能力柄求められる役割(対象殺害を前提とした戦闘員など)や組織内での経歴(ジャーム化した身内の殺害など)から、自身が周囲から忌避感を買いやすい自覚的。

その上で“良い人は対人関係が円滑に進む”という打算的な考えから、周囲へは気さくで人当たりのよい振る舞いを心掛けており、特に歳下や後輩の面倒見が良い。

幼少期に“救われた”経験から、善性への深い憧れを根底に秘めるが、『重犯罪者の両親から生まれた出自』『能力に由来する殺傷適性』『ジャーム化した同僚を殺した経験』等が自身の悪性を強く想起させ、現実への失望・自己嫌悪・善性への嫉妬といった鬱屈した感情を形成している。
結果として、他者を助ける存在に憧れた幼少期、他者を殺す事で評価された青年期、そして後者が役割として定着しつつある現在の間で板挟みの葛藤を抱える。

また、好人物のイメージを振り撒く言動は彼にとって素の振る舞いではなく、ありのままで過ごせない窮屈さへ疲労を感じている。虚飾や忖度のない会話が出来る(弱音を吐ける)相手を欲している。

UGNによる保護の後にチルドレンへ加入。幾つかの事故と事件に関わり、戦闘専門への進路を希望。地方支部への試験採用と戦闘部隊への仮配属を経た後、各地で6年の戦闘経験を積みUGN遊木支部配属へ至る。座学の成績からは実際に苦労が絶えなかった様子が伺える。

より詳細な情報を求めた際に最もに目を惹くのは、重犯罪を重ねた両親の記録と、チルドレン3年目での同期殺し。次点がジャームに対する交戦数の多さと、これに対する殺害率の高さ。これらはチルドレン後期～エージェント初期で一度鳴りを潜めるが、以降では従来を上回る水準を示している。

チルドレン初期には授業態度や任務態度、対人関係への姿勢で無気力な面が目立ったようだが、これらはチルドレン後期から明確な改善があったことが記録から見て取れる。

煙草と酒は人付き合いに有用としているが、前者は無理をして吸っている節があり、後者は翌日に悪影響が出がち。引き際の甘さに加え、非常に根に持つ悪癖から賭博は非常に弱い。

殺した死体や溢れた内蔵を連想させるため、肉類全般と一部の海産物や生卵が食べられない。結果として菜食主義寄りであることを、周囲には体質的な問題と偽って説明している。

休日はインドア派、音楽が流れる自室で寝て過ごすことを好む、噂ではスポーツカーが買えるような金額を寝具選びに注ぎ込んでいるという。ファッションはカジュアルながら整ったものを選び、これは第一印象のバランスを考慮しての物である。

主武装は黒のツヤ消しで視認性を落とした直刀、鍔が小さく守勢に向かない等やや癖のある品。
空間跳躍を活かした強襲的な白兵戦を持ち味に、ナイフの投擲による牽制を交えた攻勢色の強い立ち回りを主体とする。反面、護衛や拘束といった受動的・非殺傷性の行動には適性が低い。

チルドレン後期～エージェント初期に上官のアドバイスで集中的な鍛錬を行ったため、汎用性が高く相手を選びにくい支援術を基礎レベルで修めている。大きな影響力は持たないが、小さな予備動作で行使できるため、水面下で使用しつつ周囲にバレないよう補助を行う場面が時折存在する。

イージーエフェクトの効果により、非オーヴァードの意識をすり抜ける状態で、非オーヴァードには聞こえない声での会話を行う。これは逆説的にオーヴァードの注意を集め易い状況で、白昼堂々と敢えて帯刀して行動する(目立つよう振る舞う)ことで、自身を未登録の(或いは敵対的な)オーヴァードを炙り出すための囮としている。
また補足した目標を追跡する術に長けており、基礎戦術に織り込まれる空間跳躍も相まり、一度始まったギンカの追跡を振り切るには相応の練度か手段が求められる。