容姿・経歴・その他メモ

央野執人は甘草家に仕える執事である。
主人である甘草リヒザは、彼が幼いころから面識があり、お互いが60歳を超えてからも深い信頼関係で繋がっている。
かつてレネゲイドウイルスが世界に広まった頃、FHの起こした事件によってリヒザの娘、リチルが死亡。深い悲しみを乗り越え、リヒザはFHに対抗すべくUGNに支援することを決め、央野もそれを支持した。

しかしFHはリヒザのUGN支援行為への報復として、彼女を爆発テロ行為に巻き込む。
央野はリヒザを庇い、全身の殆どを吹き飛ばされ死亡。
彼の人間としての人生は幕を閉じた。

しかしUGNは央野死亡時に、彼がオーヴァードとして覚醒していたことを突き止める。
オーヴァードながら放っておけば死ぬ定めにあった彼に、ブラックドッグ特有の発電細胞とUGNで当時極秘研究中であった『HIROSE』を組み合わせ、オーグメンテーション(改造手術)を敢行。
凄まじい力を持ったオーヴァードとして、彼を現世に繋ぎ止めた。

HIROSEとは
Human Implanted Renegade Objects Sustainable Experiment
『人体レネゲイド物体移植持続型実験』の略。
人体にレネゲイドに対応して動作する機械や物質を埋め込み、運動や生活をサポートする実験。
央野のブラックドッグ特有の体に対応して、特殊AIや手甲のアームブレードが仕込まれている。
体を機械に置き換える従来の実験とは違い、央野の外皮や臓器はオーヴァード自身のリザレクションにより再生されている。
一見メリットだらけの実験だが、その特性によって彼の見た目の年齢は大きく若返ってしまう。
また、搭載されたAIでさえレネゲイドに影響を受けてしまい、一度衝動が発生するとその感情も増幅するという危険性がある。


手術後の姿に当初は戸惑ったものの、その姿のままリヒザに仕え続けている。
「もう私と一緒に歳を取ってはくれないのね」
彼女の皮肉は時々生身の心臓に刺さるが、今はもう慣れた。

オーヴァード覚醒後もＵＧＮに協力し、レネゲイド事件を解決するというスタンスは変わらない。
強化ＡＩによる調査や、戦闘が彼の主な任務だ。
それが彼の意志であり、主人の意志でもあるから＿＿＿＿

履歴

城所市には数年間暮らしつつもよく甘草邸でリヒザの世話をしている。
機会と融合した体なら疲れも感じないし、部下への指示出しも簡単に行える。
リヒザはUGNに掛け合い、彼のために情報収集チーム「Radix」(ローマ語で根を意味する言葉)を組織させた。
このチームは彼が指示を出せば迅速に動き、結果を彼の記憶領域に直接送ってくれる。

セッション履歴