幼い頃から施設に預けられ親の顔を知らずに育った。施設の環境はあまり良いものとは言えず、まともに学校にも行かせてもらえない生活だったが本人はそういうものだと受け入れていた。
　とある事件で半ば強制的に覚醒し、研究施設に連れて行かれ長期にわたり人体実験の被験体として扱われていた。だが、彼女は被験体たちの中でも頑丈で所長のお気に入りであったため被験体の中ではまともな扱いをされており、気が付けば最古参として他の子たちの面倒を見ていた。（実験体時代に所長の趣味で一人だけ首輪と重い鎖をつけられていたので、彼女は未だにネクタイやチョーカーなど首に巻くものを苦手としている。リボンも緩くしか結べない）
　そんなある日、酷く弱っていた同じ被験体の一人を庇って自分がその子の代わりに過酷な実験を引き受けると約束をしたが、彼女が実験を終えて這うように部屋に戻るも他の子たちは一人もおらず全て処分されていた。元々、近いうちに襲撃されるであろう施設の証拠隠滅のため使い潰すつもりだったらしく、被験体の子供たちは彼女が実験に耐えている間に殺されてしまっていた。それを聞いて、死にかけていた彼女は死に至るほどの過酷な実験の力を使いこなすことができた。

　その後、研究施設にUGNがやってきた時にはすでに建物は崩れ研究結果も所員もすべて焼失していた。
　唯一回収できた彼女をUGNで保護、教育を受けたのち戦闘班として前線に立つようになり、その面倒見の良さと力の扱いが得意なため部下の教育も任されるようになる。
　しかし彼女は元々戦いよりも平和な日常を求めており、商店街の守備に就いてもらいたいという話を聞き、研究施設の檻の中でボロボロの子供たちと話した願いを思い出した。
「あーし、ケーキ屋さんやりたい」

人口100万人の政令指定都市。
５つの行政区に分かれている。

首都圏と東北エリアを繋ぐ中継地として栄え、支店経済の影響で都市機能が発達した。
中心部のすぐ周縁には住宅地や農業・工業地帯が立地する、緑多き街である。

夏冷涼・冬少雪と気候がおだやかで、東に往けば海の幸、西に往けば山の幸が楽しめる。
牛タンとずんだが名物。

青葉市某所に拠点を置く中規模支部。
市全体の保全をつかさどり、細分化した県下のエリア支部を取りまとめる。
そのほか立地上東北エリアの中枢を担っており、
所属エージェントは東北他県の支部へ応援に駆り出されることも多い。

ロイス：事件の犯人　感情：好奇心/不安
カヴァー/ワークス：商店主/UGNエージェント

　　商店街の守備を管轄するキミは、表向き個人商店を営んでいる。
　今年も七夕の季節がやってきて、いろとりどりの飾りで賑わう商店街は平和そのものだ。
　そんなある日、隣の店の店員が突然倒れ、あたりは一時騒然とする。
　野次馬の話では、つい先日も別の店で人が倒れ、昏睡状態から覚めないらしい。
　彼らの身に一体何が起こったのだろう。

シナリオロイス：彼女だと名乗る人物（推奨感情：好奇心/困惑）

あなたの目の前にあなたの彼女だと名乗る人物が現れる。
心当たりの有無は兎も角、あなたには見覚えがない。
説明しようにも話を聞いてはいない。
「一緒にホワイトデーを過ごしましょう！」とあなたを攫おうとする。
しかし、攫われたのは隣にいたPC2だった。

PL人数：1人
想定経験点：0～15
プレイ時間：4～6時間（テキストセッション）
備考：PCはUGN支部から任務を受ける形となる。
　UGNから任務を受ける立場であればワークスは問わない。