公開条件：PC①にロイスを取得させる
ロイス：PC①　P：誠意　N：処分

あの路地裏で貴方に手錠を掛けた瞬間、意識を失ったPC①の影から現れたFHエージェントは貴方が確かに倒したオーヴァードだった。意識を失っているPC①をぬいぐるみのように抱きかかえながら、女は貴方にもう一度電車に乗るように命じる。
貴方はそれに頷き、意識を失って……気付けばPC①と共に再びあの幽霊電車の中にいた。
PC①の言葉が聞こえる。――貴方に、PC①が言う『もう一人の自分の死体』とやらは見えない。
血溜まりの中、PC①が示す場所にあるのは……ユゴスよりの菌類と呼ばれるおぞましき種族が作る忌まわしき金属筒だ。
貴方はその中身が生きている人間の脳髄であると知っている。確信できる――PC①の脳は、おそらく『そこ』にあるのだと。

貴方の目から見ても、PC①は狂気に飲まれ正気を失う寸前だった。人がオーヴァードに覚醒した際、その九割は邪神の手先に落ちてしまう。PC①はいま、その瀬戸際に立たされていた。
この哀れな警察官は被害者だ。貴方がFHエージェントを始末しきれなかったせいで拡大した被害の、その真ん中に立たされている。
ジャームとオーヴァードの境目はどこにあるのだろう。明確な理論と数値でその境界を指差すことはできない。
貴方が決めるのだ――助けるか、始末するかを。

◆貴方は自分のせいで被害者となったPC①に対して罪悪感や連帯感などの特別な感情を抱いている。この世界において自分の新たな同胞となる存在が生まれたことを本心では喜んでいるからだ。
　しかしPC①はオーヴァードとしてひどく不安定な状態にある。そのため、相手がジャームとして理性を喪い神話生物に生まれ変わるかどうかは自分との結びつき――ロイスが重大であるとも理解している。
◆このRHOが公開されない間、PC①は自主的にロイスを取得することはできない。PC②が指示した際に限り、新たなロイスの取得が許可される。
◆このRHOを公開時、情報項目を開示する。