――14年前　日本の某所、デザイナーズチャイルドを産み出す事を目的に遺伝子研究を行っている研究施設がありました。その研究は秘密裏に行われており、施設の表向きは孤児院でした。
その施設で一人の男児が誕生しました。その男児を取り上げた研究員は手に走る痛みに思わず顔を歪めました。
その男児は、産まれ落ちた瞬間から身体に微弱電流を帯びていました。彼は生まれながらのオーヴァードだったのです。

その施設は非オーヴァードしかいない研究所だったので、レネゲイドによるその力の正体がわからず、遺伝子操作の成功作とも失敗作とも男児は判断されないまま、毎日が検査と知力テスト、研究員の監視の中で日々を過ごしていました。
数年後、とある泥棒の女性が、半分は戯れに、半分は自分の仲間や後継者になりそうな人材はいないかねぇと、秘密裏に遺伝子研究しているという噂が立っている孤児院に忍び込みました。
泥棒は、大勢の子供の中ただひとりのオーヴァードであった男の子を見付けました。
男の子を一目見て、オーヴァードである事と「犯罪の才能がある」と見込んだ泥棒は、その子供を施設から「盗み出した」のでした……

「…ところでお前、名前はなんて言うんだぃ」
「ない」
「無いだって？」
「……"X-00818番"。みんなオレをそう呼んでた。だからたぶん、それがオレの名前」
「……そうかい。じゃあ私がお前に名前をあげようじゃないかね。お前、好きなものは何だい？」
「…とくにない…いや、夜、が好き」
(ブラドの力で小さな雷をﾊﾞﾁｯと出す)「……暗いと、この光がキレイに見えるから」
「……そうかい。そうさねぇ、じゃあお前の名前は雷乱-ライラ-だ。…こういう字を書いて、"ライラ"と読む。女の子みたいで嫌かい？」
「別に」
「"ライラ"にはね、夜って意味があるのさ」
「…ふーん。いいセンスじゃん」
「まぁ～歳上に礼儀のなってないクソガキだね」


泰 雷乱／トール ライラ／THOR laylā
誕生日：5/8(本当の誕生日は不明、蜂須賀 梅と出会い名前を付けられた日)

D：超血統
1：蜂須賀 梅(○幸福感/不安)　固定
2：『die acute』(○連帯感/無関心)　固定
3：アッシュローズ(○連帯感/無関心)　シナリオ　タイタス昇華
4：アッシュローズのテディベア(○好奇心/不安)
5：ジャンボリー(好奇心/○憐憫)
6：大間数彦(殺す/○殺す)　タイタス昇華