キャラクター

“甘くてやわらかい声”を武器に、誰よりも人の心に寄り添うUGNエージェント。
その物腰は穏やかで、口調も抑揚を抑えながらどこか歌うように響く――「気づけば心がほぐれてしまう」そんな話し方をする。

特に志鶴の前では、冗談も織り交ぜながらその心をゆっくりと撫でるように包みこむ。
感情をぶつけるのではなく、ほんの一言で全てを赦し、全てを肯定する。そのやさしさはまるで、冬の夜に差し出される湯気立つミルクのようだ。

「おかえり。今日も強かったね。」
「泣きたかったら、隣にいるから我慢しなくていいよ。」
「君の光は、僕にはちゃんと届いてる。」

――そんな風に、ささやくような言葉を自然と口にする。

決して媚びたものではない。甘さと落ち着きと真摯さを、すべて同時に持っている。
それゆえ彼の言葉には、誰もが「信じたくなる」魔力がある。志鶴にとってはとくにそれが絶対的な拠り所となっている。

弱視であるにもかかわらず、周囲の“温度”や“鼓動”を敏感に読み取り、言葉の間や呼吸のずれすら見逃さない。
本人いわく「見えないからこそ、わかることがある」。

その包容力の裏には、いくつもの失敗と痛みが折り重なっており、「人を護りたい」という思いが、彼を“誰かの安心”そのものに変えている。

経歴

彼は、生まれた時から“特別な存在”として望まれた。彼の家系は代々、UGNに深く関わっており、「次代の戦略を担う存在」として、生まれる前から数多の期待と設計を背負っていた。
だが、彼が4歳のとき、突発的なレネゲイド災害で視力を失う。家族や周囲は彼の将来を案じ、落胆もあったが、彼自身はその喪失を「新しい感覚が芽生える契機」だと受け入れた。

やがて熱源を感知する能力を手に入れた彼は、視覚を超えた観察を可能とし、優秀な情報収集員として育成されていった。10代の後半からエージェント任務に就き、各地で潜入活動や諜報、破壊工作をこなすうちに、家庭教師としてのカバースキルを自然と身につけた。

志鶴とは、彼が20歳のとき、UGNの教官として配属された支部で出会った。当時の志鶴は過酷な訓練に耐え、任務に心をすり減らしていた。彼は彼女に「その力を命令じゃなく、自分の意志で使っていいんだ」と伝え、寄り添った。
2年後、任務中に志鶴が命の危機に瀕した際、彼は単身で彼女を救出し、その中でお互いの想いをはっきりと自覚するようになる。UGN内では異例の“教官とチルドレンの婚約”だったが、正式に認可された。

そんな彼にも敗北の記憶がある。かつて、潜入したとある学園で、ある生徒をレネゲイド汚染から救えなかった。信頼を寄せてくれていた少女が、彼を庇って命を落としたのだ。そのときの自責の念は今も胸の奥に巣くっており、「自分は完璧ではない」という痛みが、同時に“人間としての温かさ”として彼の器を育ててもいる。

レギュレーション

・初期作成+50+イージーエフェクト用4点
・採用可能〔1+2+上級+LM+EA+PE+IC+UG+RU+HR+RW+CE+BC+CRC+NC+IA+UA〕
・使用サプリ〔1+2+上級+LM+EA+RW+BC+IA〕
・PC間ロイス シナリオロイスにて指定

成長　75点

〈射撃〉1→6　10点
《氷熱の軍団》　LV4→LV5　5点
《スキルフォーカス》　LV1→LV3　10点
「スキルエキスパート」　取得　25点
《チェックメイト》　LV3取得　25点

セッション履歴