暗い赤紫の髪に、紺に近い青色の瞳。
女性にも見える端正な顔立ちと細身の身体。
通常の表情は無表情だが、顔に出やすく、焦ったり照れたりするのが分かりやすい。
声は低めで、小さい。

寡黙。任務ともなれば交流のために会話を試みてくれるが、日常生活で人と関わることが極端に少ない。
本が好きで、休日は四方を本棚で埋め尽くされた自室で過ごす。
食や他の娯楽に対して興味が薄く、最新の流行や機器にも疎い。仕事で使うスマートフォンは最低限の操作を理解している。
だが、他者が自分に対して趣味嗜好の話をする時は、しっかりと聞いてくれる。（適当に聞き流さない）
猫や犬などの動物が好きだが、いつ死ぬか分からない自分の身では責任を持てず、彼らの命のためにも飼わない。
過去の経験から、覚醒したてのオーヴァードや、ひどい目にあったオーヴァードに対して世話を焼く傾向にある。

現在こそUGNに呼ばれれば出動するイリーガルだが、昔はFHにいた。
両親ともども優秀なFHの研究員で、比較的偉い立ち位置にいた。3人目の子供がジルベールである。
ジルベールの適性こそ両親の望んだものであり、彼らはジルベールを『完成品』にすべく育て上げた。
だが、ジルベール自身は過酷な訓練こそあれ普通に育てられたものの、非道な実験を繰り返す両親とそのセルに対して反感を持ち、
18歳の頃、誘拐されてきた一般人やオーヴァードを地下牢から出し、自分もそのセルから脱走する。
その後は、母国フランスから日本まで逃亡し、日本でUGNイリーガルとして活動している。
元々FHであることは隠さずに明かしており、セルの名前も告げてある。
今でも、ジルベールを連れ戻すためにそのセル所属の人間が探しているが、追手は全て始末している。

「……UGN所属、ジルベール・バルテレミー。好きに呼べ」
「食は摂れていればいい。活動に支障はない」
「お前は、灰かぶりのガラスの靴も履けず、世界で一番の美しさにもなれない。潔く退場しろ」

・女性経験なし。そもそもそういったことに一切の興味がない。
・会話が嫌いというわけではなく、会話を求められれば会話をしてくれる。
・他者に対して踏み込まないのは、自分との関わりを勘付かれてセルに狙われることを嫌うため。
・童話をよく読むため、言い回しに童話の言葉が入ることがある。
・過去のことは自分から話すことはないが、聞かれればすべて話す。