容姿・経歴・その他メモ

全身の筋肉が硬直するALS（筋萎縮性側索硬化症）という難病を患っている青年。弱視でもある。
23歳という若さで自身の会社「フロンティア・リノベイション」の代表取締役を務めており、全ての人がより良い生活が送れるアイテムの開発に熱心に取り組んでいる。
電動車いすを使って縦横無尽に動き回り、携帯しているノートPCを視線で操作し、合成音声で会話をする。
特に生活に困りごとは無く、困ったら自分で役に立ちそうなものを設計・ついでに一般向けに販売する、自給自足の生活を送っている。
性格は朗らか。苦境にあっても前向きな好青年。少年心を忘れないお茶目お兄さん。意外と頑固。
転んでもただでは起きない図太さを持ち合わせており、取引や駆け引きに抗いがたい魅力を感じる商人気質。ついでに職人気質。
UGNのガジェット開発部にもちょこちょこ顔を出しては、あれやこれやと技術協力や情報共有をしている。
頬の模様はレネゲイドが発現した時に出来た内出血の跡……をそのまま象ったタトゥー。かっこいいでしょ。
対等に扱ってもらえないこと、弱者扱いを何より嫌う。フェアであることを自身のモットーに掲げている。
さらなるアイテム開発の着想を得るため、あとなんか楽しそうだったため、UGNに協力している。

好きなもの、こと：アイテム開発、散歩、車椅子の改良、読書、おしゃべり
苦手なもの、こと:チャリティ番組、車椅子を押されること

#778899　　合成音声CV:結月ゆかり

履歴

彼の症状は全て先天的なものである。生まれこそ不遇だったが、周囲の環境には恵まれていた。
両親は資産家で、彼はその一人息子。彼らは分からないなりに様々な病院を回り、教えを請い、普通の人と同じように厳しく、愛情をもって育てられた。
多少うまく出来ない物事はあるものの、時間がかかるだけで普通の人と同じようにこなすことが出来た。
謙虚で誇り高く、常に他人のことを考えることのできる視野の広さを持つ両親に、息子は憧れ、純粋にそうありたいと願うようになる。
様々な経験を重ねるうちに、物を創造することへの才能が開花する。
両親の援助や本人の努力もあり、数々の発明賞を総なめにした。
しかしメディアや世間は、彼の努力を見ようともしなかった。「才能」ばかりを持てはやしたのだ。
「世間一般の人間よりも劣ったかわいそうな人間だから、代わりに途方もない才能を持って生まれた」などという見当違いの当て推量を真実にして、真実の歪みから歪んだ世論が形成された。
当時の彼の病状はどん底で、抗議することすらままならかった。
悔しい。悔しい。両親の助けと、自分の努力があってこそのこの結果なのに、誰もそれを見ないどころか歪んだ自分を見て適当な恨み言までぶつけてくる。これでは晒し者だ。自分はまだいい。ただ善良で優しすぎる両親が、さめざめと泣くところなどもう見たくない。ああ、この口さえ、この体さえ動いてくれれば──。
じりじりと身を焦がす怒りに焼かれ、それにあぶられるようにして能力が発現する。中学2年の夏だった。
出演していたチャリティ番組やらからすっぱり足を洗い、高校3年で会社を設立。大学に通いながら、アイテムの開発に心血を注ぐ。
詳細を知らぬままやり取りをしていたUGNの活動に興味を持ち、自身もオーヴァードであることを明かし、本格的にエージェントとしての活動を始めるようになる。
エグザイルの能力に目覚めてから逆に全身の筋肉が弛緩し続けるようになり、《麗しの容貌》などのソラリスのエフェクトを使いながら人間の姿形を保っている。彼の力量では人間らしい形を保つのが精いっぱいで、話したり歩いたりはまだ難しい。

"フリップトリック"はUGNという存在を知る前からの付き合い（UGNからの注文を持ってきていたのが彼女だった）で、様々な垣根を飛び越えた友人であり、戦闘のイロハを叩きこまれた師匠でもある。厚い信頼を寄せており、家族以外に唯一車椅子を押すことを許していた。

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