……私はかつて、普通のサラリーマンだった。
少年時代から普通に日常を謳歌し、社会人になってもそれが
ずっと続くと思っていたんだ。……今となっては、馬鹿らしい話だよ。

これは16年前の話だ。かつて私が……えっと、何歳だったか。
そうだ、27歳の時だ。日常の中で生きていた私は、突然……
婚約していた恋人と子供を『ジャーム』という悍ましい存在に
殺されてしまったんだ。正確には、子供というより恋人が
赤ん坊を妊っていたんだけどね。ともかく、私の目の前で
突然……二人の尊い命が喪われたんだ。

その光景が私の網膜に焼き付いた瞬間、自分の身体の内から
力が湧き出てきたんだ。怒りと絶望という名の力が。
気づいたら私はその『ジャーム』を塵遺さず消し飛ばしていた。

これが私の日常が崩れた瞬間だ。そうして私は
UGNという組織を知り、何かに突き動かされて、
まだ発展途上だったこの秘密結社に入ったわけだ。


……急に話題が変わるけど、私の趣味は写真撮影なんだ。
この美しい世界を撮る事が唯一の趣味だった。日常の綺麗な光景を、
フィルムに焼き付ける。これが私のたった一つの生きがいだった。

でも非日常しか知らない君達は……解らないんだろう？
この広大な美しい海、歴史ある建造物、
何の変哲も無い……世界中の家屋の数々。
それら一つ一つが、本来は美しい筈なのに。

非日常とこのレネゲイドの力が、全てを穢す。
本来は純粋なまま育つ筈の子供達ですらも……
私はもう、こんな変わり果てた世界はうんざりなんだ。

だからせめて、これから生まれてくる子供達の為に……。
どうにかして、この世界をかつての美しさに戻したいんだよ……。

──"薄倖の載録人"、チルドレン達の前で語った過去。

君はUGNに所属するエージェントだ。
16年前のUGN発足時から所属している古株であり、
数々の闘いを経験してきた猛者中の猛者でもある。
その歴史の中で、様々な経験をしてきた事だろう。

故に、十数年変わる事のない世界に対して何か、
疑問に思ってしまう事が増えてきたのかもしれない。

第一、レネゲイドの存在が世界中に拡散してしまえば、
未曾有の大規模混乱が起こる事は明白なのだ。だからこそ、
自分達がそれを16年間止めてきたのだった。

……だが、最近になってUGNの設立者
『アルフレッド・J・コードウェル』博士が
FH側に回り、UGNと敵対したのだ。

『正義』と『世界の在るべき姿』は既に変わろうとしている。
自分はこのままで良いのかどうか、この穢れた世界に
変革を及ぼすべきではないのか、という思いも……

しかし、どうしても答えは出ない。
だから……今は目前の大切な人を護る為に戦う。
いずれ自分なりの『回答』を導き出せると信じて。

サンプル"幽光の哀弾"の範囲型です。
速攻射撃・範囲型と言っても良いでしょう。
火力は"幽光の哀弾"より劣る上、デメリットもありますが、
それでも『範囲(選択)』で、ある程度の火力を敵に
撃ち込む事が出来るのはこのビルドの一番の強みです。

戦闘時は少し状況判断が必要。
マイナーで《『寫眞機』》使用、
メジャーで《『影録』》or《『影録・拡』》、
80%以上なら《『永録』》or《『永録・拡』》を
使用する。"拡"がついてる方は敵が2人以上居る
エンゲージに撃ち込まないと意味が無いので注意。

ブラム=ストーカー数少ない高火力エフェクト
〈ブラッドバーン〉採用、回数制限なし係数4の恐怖！

"幽光の哀弾"と似た構成で戦闘の幅が効く上行動値も1高い為、
RPでは彼女の先輩として立ち回ってみるのも良いかもしれない……