容姿・経歴・その他メモ

――コ・イ・ヌール、という宝石がある。かつて｜宝石の王《マドナーヤク》と呼ばれ、後｜光の山《クーヘ・ヌール》とも称されたこの石は、インドの大叙事詩『マハーバーラタ』にその存在が記される"最古のダイヤモンド"である。神代よりインド各地を巡ったコ・イ・ヌールだったが、1849年にイギリスがパンジャーブ地方を植民地とした際に接収され、以後現在まで英国王室の所有である。
19世紀当時においては世界最大とも謳われたこのコ・イ・ヌールだが、これには"己を所有した男を呪う"という伝承がある。信憑性が低く、事実と明確の齟齬すらある伝説だが、陰謀とは常に囁かれるもの。本キャラクターはその"呪い"がレネゲイドビーイングとして現出したものである。
ところで、接収直後の1851年のロンドン万国博覧会において、その輝きの程度が低いことから落胆され、再掘削が行われた。そのため、現在みられるブリリアントカットのコ・イ・ヌールは、本来の6割程度の大きさである。……その削られた4割は、果たしてどこにあるだろうか。実際のところ、その殆どは研磨機に擦りつき、そのまま研磨剤として用いられるのである。しかし。しかし、そのいくらかが研磨機からすり抜け、


｜कोहिनूर चूर्ण《コイヌール・チュゥルン》：「コ・イ・ヌールの粉」

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