容姿・経歴・その他メモ

　灰色の長髪をまとめている。褐色で、実年齢よりも若く見られる。

　UCNエージェントとしては、戦闘任務のほかは犬の姿で諜報や工作を行っている。
　犬がラクなので、プライベートのほとんども「眠れる遺伝子」を呼び覚まして過ごしている。
　たまに、人間の姿でもうっかり犬っぽい行動をしている。
　勤務態度は極めて真面目だが、犬なのが玉に瑕。

　趣味は散歩。好物はジャーキー。人間の食事なら、度の強いウイスキーと甘いチョコレート。
　散歩につきあってくれる人が好き。また、自由な人に無意識に惹かれる。

　嫌いなものはゲロ以下の臭い。苦手なものはコミュニケーション。というか社会生活全般。いちおう友人の協力もあって頑張ったがだめだった。
　よく撫でられるのが嫌いだと誤解されるが、正解は「どうでもいい」。自分、犬ですからという態度を貫く。

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　ごくごく一般的な機能不全家庭に生まれる。もちろん傍目にはそんな様子はなく、経済的にも社会的にも安定した家庭だ。「ただ、言葉にできない恐ろしさを感じていた」――ｰ父親は立派な人だ。あんないいご両親の元にいられて、さぞ幸福だろうと人々はいう。尾神柊子はそれを、心から信じていた。

　古賀紫陽花との出会いは高校１年生の時――今から12年前のことだ。席が前後だったことをきっかけに出会い、運命的に気が通って親交を深めた。勉強も運動も優れていながらいたずらに群れない友を、柊子は尊敬していた。それは本人でも気づかない自由への憧憬だった。しかし、次第に嫉妬が募っていく。古賀の家に訪問し、本当の幸せな家庭を知ったことで、彼女の人生に絶望が芽吹いた。そんな家族があるのなら、わたしのそれはなんだったのだろう。疑問を重ねるたびに苦しみが積もる。
　そしてあの日、転機が訪れる。旅行中に巻き込まれたジャームによるテロ事件で、古賀は植物状態となり、尾神柊子は亜純血種のオーヴァードに目覚めた。憧れる平凡さえ奪われるのが世の理なら、この世に一切の希望はないのではないか。

　Ｎ市の支部長・鐵義導に勧誘されて、UGNエージェントとなった尾神は、そのニヒリズムから逃げるように戦っている。ソラリスの薬物に身を焦がし、精神を激しく焼きながら。

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　ディアボロスと幾度か戦い、悔しい結果になっている。今の目標はあのニヤケ面を噛み砕くこと。

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