全てが奪われていく
過程など些末なもの、そう切り捨てなければやってられなかった
死の意味を知る為に、彼は人を殺し続ける

補足

『桜影』及び『花筏』について
『花筏』とはもともと所属していたUGN内部の小隊、総勢12名である
とある作戦とUGNの身内掃討作戦にて3名が死亡した後、一名を除いてUGNから姿を消した
『桜影』とは脱退した8名が掃除屋集団となり改めた集団名である

花筏は、流れるまま健やかに育つことを想われた隊名であり
桜影は、花弁が去った川の静けさを表現した隊名である
全員が様々の分野で芸術好きであった。朝露に限り、伝聞でしかそれを知り得なかったが

サイドリールについて
両親の死、恩人の死、仲間の死、怨敵の死。六つの死を経験してその因子が発現した
した二つの辺が長い六角形であり、扉や棺のように見えるという
漆黒の点線で結ばれており、彼が死をもたらす時それが背後に顕現する

ビーコンについて
UGNを脱退して再定義した小隊名『桜影』に基づいて、隊のモルフェウスが懐中時計を作った
開けば12のモチーフが円を為しており、最初の小隊を尊ぶ設計となっている
蓋には鏡がついている設計だったが、戦いによって割れてしまった

直す者はもういない

履歴

【基礎情報】
登録名：朝露 花火
コードネーム：死を想え
性別：男性
出身：日本
誕生日：10月1日
身長：186cm
体重：67kg
血液型：A型
所属：無所属
ブリード：クロスブリード
シンドローム1：エグザイル
シンドローム2：エンジェルハイロゥ
シンドローム3：―――――
特記事項：元UGNエージェントであり、現在は始末屋としてUGNに危害を及ぼしている

【能力測定】
・戦闘適性：A+
・継戦能力：B
・命令順守：D
・陣頭指揮：A+
・社会適性：B
・RC技術：C
・衝動耐性：C
・特異能力：B

覚醒まで

母が医療従事者の要人であり、厳しいながらも平和な家系だった。しかしだからこそ、母は裏社会において悪党の銭稼ぎの標的となってしまっていた。
学校から帰ったその日、KEEP OUTの線と共に待ち受けていたのは、残酷な宣告と世界の裏側だった
両親を無くした彼はUGNに引き取られ裏方として働く事になった
高校を卒業して本格的にUGNへ腰を入れ始めると、前線をサポートする働きを見せていった

それからとある小隊へ配属された。隊名『花筏』では、アンチワーディングマスクを片手に仲間と切磋琢磨し、傷心した心身も癒えてきた
某作戦にて、簡易拠点で突入のサポートをしているその時、突如通信が切断される
異常を感じ取った彼は外へ出て状態を確認する、そこには攻め込んでいる組織のボスと、傷だらけで一人戦っている仲間
視認した瞬間、凶弾が彼を穿つ――――はずだった
崩れずの群れ+命のカーテン(命がけの庇護)で、仲間は死に、朝露は生き残った
亡骸が目の前に転がり、途端に目覚める力の脈動。彼の能力を継ぐように異形を、彼の意志を継ぐように光を発現した彼は、最終的にその作戦を成功に収めた。

離反まで

『花筏』は一人の後方支援を失って活動を続ける
そんな中、UGNの要人から討伐作戦に使用される建物の護衛を言い渡される。承諾した彼らはよどみなく行動に移る
尤も『花筏』に属している11人の内、二人は討伐作戦に参加することとなったが
彼は訝しんだ。起用された二人は先の仲間の死で不安定な状態にある。代わりを申し出た隊のエースを差し置いて二人を起用する意味を図れなかった
彼はその隠密能力で建物の中に忍び込む。ビルの中は鮮血の臭いがべったりと漂っており、胸騒ぎを抑えながら戦いの渦中に進む

そこには、身体が怪物に変容した者達(見覚えのある者達)と、血に濡れたUGNエージェントだった

その作戦は、数々の悲劇で不安の芽を肥大化させたUGNエージェント、イリーガルの封印措置とは名ばかりの掃除だった
身内からジャームを出す前に、殉職として英雄にする馬鹿げた思考である。某所でも似た掃討作戦が行われており、後にUGNイリーガルがFHへ転向する例も存在していた為理解に難を要することはなかった

『花筏』総勢9名、その内 朝露を含む8名はUGNを脱退した。

悲劇まで

脱退とは名ばかりのボイコット、追手である同胞さえ力づくで巻いて、廃れた商業施設に彼らは身を隠す。事件から三日後のその日は、朝露花火の誕生日であり、隊最後の子供がいなくなった日である

涙と血を洗い流す狂気の宴会が行われた

瓦礫の椅子に瓦礫の机、安酒と陳腐な菓子を囲んで、狂ったように泣き笑った
そんな中一人が呟く　「間違ってる」
仲間を信じず殺処分を下した元凶を、彼らはやり場のない感情の矛先として据えた
暗殺は案外容易かった。その作戦はほぼ、朝露が単独で終わらせてしまえたからだ

ただ一人、感情を飲み込んだ理屈の頭で、人を殺した。流されるまま、或いは縋るまま

これで終わると思っていた。終わりが見える逃避行をするのだと
しかし、隊の皆は味を占めた。断罪の味、正義の味を
皆をサポートする唯一人は、皆にサポートされる一人の死神として変容した

間違ってると判断した者を殺し、生きていく為に賞金首を殺し
手を赤く染めていった
隊のリーダーに祀り上げられ、名を『桜影』と改めた

自分が正義であること、仲間を想うこと、死に向き合い続けることを生きるよすがとして4年間殺し続けた
それに会うまでは


ステイト・オブ・グレイスの小拠点を襲撃するその日、死神に出会う
《オスカー隊》に、正しい研鑽をしてこなかった7人は無残に殺される。生きていたのは、その中で唯一才も力も実らせた朝露と、共に居たが故に生き延びた女性だけだった
密かに慕情を抱いていた彼女が恐怖で竦む。手をかけようとする《オスカー隊》の一人は、きっと差し違える覚悟で戦えば助けることが出来るだろう
しかし、感情を込めた命の取捨選択に疲れ切っていた

リードを捨てるように、彼は目を背けた
姿を消していく自分を、縋るように見つめた彼女の顔は到底忘れられなかった

これから

死から目を背けたのはそれが初めてだった

『桜影』の死を定義付ける為に、《オスカー隊》を殺す
死に向き合い続けた死神として、それが義務だと思った

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