稲葉 来実

経歴

音楽一族である三ケ谷家の分家、稲葉家の長男。
幼少期から音楽の英才教育を施されてきたが、彼の才能が開花したのはその初期。
数度指導を受けただけの楽器で、難易度こそ低いが曲を演奏してのけたところから始まった。
才能に気づくと家族は、これで本家を見返すことができると更なる教育を来実に対して行うようになる。
結果、同年代の子供とはほとんど縁がない状態で成長していき、現在の主体性のない性格が形成された。
しかし、とある青年と出会ったことをきっかけに、自分の意志で音楽を弾くということをきっかけに、いままでの抑圧された感情が刺激され、両親に対しての反発がみられるようになってきた。
幼少期に母親と死別し、父親との関係は現在冷え切っており、食事中も無言である冷え切った環境になっている。

能力

ブラックドッグ/ハヌマーンのクロスブリード。
波を操るという特性上、幼少期から『音』に触れてきた来実との親和性が高く、無自覚に空気を操作する術を覚醒時点から身に着けている。反面、ブラックドッグは発電細胞の出力調整に難があり、能力行使に伴い肉体が損傷していくという致命的な欠陥も有している。
また、音を視覚情報として『視る』という能力を取得している。
遺産である「ミューズのアミュレット」で実体化させた楽器をエフェクトを用いることで戦闘に最適化(武装へと形状変化)。高速移動を行いながらの白兵戦闘をメインとしている。
覚醒したばかりで、まともな訓練を受けてきていないため戦闘技術は拙いが、視認した音を操作し、武装に纏わせることで一度の攻撃で複数回のインパクトを与える、『音に乗せる』独特な戦闘方法をとる。

履歴

「……俺に何か用？」
「別に、俺はこれが好きでやってるわけじゃないよ」

音楽家の一族である稲葉家の長男。
音楽の才能、そのなかでも楽器演奏の才能に恵まれ、大抵の楽器は手に取れば、演奏することができる。

幼少期からの両親の抑圧、理想の押し付けから自身の意見を告げることが不得手であり、基本的に主体的な意見を述べることはない。

放課後、偶然知り合った青年としがらみのないこじんまりとした演奏会が心の安らぎになっている。
抑圧への反発からか、覚醒してからは衝動によって、自分を過度に害そうとする者に対してきわめて敵対的になっている。

セッション履歴