容姿・経歴・その他メモ

とある大臣の娘であり、非常に美しいと噂の姫君。管弦の演奏に秀でており、宮中で演奏会をしたりすることも。それが由来して「音に妃のように愛されている姫君」…音妃(おとひめ)と呼ばれている。彼女の音に惚れ込んでいるものも多く、男からの引く手もあまたらしいが、さらりと躱されることが殆どのようだ。

実は安倍晴明の教えを受けた陰陽師であり、正体不明の妖の血を引く“半分人でなし”の姫君。管弦に秀でているのも、彼女の術が音を媒介とするものであるため。容姿と演奏の美しさで魅了し、呪い、調服する…その様子が恐怖を掻き立てるほどに美しい故に、術師の間では楽仙女と呼ばれることも。

とある大臣には娘がいた。目に入れても痛くないほどに溺愛していたが、その娘が突如懐妊した。しかも『本人にも覚えがない』懐妊であった。その上生まれた子供は双子。男の子の方は異形のようなものも持っていた。それが影響したのか娘は死に、父親がナニカであることだけは確信が持てる双子のみが残された。(要はどこぞのナニカが娘を見初め、ワーディングか何かで眠らせて作った子供)

愛した娘の血を引いた、けれど人でなしの血を引いて、娘を殺して生まれた双子…愛されるわけもなく、子供達は祖父から虐待を受けながら育つ。妖の血の影響か丈夫ではあったが、それでも幼い子供。二人は何度も生死の境をさまよい…その果てで、妹を庇って暴力にさらされることの多かった、双子の兄が死んだ。

最後の瞬間、兄は妹に祝福(のろい)をかけた。それは祖父の記憶を消し、周りの記憶を書き換え、妹を「愛される姫君」に仕立て上げた。疎まれた生まれも、苦しみも…全てを自分の存在と引き換えるかのように消し去って、双子の兄はいなくなった。…妹の心だけを置き去りにして…

祝福が原因で安倍晴明の訪問を受けた時、妹は知識と力を彼に乞った。全ては己を貶めたもの達を見返すため…そして、己たちを勝手に作りながら、全てを放っておいた父を見つけだすために…彼女は、微笑みの仮面を纏い始めた

セッション履歴