元々はジャームを殲滅するための実験体として生み出された存在。その第6号だった

優れた五感を持つよう調整を施した結果、実験体の中で「最も感受性が強い」つまり「最も感情が豊かな子」になってしまった。ただジャームを殺すだけの機械に感情など必要ない。赤ん坊のころからよく笑い、よく泣く彼女は研究者たちにとってコストが大きい失敗作でしかない。
何度も抑制の実験を受けられたが性格が悲観的になれど感情そのものを殺すことはできなかった。
そうして彼女は「処分予定」とされるも、試験管ベビーの1号、「岩戸 空子」が覚醒し研究員を虐殺したことで結果的に死を免れた。現が空子に憧れているのは結果的とはいえ自身を自由にしてくれた感謝からである。

日本支部に預けられ他に保護された「姉妹」と教育を受けていたが、自分を除いた「姉妹」は次々と実験の後遺症で衰弱死、レネゲイドが抑えられずジャーム化、苦痛による自殺と亡くなっていった。

いつからか「私も誰かを悲しませたり迷惑をかける前に妹たちと同じように消えてしまいたい。」と思うようになっていった。
「夢乃 現」という名前は「夢うつつ、夢と現実のはざまのような存在になりたい」「姉ともいえる空子にすこしでも近づきたい」という思いから自分でつけた。

8歳のころ姉妹のなかでも現の一番大切な存在、「くぅちゃん」と呼び可愛がっていた9号が突然目の前でジャーム化し襲われたことで覚醒。
衝動に呑みこまれたまま9号を殺してしまう。悲しみの感情を抑えきれず暴走しかけたところ、突然現れたコードウェルにより沈静化。一部の記憶を封印し去っていった。UGNにより9号は衰弱による突然死という形で処理された。

覚醒の記憶がないのはその経緯があるため。今の現の中で9号は「いつの間にかいなくなってしまったかわいい妹くぅちゃん」のままであり自身が殺したことは知らない。また、コードウェルがなぜ現れたのか、なぜジャーム化しかけた彼女をFHに連れて行かなかったのか等は不明のままである

岩戸空子 https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=tzmNLu