ある一般的な家庭で両親と妹の四人家族で過ごしていた。朱はかなり身体が弱く奇病持ちでかなり不自由な生活だったが、そんなこと気にならないくらいとても幸せな時間だった。
だが13年前、あるグループ企業が極秘裏に行った実験の被験者として事故を装い攫われ、覚醒を促す施術の際両親は妹を残し死亡。覚醒し残された2人は有意義なモルモットとして有効活用されていた。

そんな中、度重なる実験の負荷と発症していた病が重なり最悪な身体状況に置かれた朱。
そんな時研究者達から悪魔の囁きを得る。
君の妹、その血を入れれば健康になれると。自分が言うより早く、妹がそれを望み施術が決定した。
だが、それはあくまで建前。研究者達の狙いは別だった。

...その施術の結果、朱は残された妹を失うことになり結果エフェクトの暴走。
本来のピュアブリードからクロスに変化。手の付けられないほどに理性を失い暴れることになり、救援要請に従って応援に来たU GNエージェントにより鎮圧されそのまま保護されることになった。

その後UGNにて詳しくオーヴァードやこの世界のことを教えられ、かなり荒れたり泣いたりしつつもこの残り得た力を誰かを守る為に使うと定めて制御及び戦闘訓練を積極的に受けた。

現在はエージェントという堅苦しい枠組みに収まるのがめんどくさかったのでイリーガルとして活動中。
東京郊外のある大学に通いつつ、同じくイリーガルの女探偵に元馬車馬の如くこき使われている。
なお、碌に給料を払って貰えていないので大体はUGNからの任務や依頼で食い扶持を稼いでいる。

自身の中の血液を操り、腕や脚に纏わせてシンプルにぶん殴って蹴り飛ばす白兵戦闘スタイル。
キュマイラが混ざってるので、技は技でも力業を好む。自身の血液を使って殴り、相手の血液を奪って潤す。
全力で血液を撒き散らして血濡れ、そして血を啜り肌を潤す可憐な乙女。それが【吸血姫】である。
なお、朱曰く「この身体を褒めてもらうのは嬉しいんだけどすっげー複雑」とのこと。

また所有する聖者の遺骨はある遺産を回収するエージェントに託された（押し付けられた）モノ。
案外自分にしっくり来たのでそのまま貰って自身で身に着けており、左耳のイヤリングが実はそれ。
代償は増長をそそのかすのだが...？

・朱に施された本当の施術。
『ブラムストーカーの使い手の身体を血液と混ざるまでぐちゃぐちゃに砕き、他のオーヴァードに輸血して封じ込めれば疑似的な多重人格及び高度な身体技巧とエフェクト操作を両立できるのでは？』の元行われたモノ。

・結局此奴の性別はどっちなの？
曖昧。朱自体は男だけれど、ピュアブラストの妹（の血肉）が身体に入ってレネゲイドウイルス的にもなんかかなりバグって遺伝子レベルで混ざってるから両性に近い男性

・つまりは？
おにーちゃんの身体in妹ちゃんの血肉とシンドローム。
ぐちゃぐちゃにされた時点でギリギリ妹も意識あったけど兄に割と歪んだ愛情抱いてたから同化して永劫一緒にいることを選んだ。こうすればしんでもずーっと一緒にいれるんですよ、いいでしょう？とのこと