【イロハ保護時所見レポート】

日付：XXXX年XX月XX日

差出人：XXX施設　スタッフA

【所見レポート】

被保護者情報：

名前：ミクニイロハ (検体番号 392-168)
性別：男性
年齢：13歳

経緯：

イロハはFHという超能力者によるテロ組織が管轄する研究施設に収容されていた過去があります。当施設が情報提供を受け、UGNによる研究所の破壊作戦の中で彼が発見・保護されました。彼の収容されていた研究施設は非人道的な実験が行われているとの情報があり、その影響で彼の心身に多くのダメージが残されていると考えられます。

身体的な所見：

イロハの身体は年齢に不釣り合いなほど小さく、体重が極端に軽い状態でした。表情筋の硬直により、常に笑顔を浮かべており、自分の本心を話すことを拒む傾向が見られました。しかし、身体的な健康状態には特に異常は見られませんでした。

心理的な所見：

イロハは長年の実験と虐待により心に深刻なトラウマを抱えていると考えられます。恐怖心や痛みへの反応の減退が見受けられ、自身の感情を表現することに苦労していました。研究員に対しては命令に対して従順に従い、媚びたような笑顔を向けることが特徴的でした。

認知機能に問題が見られ、精神的な成長が停滞しているようです。彼の言語能力は実年齢よりも遅れており、簡単な質問に対しても十分な回答が得られないことがあります。

治療計画：

イロハの回復を目指して、以下の治療計画を立てることとしました。

身体的なケア：
栄養バランスの調整と定期的な健康診断を行い、体力の回復をサポートします。
心理的なケア：
カウンセリングセッションを導入し、トラウマの解消と感情表現のサポートを行います。
メンタルケアを重視し、彼の自己肯定感や社交性の向上を目指します。
教育・学習：
実年齢に合った教育や学習プランの策定が難しいため、10歳程度の学習教材を用いて彼の能力に合わせた学習サポートを提供します。
交流活動：
他の子供たちとの交流を奨励し、仲間とのつながりを築くことで孤独感を和らげるようにします。
トラウマ克服：
彼のトラウマに対して安心できる環境を提供し、信頼関係を築くことで克服のサポートを行います。
引き継ぎ：

上記の治療計画に基づき、半年間の治療とメンタルケアを行ってきました。新施設での引き継ぎに際して、引き続きイロハの成長を温かくサポートしていただければ幸いです。

以上の所見をまとめ、引き継ぎに備える次第です。

何卒よろしくお願いいたします。

敬具

XXX施設　スタッフA
署名：______

日付：XXXX年XX月XX日

【引き継ぎ書類】

日付：XXXX年XX月XX日

差出人：XXX施設　スタッフA
拝啓、支部長様

お世話になっております。私、XXX施設のスタッフAと申します。

この度、当施設において保護・治療・メンタルケアを受けていた児童「イロハ」について、新たな施設へと引き継ぎを行う運びとなりましたので、以下に引き継ぎ内容を記載いたします。

被保護者情報：

名前：ミクニイロハ (検体番号 392-168)
性別：男性
年齢：13歳（実年齢よりも成長が遅れていると考えられます）

健康状態：

イロハは当施設に入所した際、心身に多くのダメージを負っておりましたが、半年間の治療とメンタルケアを経て、明らかな成長が見られます。体調は安定しており、身体的な問題はほぼ解消されております。

精神的な面では、彼が自分の感情を表現することに積極的に取り組んでいる一方で、引き続きトラウマに苦しむことがあります。カウンセリングを通じてトラウマの克服に向けたサポートが必要となるかもしれません。

性格・特徴：

イロハは非常に優しい性格であり、他の子供たちや職員との交流を楽しむことができます。笑顔を絶やさず、相手の望む答えを返す傾向があります。ただし、自分の本当の気持ちを表現することにはまだ苦労しており、時折不安や恐怖に苦しむことがあります。

過去のトラウマ：

イロハは過去に非人道的な実験を受け、長い間恐怖や苦痛を経験してきました。その結果、心を閉ざし、感情を抑える傾向があります。トラウマの影響は未だに残っており、引き続きサポートが必要です。

引き継ぎ内容：

イロハは新たな施設での生活に向けて、スムーズな引き継ぎが必要と考えます。彼の過去の経験や治療の経過について、新しい施設のスタッフに詳細に説明し、彼の成長をサポートしていただくことをお願いいたします。

特に、カウンセリングやメンタルケアにおいて、彼のトラウマへのアプローチや心のケアを重視していただけるようお願い申し上げます。彼が自分の気持ちを表現するための環境を提供し、信頼関係を築いていくことが、彼の成長に大きく貢献すると考えられます。

以上の点を考慮の上、引き継ぎ書類としてご確認いただければ幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

敬具

XXX施設　スタッフA
署名：______

日付：XXXX年XX月XX日

【知能・学習能力テスト結果レポート】

日付：XXXX年XX月XX日

受験者名：イロハ

テスト実施者：XXX施設　スタッフA

【結果】

普通知能指数（IQ）テスト結果：
イロハのIQテストにおいて、彼の認知能力は依然として精神年齢の遅滞が見られることを確認しました。テスト結果では、実年齢に対して遅れており、IQスコアはXXとなりました。
学習能力テスト結果：
学習能力テストにおいても、イロハは依然として精神年齢の遅滞が見られることを確認しました。新しい情報の取り込みに苦労する一方で、繰り返し学習を行うことで、少しずつ成果を上げることができるようになっています。
【評価とコメント】

イロハは保護された当初に比べて成長し、学習能力にも少しずつ改善が見られるようになりました。しかし、彼の精神年齢の遅滞は依然として大きな課題となっています。認知機能に制約があるため、通常の学年に合った学習は難しいと判断されます。

引き続き、彼のペースに合わせた学習サポートや個別のカウンセリングを通じて、彼の成長を促進していく必要があります。彼が穏やかで安心した環境で学ぶことができるよう、スタッフ全員がサポートを行っていきます。

【今後の展望】

イロハの回復と成長を重視した継続的な治療とメンタルケアを行うことが不可欠です。彼が心身ともに安定し、自己肯定感を高めることで、より自立した生活を送ることが目標となります。

引き続き、慎重かつ継続的なフォローアップとサポートを提供してまいります。

以上の報告をもって、イロハの知能・学習能力のテスト結果を報告いたします。

敬具

XXX施設　スタッフA
署名：______

日付：XXXX年XX月XX日