ラゼラム共和国内におけるルカーン財団の総支配人である鷹尾・ルカーン・総真が設立した秘密組織、タカオ機関。そこに所属し、財団総支配人から直々にラゼラム軍に派遣され、民間軍事企業ノインテーターの傭兵に交じり戦争において指揮を執る軍人である。戦闘中毒者である傭兵たちを「獣」と見下しながらも、冷徹な論理と実力をもって指揮を執り、共に戦場に立ち続けている。
　表向きには、内乱初期の激戦において戦死したはずの元軍人。しかし実際には、タカオ機関の手によって肉体の大半を廃し、戦闘用ロボットとして再設計されていた。その実体を知る者は、財団上層部と機関の研究者のみである。型番は「TAK-β01 “LIBRA-MACHINA”」。

　セオドアの姿には、もはや人間の面影は存在しない。身長約2メートル、直立二足歩行型の重装甲擬人兵器。頭部には口も鼻もなく、単眼式のセンサー──赤紫に発光するモノアイが取り付けられており、常に微細に揺れ動いて周囲をスキャンしている。
　外殻は白銀を基調にした複合装甲で構成され、関節部には人間型の可動域を模した高精度サーボが組み込まれている。設計思想として人型ヴィークルをそのまま人間大へスケールダウンし、人間用の白兵兵器をそのまま使用可能とした戦闘特化型デザインであり、彼自身が“兵器”であることを隠そうともしていない。
　声は無機質な男性ボイスだが、電子フィルターを通して出力されており、時折途切れるようなノイズが混ざる。外見的には「冷徹な死の象徴」であり、戦場に現れるだけで周囲の士気に明確な影響を与える。

　感情を排したような口調と行動から、他人には冷酷非情な存在として映る。だがその芯には、かつて人間だった頃の信念や倫理観の「残滓」がわずかに残っている。
　指揮官としての腕はそれほど高いわけではないが、最前線に傭兵たちと共に立つことで指揮を奮い立たせている。
　クロドヴァ議会軍の生き残りやデザートミラージュのスペリオルを捕縛しタカオ機関に連れ帰り、オーヴァードの人体実験やダキウム鉱石の調査に利用している非情さもある。

　ブラックドッグのシンドロームを持つ｜純血種《ピュアブリード》のオーヴァード。
　機械化した全身を生体電流を緻密に操作することで生身のように自由自在に動かすことができる。また、この能力は研究者としても優秀極まりなく、彼の前では多少の電子セキュリティはないも同然であり、電波攪乱なども可能である。

　内乱初期におけるクロドヴァ議会軍との戦争では、ノインテーターの傭兵たちと共に数多の戦車や戦闘機、イージス艦を撃破し、首都陥落寸前まで戦線を押し進めた。しかし傭兵部隊デザートミラージュの介入により反撃を受け、セオドアはそこで殉職した。──と、表向きには伝わっている。
　実際は脳を除く五臓六腑すべての身体を機械化し、ラゼラム軍における高性能擬人装甲兵、つまりロボットとしてその身分を隠し所属している。そのロボットがセオドアだと気付いているのは、所属しているタカオ機関の研究者やルカーン財団の上層部のみである。セオドア自身もタカオ機関に所属する一員として、自身を利用して人体実験を行なっていると言える。

ＰＣ①用ハンドアウト
ロイス:
推奨感情　Ｐ：／Ｎ：
カヴァー／ワークス:／
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