静かな口調で立ち居振る舞いも落ち着いているが、チルドレンというのもあり若干発想が浮世離れしている。
見た目に合わず好戦的で、割と力押しで物事を解決しようという思考になりがち。
表情の変化が薄く周囲から冷たい印象を覚えられる事が多いが、本人としては喜怒哀楽を精一杯表現してるつもりであるため、
現状の評価にあまり納得していない。

生まれながらにして能力を獲得していた生粋のオーヴァードである彼女は、
伝承に言う一種の《先祖返り》を呼ばれる存在に近しい。
その能力は、《風の獣》をその身に宿す事で自身の肉体性能を引き上げ、その権能を行使できるようになる…というものだ。
風を自在に操り、超高周波を纏う左右の大鎌から無数の斬撃を繰り出す戦闘スタイルを主としており、
俊敏性と攻撃力において単体性能としては最高峰の出力を誇る。

……しかし、彼女の能力で特記すべき点は、権能の一つである感応現象にあると言えるだろう。
彼女が能力を展開する時、その周囲には特殊な影響を与える波が発生する。
それに感化される事で、一時的に対象は風の加護を受け、攻撃性能に恩恵を得るのだ。

本体の性能もさる事ながら、上記の特異現象もあり戦略的運用も期待できる能力を有している稀有な存在である。

赤子の頃、捨てられていたところを運良く見つけられ孤児院で保護されている。
常人には理解の及ばない能力が原因で院内で度々トラブルを起こしていたが、UGNにその存在を観測され、以降UGNの施設で教育と訓練を受けながら過ごすようになった。

教育を進める内に能力の特異性に気付いた上層部は、早々に彼女を実地に投入しそこで実戦も交え教育を施すという方針を取る。

回復後、現場へ復帰。現在に至る。