容姿・経歴・その他メモ

高名な音楽家の一家に生まれ、幼い頃から天才フルート奏者として、将来を期待されていた女性。
そして鳴と同様に、あるいはそれ以上の音楽的才能を発揮し、天才ヴァイオリニストとして将来を期待された兄・響（キョウ）。
鳴にとっても、兄は尊敬に値するヴァイオリニストであり、一人前の奏者になった暁には、兄と共に演奏を行うことを夢見て、その目標に向けて日々、努力していた。
しかし、その夢は叶わなかった。
兄は天才すぎたのだ。それ故に、凡庸な音楽（あくまで兄視点の感想）に満足できず、彼は窮極の音楽を求めてしまった。
そして、それに辿り着いたときには、全てが手遅れだった。
彼は窮極の音楽を奏で、それにより宇宙の中心、外なる神・アザトースへと繋がる門を開いてしまった。
門に吸い込まれる兄を助けようと、必死に手を伸ばした鳴だったが、兄を救うことは叶わなかった。
彼女もまた、門に吸い込まれるところだったが、その場に駆け付けた霧谷たちＵＧＮの手によって、辛うじて救出された。
命こそ助かった鳴だったが、ほんのわずかな時間とはいえ、アザトースに繋がる門に触れていた彼女の身体は変質し、オーヴァードとなっていた。
その変質の影響で、鳴はまともな音楽を奏でられなくなってしまった。
美しいはずのその音色は、なぜかひどく悍ましいものに聞こえ、聞くものすべての精神を破壊してしまう呪われた音となっていた。
敬愛する兄を失い、人生を賭けた音楽もまともに奏でられなくなった我が身を呪い、一時はＵＧＮおよび霧谷を恨んだ。
今でも、その恨みが完全に消えたわけではない。
だが、宇宙の果てに消えた兄を救う方法があるかもしれない、と霧谷は言った。
その希望だけが、現在の鳴を突き動かすものであり、ＵＧＮに協力しているのも、ＵＧＮの所有する知識（主に魔導書など）を得るためである。

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