霞のように掴めず、影のように忍び、ただ一撃で仕留める拳。
型は実用一辺倒。派手さも美学も不要。生き残り、仕留めるために研ぎ澄まされた殺しの技術。

〇基本思想

「一撃必殺」：二撃以上を要すのは未熟。

「静かに潜む」：音を立てず、呼吸を殺す。

「急所を打つ」：急所以外に拳を振るわぬ。

「後は霞に消える」：仕留めた後の立ち居振る舞いすら残さぬ

〇霞影拳（かえいけん） ― 型一覧

影潜（えいせん）の型 ― 潜伏
気配を殺し、影に紛れて機を待つ。

刃霞（じんか）の型 ― 一撃必殺
霞のように揺らぐ足運びから一瞬で踏み込み、急所を穿つ必殺の拳。

凪鎖（がいさ）の型 ― 制止
相手の動きを封じ、逃げ場を断つ。

霞歩（かほ）の型 ― 接近
一瞬で間合いを詰め、死角から拳を突き込む。

終影（しゅうえい）の型 ― 終幕
全ての技を収束させる奥義。拳はただ振るわれただけに見えるが、影の中で命は断たれている。