ストレスや生活環境から色素が抜け落ち、塵などの色が映って抜けなくなった灰の髪をボブカットにした中性的な少年。
ズボン以外は大抵セーターのようなガタイが分かりにくいものを着用し首元にマフラーを巻いているため少女と間違われることがかなり多い。
バイト接客中はその蒼い瞳がキラキラと輝いているが、登校中や戦闘中はハイライトが落ちるのが特徴。

自分の人生というものに若干の諦めと達観、嘲りが見え隠れするアウトロー混じりの少年。
口癖は面倒くさい、どうでもいい。

できれば手のかかることには巻き込まれたくない、バレなければまあグレーゾーン突っ走ってもいいだろと考えている節があり、上記の思想を除けば一般高校生です、と名乗りつつもその実態は一般も平凡もクソもない存在。
基本的にヒーローについてはほんのりすべからず嫌い、と豪語しており思春期の少年にしてはヒーローになりたい、もしくは憧れというものを殆ど持ち合わせず、寧ろその存在や定義を無意味で無駄だと嘲ることも。

それでも根は真面目でそして熱いものを秘めており、目の前で誰かが虐げられ、ヴィランが暴れているというのであれば他からの罵倒や悪評など気にせず救助、及び敵撃破に移行する善良さも秘める。
特に、どうしても救いの手を求めていて、それでも見過ごされてしまうような存在があるなら一直線、無意識に駆け出す一種の正義の形を持つ。


座右の銘は『例え全てが虚しく無駄で無意味だとしても、そこで諦めて手を伸ばさない理由にはなりえない』

自称"普通"を名乗る高校生兼バイト戦士であり、そしてグレーゾーンを突っ走る悪名高き偽善の理想(ヴィジランテ)。

東京近郊のあるボロアパートに住む、1人暮らしの苦学生。
昼間はせっせと学校に通っては授業を受け、放課後から夜に駆けては大抵バイト先のカフェで看板娘の片割れを引き受けているどこからどう見ても普通の少年。
両脚、両腕が神城重工制作の特殊装甲を用いた義肢であること以外は特に不審な点は見えないが...？






その正体は、付近やDUST地区で近年現れ始めた焔と雷を操る謎のヴィジランテ偽善の理想(アルズ・イデア)。
大抵はヴィランの撃破よりも事件に巻き込まれた人々の救出を最優先に置き、その上で助けて勝つを体現したオーヴァード。
元はこのようなことをするつもりは一切なかったものの、腐敗し名声のみを求めたヒーローが逃げ遅れた一般市民を見捨てる様な言動をして頭に来た際いつの間にか戦場に赴いていたのが始まり。

それ以来、よく足を運ぶDUST地区のブラックマーケット付近で暴れる者、到着が遅い者や不手際の目立つヒーローが相手するヴィランと言った存在相手に殴り込んでいく度、その地区のヒーローやヴィランズネットで偽善を意味するアルズの通り名を付けられてしまった。


本人はヴィジランテとしての悪名、レッテルはかったるいな...なんて思っているし要らないとも思っている。
それでも、過去助けるべき人々を捨て置いてただ戦う善を見てしまったから。
善は弱き民を護ることがないと知ってしまっているから。

例えこれが悪であろうとも、ただこの手が届く範囲の人々を助けたい、そう願って戦うその姿に、少なくない人々は『ヒーロー』を見るだろう。

上記出来事後、被災地区を彷徨っていた所ある刑事の男に保護されており、その後は同じく保護された4.5程上の少年を兄と師匠として仰いでいる。

レネゲイドウォー開戦当時に生まれた少年。
ある研究者の男の不倫相手との間に産まれた際その男から母親ごと捨てられることになった。
荒れ狂う世界、正義と悪の交差する混沌の時代。
それでも細々と、何とか生きてきた。

束の間の平穏、嵐の前の静けさともいえるそれは唐突に突き崩されて。
破壊される居住区と、そこでただ激闘を繰り広げる悪と正義。
瓦礫に押しつぶされて瀕死の母。
それでもヒーローが居る、きっと助けてくれる。そう願って信じていた。

その祈りは無意味である。
戦うヒーローは誰を救うでもなくただひたすらに悪との激闘を繰り広げる。
その手に遠慮も配慮も...そして、周囲の被害を考えることも存在しない。
自分達を救うはずの男の目に、弱き民は映ってなどいなかったのだから。

失った四肢を機械に置き換え、宇宙より齎された異星の力で元は玩具だったそれを本物に作り替えた陽莉さん
それは、幼い記憶から抽出された正義の欠片。
戦士であり、勇者であり、魔法少女。その文脈を受け継いだ力の名は―――


『イデアドライバー』


幻想具現：蒼穹式多機能外装『IDシステム』
陽莉に宿る宇宙由来のRBが心の底にある少年のヒーロー観を読み取り、改造した事実上の変身ガジェット。
起動キーとなる指輪、前腰部に装着された待機形態ガジェットを翳して本来のドライバーを展開
ベルト上部の認証部で陽莉の指紋をスキャンしDL
右側カードフォルダーに生成されるIDカードを前部スキャンスロットに翳す三段承認によって戦闘装衣をその場で生成し装着させる。

見た目は至って普通のスーツパンツやマントのようだが繊維には隕鉄由来の特殊糸を組み込んでおり軽装にも見える状態に反してかなりの耐久を誇る。
両の手の上腕部ほどまでを覆う機械的なガントレットは陽莉の殺人的且つピーキーな調整を必要とする焔や雷を高次元の制御で安定させるユニット、攻撃や防御に用いられた際の余剰エネルギーに方向性を与えるスラスター、基本的に武装を持ちえないIDシステム数少ない射撃攻撃発生ユニットを備える。
また機械的なブーツにも上記ユニットや能力に加え、一定時間全火力を解放するオーバーブースト機能を備える。

全体的にスラスターを多く備えたそれは高速戦闘、及び高火力戦闘を実現することが可能。

定番の必殺技シークエンスも存在し、展開に用いたIDカードを翳すことで脚部、胸部にエネルギーを集中させることができる。
ドライバースキャン部前で両掌を翳すことでも同様の状態を使用することが可能