原風景

　FHでもUGNでも、私のやることは変わらなかった。
　敵を破壊すること。
　その行為の意味も知らず、しかし、疑問に思うこともなかった。
　私は、ただの一本の｜剣《どうぐ》に過ぎなかった。

　けれどある日、それを知った。
　壊してきたもの一つ一つに、命が、心が、人生が、あることを知ってしまった。
　私にも、それがあることを知ってしまった。

　どうしたらいいのかわからなくなった私は、ある人に尋ねた。
　己の行い、己の力、その意味を。

“きみが決めるんだ”
　と。彼はそう言った。

　その力があるから救えるものがある、と、彼は、私が守ってきたもの、救ってきたものを教えた。
　その力があるから立ち向かえるものがある、と、彼は、私が戦った相手、戦うかもしれない相手について教えた。
　その力を振るわない幸せもある、と、彼は、平穏や逃避という道を教えた。
　その上で、全て決めろと彼は言った。
　己の力の意味、己の正義、己の未来――なにもかも、私自身が決めるんだ、と。

能力

　カウンターエッジ。
　｜彼女《そ》の刃は、レネゲイドによる超常の肉体すら――否、それこそを害しうる。
　彼女を造った者は、それによって｜“敵”《オーヴァード》を殺すことを望んだのだろう。
　けれど、彼女を導いた者は、彼女が運命に｜立ち向かう《カウンターする》ことを祈ったのだろう。
　彼女自身が、彼女の意志で、彼女が“良い”と思ったことを成せれば良い、と。
　それがもし、｜反逆者《ダブルクロス》となる道であったとしても。

履歴

▼

氏名

八剣 鋼音

コード

カウンター・エッジ

　製造番号はEDGE-008、UGN保護後も暫くはそのまま呼ばれていた。
　氏名および現在のコードネームはとあるUGNエージェントによる命名。

▼肉体・容姿

髪

グレー（白髪交じりの黒）／ショートボブ

目

ライトブルー／切れ長

肌

白人めいた白

利き手

左

視力

良い

服装

▼人物

属性

秩序・善

一人称

私

二人称

君／お前／貴方

性格

穏やか／頑固／ストイック
他人からは何を考えているのか解りづらい手合い

口調

趣味

なし

文字

カタい

生活力

無いがストイックすぎるせいで露呈しづらい

好き

人の笑顔

嫌い

▼経歴

　FHの研究所で造られたデザイナーチャイルド。
　研究所がUGNに摘発された後、そのままUGN預かりとなりチルドレンとして育てられる。
　UGN預かりとなった後も｜兵器《どうぐ》めいた運用が続くが、特定エージェントの保護下に入って以降、扱いの改善が為される。

ハンドアウト：PC2

カヴァー/ワークス：任意/UGNエージェント or チルドレン
シナリオロイス：少年　推奨感情　P：同情　N：任意

貴方はUGNのエージェント、またはチルドレンだ。
貴方は突然、「UGNの敵」になってしまい夜の街を逃げ惑っている。

どうして突然こんなことに？自問する貴方に、心当たりがあるとするならひとつだけ。
貴方は黒峰支部長から命じられたジャームの『処理』を、貴方の判断で中止した。
貴方には、その少年がジャーム化しているようには見えなかったからだ。

けれど、『処理』の中止をその場にいた同僚に告げた途端に、彼等は一斉に貴方を敵と見なし牙を剥いた。
咄嗟に逃げ出してしまったが、自分はきっと間違えていない。その筈だ。
そんなことを考え駆け抜けた先で、貴方は倒れたPC1と遭遇する──

セッション履歴