僕の家はいたって普通。平凡な家族。
僕は生まれつき運が悪くて失敗したり迷惑かけたりしたけど、それでも僕を大事にしてくれた。
でも、心配かけてばっかりで。お父さんなんて、出張幾度に変なお土産買ってきて、運がよくなるって。うれしいけど、おかげで家には変な置物ばかりで、僕が運が悪いのもあって呪われた家って言われるようになっちゃって…。

まぁ実害が出たわけじゃないけど、陰口言われたり…。
とはいえ、お化け屋敷とかそんな感じ？…まぁ、私が髪長すぎて幽霊扱いされてるのもあるんだけど。
でもいいんだ、運が悪くてもこうして日常を過ごせていたから。

学校では、図書委員として静かに過ごしてた。
僕が断れないし、頼まれたらちゃんとやっちゃうから誰かから頼まれる…押し付けられることは多かったけど、まぁ頼られるのは悪くなかったし、いいかなって。…失敗多かったけど…。
普通の高校で普通の生活。友達はそんなに多くはなかったけど、ちゃんといたよ。
うん。だから、運が人より悪くてもちゃんとした日常は送れる。

送れてたんだあの日までは。

あれは何だったかな。僕が運だめしで送ってた何かの懸賞であたった海外旅行。
生まれて初めて何かにあたって、運が悪い僕でもこんな幸運があるんだって嬉しかった。
だから、絶対行くんだって英語も昔以上に頑張った。
パスポートもなくさないようにしたし、準備も何度もした。
お父さんお母さんは心配してたけど、大丈夫だって信じてもらいたくて頑張った。

正直僕自身も乗っていた飛行機が落ちるんじゃないかって不安もあったけど、でも僕はアメリカに無事にたどり着けたんだ。

初めての海外旅行で一人旅。不安はすごくあったけれど、うまくいきすぎていないか不安だったけど、何事もなく楽しく観光が出来たんだ。

それで、最終日。ふと立ち寄った場所で出会った不思議な遺物。
それに触っちゃったのが運の尽き。いや、きっとこうなる運命だったんだよ。

この大不運があるからこそ、僕はこの場所に連れてこられたんだ。
誰かに呼ばれて、呼び声のままに。だからこそ、僕はどうしてもここに行きたかったんだと思う。
普段ならきっとあたってもいかなかっただろうから。

遺物に契約して、流されるまま気が付けばUGNアメリカ支部の支部長になってた。
レネゲイドのこともほとんど遠い非日常だと思ってたし、邪神と対立する組織に入るとは思わなかったし、人ならざる存在になるとも思わなかった。
でも、あのたった一つの出会いで僕の全てが変わった。日常が終わりを告げた。

そうしてなりたくてなったわけじゃないUGN支部長。何もわからないまま、それでも僕はやれるだけのことをやろうとした。
たとえお飾りだけの置物だったとしても、与えられた役割くらいは頑張りたかった。

でも、僕が起こしたあの子が優秀すぎるあまり僕の出る幕は全くなくて、本当に置物だった。
だから、日本に帰してほしかったけどそれもだめみたいで、僕ってまるで囚われの姫って感じ？
あはは……。
でも僕になんか王子様は現れない。

はぁ…僕は何のためにここにいるんだろ。本当に日本に帰りたい。ううん、それが出来なかったとしても、役に立ったって認めてもらいたいだけかもしれないな。

ルーツ:ヨグ=ソトース

彼女の能力は五感の強化。それ以外にオーヴァードらしい能力はなく、ただ人よりも五感が鋭いというだけの能力。
異能力ではあるが、生物としての域は超えない。
その上、覚醒したばかりの彼女はその能力を制御で来ておらず常に高すぎる五感に苦しんでいる。
その為、それらを制御する眼鏡やイヤホンが欠かせない。

戦闘スタイルは高い五感を利用して、戦場の状況を確認しながら駆けまわる使い走りみたいなものだったが、もう少し役に立つ為に、銃の使い方を学んだ。
今使っている銃は明らかに肉体にあっておらず負荷が大きいが、それでも少しでも役に立つ為に色々な道具を使う。

自分の運の悪さで色々失敗してばかりだった為、自己評価はかなり低い。
押しに弱く頼まれたら断れないが、本当にダメなときは断れる。でも、支部長は断れる雰囲気じゃなかった。
でも、頼まれたら自分の出来る範囲でやる。たとえ失敗するとしても努力は怠らない。

運が悪いせいで、色々あったため、大抵のことは受け入れる。

性格は陰よりではあるが、人見知りはしない。

僕 君 ため口 あまり親しくない人や上司には敬語

オーヴァードになった後でも不運なのは変わらず、彼女の能力は五感の強化の為付けられたコードネーム。
観測者なのは、彼女の能力は遠方の情報を得られるものではなく、その場にいる必要があるため。
コードネームの読みに関しては、ひまわりの学名からつけられている。
彼女に似合わないその名前だが、ひまわりの花言葉の中には虚栄に近いものがあり、今の立場を皮肉ったコードネームになっている。
本人はその皮肉には気が付いていない。