ボスに陸くんを1760回殺す悪夢を見せられた。
夢の果て、もう殺したくないと自ら死ぬことを望むところまでいったが、陸くんに助けられた。
陸くんが生きてることで、また殺すことになるのではと夢と現実の区別が未だに曖昧なままだが、陸くんからこれまで知らなかった彼の過去の話を聞いたことで、これは夢ではなく現実なのだろうという思いが強くなっている。
が、まだ完全に回復したと言えず、陸くんとの距離感にバグが生じている。近づくのが内心で少し怖い。

　古い友人の頼みだった。敵の不意を打ちたいから、上手く騙してほしいと言われた。

　悪いとは思ってた、後で謝らないといけないな、と。
　きっと怒るだろうなと、殴られるのも覚悟の上で、陸くんを裏切った。

　作戦は、上手くいった。敵を始末できた、助けたい人も助けられた。嘘とは言え、裏切っただけの成果は得られた。

　「さっきはごめんね、陸くん―――陸くん？」

　裏切るふりをする為に、殴り飛ばした陸くんの体はピクリとも動かない。
　おかしいな、さっきは呆然としながら俺を見ていたのに。信じられないと傷ついた瞳を、俺に向けていたのに。

　「陸くん？」

　揺れる、視界が揺れる。歪む、世界が歪む。
　ノイズ混じりの世界の中で、生きていた筈の陸くんが死んでいた。倒れたまま動かない、ぐったりと投げ出された体に、地面に赤い血が広がっていく。
　パシャリと足元で音がした。見下ろすと、血が足元にまで伝っている。

　「ぅあ、え」

　嘘だ、そんな筈がない。

　「陸くん」

　殺す必要なんてなかった、ただ、裏切ったふりをして、それで、後でごめんねって謝ろう、と。
　一歩踏み出すと、足が血にとられて膝をつく。ピシャリ、跳ねた血が頬にかかった。顔を上げると、倒れた陸くんの力なく地に伏せた顔が視界に入る。

　「陸く、」

　瞳が、虚ろな瞳が、昏い瞳が、ただ反射するだけに、俺を見た。

　『あーあ、殺しちゃったね』

　すぐ隣に『俺』がいた。くつくつと笑い声を押し殺して、愉快そうに言葉を紡ぐ。

　『君が殺した』
　「……違う、俺は、ただ」
　『違わないよ。君は陸くんを裏切った、裏切って殺した』
　「違うっ！！」

　咄嗟に声が出た、叫んだ俺を『俺』が強く力を篭めた手で、バシャリと広がった血に押し付ける。
　地面に叩き付けられたことで、カハッと息が漏れた。そうして顔が無理矢理持ち上げられて、陸くんの瞳が、顔が、こっちを見てた。

　『俺が殺したんだよ―――俺を信じていた、陸くんを』

　ピキリ、と何かに罅が入る音がした。

炎鹿(えんか)苛烈なる火　ラウンド間、攻撃力+【Lv*3（6/9）】自分のHP5点消費。
嵐鹿(らんか)雷神の降臨+苛烈なる火　侵蝕率100％以上。ラウンド間の攻撃力を+【Lv*5（15/20）】【Lv*3（6/9）】する。自分のHP5点消費。ラウンド間、【行動値】は0となる。
神鹿(しんろく)オリジン：レジェンド+氷の回廊　飛行状態で戦闘移動。移動距離+【Lv*2（11/13）】ｍ。シーン間【精神】を使用した判定の達成値+【Lv*2（10/12）】
炎燃鹿(えんねんか)（苛烈なる火+）コンセントレイト：サラマンダー+災厄の炎　攻撃力+【Lv*3（6/9）】
雷炎鹿(らいえんか)（苛烈なる火+）コンセントレイト：サラマンダー+災厄の炎+雷の砦　攻撃力+【Lv*3（6/9）】命中した場合、対象にバッドステータスの硬直を与える。シーンLv回（雷の砦）
雷炎鹿・嵐(らいえんか・らん)（苛烈なる火+）ミカヅチ+コンセントレイト：サラマンダー+災厄の炎（+雷の砦）　攻撃力+【Lv*3（6/9）】攻撃力+3D（シナリオLv（3/4）回（ミカヅチ）命中した場合、対象にバッドステータスの硬直を与える。シーンLv回（雷の砦）
白雷炎鹿・灰(びゃくらいえんか・かい)（雷神の降臨+苛烈なる火）コンセントレイト：サラマンダー+災厄の炎（+雷の砦）　攻撃力+【Lv*3（6/9）】命中した場合、対象にバッドステータスの硬直を与える。シーンLv回（雷の砦）
天迦久神(アメノカク)（雷神の降臨+苛烈なる火）ミカヅチ+コンセントレイト：サラマンダー+災厄の炎（+雷の砦）　攻撃力+【Lv*3（6/9）】攻撃力+3D（シナリオLv（3/4）回（ミカヅチ）命中した場合、対象にバッドステータスの硬直を与える。シーンLv回（雷の砦）

NハンドアウトPC②
ワークス/カヴァー：レネゲイドビーイング/指定なし
ロイス："プランナー"都築京香
推奨感情：P好奇心/N不信感
最古のRBにしてゼノスのリーダー、都築京香とキミは対峙している。
なかなかに面白い奴だ。そう感じたキミだが、キミはそんなことのために彼女のもとに赴いたのではない。
──【蒼蒼計画(コバルト・プラン)】。キミは協力しているUGN支部長に頼まれ、プランナーたる彼女からこれを受け取りに来たのだった。

NハンドアウトPC③④(コバルト共通)
ワークス/カヴァー：UGNエージェント/指定なし&レネゲイドビーイング/指定なし
ロイス：山田餓狼丸
推奨感情：P庇護/N猜疑心
【蒼蒼計画】の顛末を報告すべく、オーヴァード対策科の警察官に事情聴取を受けることとなったキミ達。その帰り道に病院前ですすり泣く人物と出会う。
【蒼蒼計画】被害者の知り合いを名乗る少年・山田は非オーヴァードである故に面会を取り合ってもらえず、病院で門前払いを食らったという。
可哀想だが仕方ない、そう慰めようとしたキミ達は気づくだろう。彼が奇妙な首輪を架せられていることに。