贖罪は無意味だった。

しかし、人の姿に戻るには、あまりにも時間が経ちすぎていた。

容姿・経歴・その他メモ

自分のことを猫だと思いこんでいるレ美肉おじさん。

RDERT(レネゲイド災害緊急対応班)マルコ班班長、猫被り(ヒポクリト)。
37歳の男であるが、猫耳少女にしか見えない。
自分のことを猫だと主張しており、語尾に「にゃ」を欠かさない。
性格は猫らしく奔放、班もほぼ放任主義。ただ、エレウシスの秘儀に対しては並ならぬ執着を見せる。
執着の強さ、一度決めたら動かない意志の強さこそが彼の本質である、と彼の過去を知るものは言う。
二階夜(にかいや) 世雄(せお)というのが本名だが、本人(猫)は口にしようとしない。
戦闘では、無尽蔵な体力を活かして盾役を担う。銃を扱えはするが、あまり強くない。

一般人の男であった彼は、ジャームから恋人をかばって覚醒した。
その後UGNに入り、本部エージェントに抜擢されるまでになる。
UGNでは常に前線に立ち、味方をかばう盾役として活躍。
数少ない休みの中、妻となった恋人と愛娘と里帰りした先の村でレネゲイド災害に巻き込まれる。

レネゲイド災害で妻子を喪ったあの日から、彼は少しずつ壊れだした。
自分の立場から、身体から、現実から、逃げ出そうと変貌を繰り返した彼は、
元の姿の面影もない少女の姿となり、自分を猫だと主張するようになった。

しかし、ここまで成れ果てた彼に、テレーズ・ブルムはレネゲイド災害緊急対応班の班長を任せた。
彼が変わったのは表面だけであり、すべてを抱え込む責任感の強さは残っていることを知っていたからだ。
そして彼は、その大任を引き受けた。何一つ、逃れられてはいないのだ。
猫被り(ヒポクリト)。偽善者を意味する、その呼び名。
二言三言言葉を刺せば、猫の皮は脆く崩れる。

元の自分とは似つかぬ姿で、元の自分とは似つかぬことをする。それによって彼は、自分の存在そのものを消し去ろうと(ダムナティオ・メモリアエ)しているのかもしれない。

セッション「エレウシスの秘儀」後

エレウシスの秘儀の顛末に一段落ついた後、猫被り(ヒポクリト)はますます猫らしい姿を見せるようになった。

セッション履歴