容姿・経歴・その他メモ

中国系アメリカ人の少女。その身に正体不明のレネゲイドビーイング『ガ』を宿している。
いつから彼？が寄生していたかはハッキリとは覚えていないが、幼い時から時折、彼？の声は聞こえていた。
彼？曰く、莉花に寄生する以前の記憶がなく、『ガ』というのもそう呼ばれていたような気がするだけで、本名ではないらしい。
基本的に莉花への干渉はしない主義だが、宿主である莉花が危機的状況に陥れば、何かしらの行動を起こす模様。
ちなみにＮ市支部への襲撃前に、止めるように忠告しているが、怒り心頭の莉花はまるで聞いていなかった。
良くも悪くも真っすぐで行動的な莉花とは対照的に、『ガ』は冷静を超えて機械的ですらあり、人間の感情を理解できていない節がある。

３年前に発生したマンハッタンの惨劇に、莉花と母親は巻き込まれている。
莉花は既にオーヴァードであったため無事だったが、母は重傷を負ってしまう。
そして、母は手当の甲斐もなく、その１か月後に亡くなってしまう。
最期まで夫が帰ってくれることを信じながら……
留守がちでろくに家に帰ってこない父に愛想を尽かしてした莉花だったが、母の死を契機に憎しみを抱くようになってしまう。

母の死後、謎の集団（後に≪偽神の心臓≫であったことが判明）に付け狙われるようになる。
それを助けてくれたのが、マリア・チェスノコフスカヤ率いるＵＧＮ査察部第４課であった。
マリアは莉花をＵＧＮに保護し、莉花も命の恩人の元で働きたいと半ば強引にＵＧＮ入りするのであった。
以降、約３年間を無名都市でＵＧＮチルドレンとして訓練と教育を受けてきた。
そして１か月前に、念願の査察部第４課に配属され、彼女は大いに張り切っていた、のだが……

ある日、莉花は偶然、第４課に保管してあった資料から父親が生きており、元≪偽神の心臓≫のエージェントであったことや、現在はＮ市支部で支部長代理を務めていることを知ってしまう。
憎き父が生きていたことを知った莉花は自分を抑えられず、父親殺害未遂（第１話ＥＤ）の暴挙に出てしまう。
その後、事件の責任を取る形で、第４課からＮ市支部への無期限の異動を命じられてしまう。
大嫌いな父から命令されるのは死ぬほど嫌だが、マリアから「支部長代理の言葉は私の言葉と思え」と命じられているため、渋々従う不本意な日々を送っている。

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これ以降は、ＰＣの莉花が知らない、ＧＭ向けの情報である。

そもそも父であるヴァン＝チョンシーが≪偽神の心臓≫のエージェントとなったきっかけは、莉花が原因である。
彼女は生まれた時から不治の病を抱えており、１０年も生きれないと診断されていた。
現代医学では娘の命を救えないと悟った彼は、ありとあらゆる方法を模索し、最終的に≪偽神の心臓≫へと辿り着いた。
娘を救いたいという彼の“欲望”（ねがい）を、≪偽神の心臓≫は叶えた。
彼女の身にレネゲイドビーイング『ガ』を宿し、オーヴァードへと覚醒させることによって……
ヴァンは欲望を叶えた代償として、≪偽神の心臓≫のエージェントとして活動することになる。
その結果、家族と疎遠になってしまったのは皮肉としか言いようがない（家族を危険に晒したくないという理由もあるが）

３年前のマンハッタンの惨劇で、ヴァンは邪神の本性を知り、世界に絶望し、全てを捨てて逃げてしまう。
最愛の娘に、悍ましき邪神の欠片を与えてしまった己の愚行を呪い、恐れながら……
この時期に、莉花を狙って≪偽神の心臓≫が動き出した理由は定かではないが、彼女の中にある『ガ』を回収するためという説が有力。
ＵＧＮ査察部第４課が莉花を救ったのは偶然（マンハッタンの惨劇の後始末をしている途中で遭遇しただけ）だが、その後の調査で、ヴァンが知っている程度の事はマリアも把握している。
莉花をＵＧＮに引き入れ、無名都市へ連れて行ったのも、≪偽神の心臓≫を警戒してのこと。
現状、Ｎ市支部へ異動させてしまっているが、３年前に比べて莉花自身も強くなったことに加え、敢えて彼女を泳がせて≪偽神の心臓≫の動向を探りたいという意図がマリアにはあったため。
……ただ単に、第４課の任務の特性と、莉花の性格とオーヴァードとしての能力が致命的に噛み合わない（とにかく派手で目立ち過ぎる）ので、ヴァン支部長代理に押し付けただけという可能性が濃厚である（笑）

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