容姿・経歴・その他メモ

髪

瞳

肌

「近寄りがたい？冷たい雰囲気……、あ、そうか、すまない……（しょんぼりしている」
「牙が欠けても、この姿が後続の者達の光に為れるなら。私は虚像に霞んできえてしまっても、……構わないとも」


名前：大鋸屋　千葉
読み：おがや　ちよ
CN：彼の道に遮るものなし　
読み：アキレス -Achilles-

”英雄”と謳われるUGN本部所属のエージェント。遺産を失った”元”遺産継承者。
相棒であるロベルタ・アスタロッテと共に様々な任務に奔走し、そして多くを救い続ける男。
UGNが”アキレス”専用に開発した武具と、月桂冠を模した銀冠（ストライクチップ）は戦闘時に杭状の投擲武器として姿を変える。
ノイマンシンドロームのみでありながら、秀で過ぎた頭脳と身体能力、そして３段飛ばしの閃き(C値7)を駆使して数々の戦場を制してきた。
本来の武器である遺産とそれに付随する能力を失いながらも、英雄としてあり続けている。

―…、というのは任務中や気を張っているエージェント、英雄としての彼。
本来の性格は非常に温厚である。
だが、永く遺産の影響を受けた事から変に思考がド真面目になり、それでありながら生来の天然気質が入り交ざってド真面目ボケというものが生成された。
本人に悪気はないが、発言が人の神経を逆なですることもあり、可能な限り素で話さないようにしている。
素が出るのは一部親しいエージェントや、”英雄”としての千葉を知らぬ人、相棒ぐらいだろう。
ポケットにはチルドレンたちからの差し入れ（献上品）として、ずっと手を付けれていない飴やチョコレートが溜まっている

任務がない日（ほぼない）は、表の籍を置いている場である『緑丸清掃株式会社』にてお掃除のお兄さんをしている。
彼の人生の半分は遺産『白猿の額冠』の適合者候補として能力訓練であり、社会的な常識は持ち合わせつつも何処か世間離れしてしまった。
その為に一般表社会では職に就くことにも難儀し、半ば拾われる形でUGNの企業の１つである『緑丸清掃株式会社』に入ることになったのだ。
この時拾ってくれた”浄化する緑”加納美鳥には大変感謝しており、お掃除は性に合うのかとってもうきうき仕事をしている。高所はお任せあれ。

かなりの方向音痴。
任務の際はロベルタに先行（道案内）してもらい、後方からの射撃攻撃を担当する。
この方向音痴は遺産を失う前から変わらないもので、このせいでよく現場への到着が遅れた。ヒーローは遅れてやってくるを地で体現していた。今もやる。




【灰かぶりのノア事件】
多くの一般人を乗せた巨大飛空挺が墜落した事件。
神話の如く生命を内包し、あらゆる災害を越えるシェルターを形成する遺産『ノアの箱舟』
これをそのままの意味を捉えるならば御伽噺のように希望となる遺産だろう。
裏を返せば、起動すれば遺産の効力範囲にある者を護り、それ以外を葬り、帳の彼方へ流し去ってゆく災害に他ならない。
これを巨大な飛空挺に秘密裏に持ち込み、起動させようとした者が存在したが故に事件は起こった。
幸いにもUGNや協力者たちの尽力により、遺産は一歩手前のところで発動は阻止された。
しかし、発動寸前まで溜まった遺産『ノアの箱舟』のエネルギーは一点に放出されることになる。
飛空艇の動力部だ。
動力部を貫き、空を割る一閃を最後にノアの箱舟は停止。
そして風穴の開いた飛空艇は大都市のド真ん中で急激な落下を始めたのだ。
『白猿の額冠』にはハヌマーンのエフェクトを行使する能力がある。
千葉はそれを使用し、飛空艇を持ち上げ維持する程の上昇気流と風力を発生させ、飛空艇を大都市外へと移動。そして人気のない地帯への着陸をおこなったのだ。
無論安定したものとは決していえず、大きな揺れなどは幾度も起こり、飛空艇の損傷による爆発や事故により救えなかった命も存在する。
特に、目の前で飛空艇から滑りおち、空に消えていった女性の事は今も焼き付いて離れない。
それが皮切りとなり、千葉の感情が遺産の抑制を上回り、限界値を超えたエフェクト出力を発揮。（Sロイス切りしてダメージ増加的なサムシング）
それ以上の犠牲を出すことなく、飛空艇は人気のない場所に着陸。
多くの乗客達の歓喜と、少数の悲しみがその地を彩ったのだった。

この事件を最後に、白猿の額冠は千葉の額から崩れていった。
遺産の継承者としての権限を失くしたか。遺産を酷使した過負荷故か、それとも初めて白猿の額冠の輪を超えてあふれ出した感情の所為なのかは未だ分かっていない。
壊れた『白猿の額冠』から”混沌”とした何かあふれ出し千葉にとりついた。
その日から、ウロボロスシンドロームを発症。
取り憑かれた際に感じた感覚から、千葉自身は【衝動、今まで抑制され何処かに消えていた感情】だと推測している。
遺産『白猿の額冠』は失われて尚、彼の精神を蝕んでいる。
衝動的な感情の起伏や暴走状態に陥ると激しい頭痛を引き起こし、ろくに動けなくなってしまう後遺症を負うことになる。








【ここから割と過去の話なので言われなきゃ表出ない】
ー幼少期～覚醒まで的なアレソレー
日本のすこしばかり貧しい家庭に生まれた。
母と、父と、２歳離れた兄と千葉のごく普通な、家庭だ。
千葉が幼少期に通った病院がUGNの傘下の病院であり、通常の診察の他、密かにレネゲイドへの適性検査や遺産への適合検査もされていた。
千葉は12歳の際に、オーヴァードとしての覚醒への可能性が高いこと、そして1つの遺産への適合率が秀でている事が確認された。
遺産の適合者は貴重な事もあり、UGNは千葉の保護を行った。
当時、UGNは発足したて。
加えて戦力不足やレネゲイド、遺産の研究などもまだまだ手が付けられていない状態であった故にそういった検体は貴重であり多少強引な手が黙認された。
初めは資産家の養子として話を持ち掛け、それに難色を示した千葉の家族には多額の謝礼金と記憶処理がなされた。
以降、大鋸屋家は３人家族だ。

保護されてからの生活は『遺産適合者候補』としての覚醒処理。
無事に覚醒を果たした後はひたすらにオーヴァードとしての能力を、遺産を使いこなすための訓練、訓練、訓練、訓練、訓練。
本来ならば泣き言を喚き、精神を食い殺しかねない日々だったが、ノイマンとして変異した思考がそれを無意味として行うことを諦念し、遺産がそれを表に出すことを許さなかった。
千葉の天然思考は実は天然などではなく、通常の人格形成に著しい異常を来した果ての産物である。

ーUGNのエージェントとして育成された彼に”それ”以外のものは極僅か。
空腹な朝だ。幸福な日々だ。空福だ。幸腹を得る日は、いつか。


イメ曲：グルカゴン Music & Lyric : EZFG

モチーフ：ノコギリソウ
花言葉：「戦い」「勇敢」「治癒」

本質：蚕
人の助け失くして生きてはいけない。
英雄は他者があって初めて、成り立つ者である。

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