【コードネーム】暁烏(モルゲンデメルング)
【種族】人間
【能力】烏丸の秘奥『竜化』による身体強化。"角付き"と呼ばれる暁烏(赤竜)へ変貌する。

【好きなもの】妹、静かな場所
【嫌いなもの】妹以外の親族、FH、他者からの過干渉
【所属、役職】UGN
明るい暖色の髪とライトブルーの目を持つ、一風日本人に見えない顔つきの青年。
過去の経験から警戒心が強く誰に対しても乱暴な口調で話すが、認めた相手に対しては誠実な態度を示す。
UGNに在籍する理由は体にギャップを抱える妹の為であり、妹はUGNの養護施設での生活が保証されている。
身体の至る所に鱗状の変貌痕が見られる。

烏丸一族の起源は西洋の異国より流れ着いた手負いの赤竜との交流にある。
赤竜を信仰対象として祀り上げ介抱した烏丸一族は、赤竜が力尽きる際に竜化の力(レネゲイド)を授かった。
以降、赤竜信仰は他言無用の密教として、閉じられた集落で現代まで信仰された。

古来日本では、『竜』という言葉は蛇に似たからだに、四本の足、二本の角とひげを持つ怪物と称されてきた。
今でこそ西洋のドラゴンと東洋の竜は似たような存在として、イコールで結び付けられるが当時はそうはいかなかった。
『暁烏』とは烏丸一族が赤竜を表す為に作った言葉である。
鳥よりも遥か上空を飛ぶ赤竜をカラスと見間違えたことから呼称されるようになった。

烏丸一族にとって竜化の力は何よりも尊く清らかであるものとされ、血を薄めない為に集落では近親相姦という禁忌が横行していた。
遺伝的リスクを回避する為に、竜化の力を受け継ぐ『継子』に加え呪いを一身に受ける『忌子』の二人を作る決まりがあり、
結果として烏丸の本家では継子として生まれた椿に対して、忌子の雪が分かち合うはずであった障害を全て受け持つ形となった。
椿は烏丸一族の中でも特に強力な竜化の力を持っていたため、雪は特に大きな代償を抱えることとなった。

UGN発足以前からレネゲイドの研究を独自に行っていたが、外部からの干渉を一切拒絶してきた。
孤立を選択した結果、レネゲイドに対して高い体制を持つ竜鱗に目を付けたFHによって、椿と雪以外の一族は狩りつくされることとなる。