27年前、アメリカのとある大都市の一角でアルコール依存の父親と商売女の母親の間に生を受ける。劣悪な経済状況や両親の不仲、虐待などが原因で悲惨な幼少期を過ごし、さらにオーヴァード達の争いが激化する中でその家庭すら離散。それからは都市に出来たスラムの一角で、天涯孤独の生活を送っていた。
16歳になった頃、金に困った事で、とある研究機関が行っていた治験のアルバイトに参加。そのアルバイトは開発段階の薬の効果を調査するという謳い文句だったが、実際は神崎グループが秘密裏に行っていた人体実験であり、液体金属状のEXレネゲイドを人体に適合させるテストを行うものだった。神崎グループはレネゲイドウォーに目を付け、レネゲイドを利用した生体兵器を裏社会に売り出そうとしていたのである。そしてテストの結果、アダムはEXレネゲイドに適合。全身がEXレネゲイドと融合してしまったばかりか、そのまま研究者達に改造を施され、意思を持たない操り人形と化してしまったのだった。
それから7、8年ほどは神城グループの手駒として競合他社の社長の暗殺などを行っていたが、ある時ヒーローとの戦闘の中で意識を制御していた機械が破損。正気を取り戻した事で自分の置かれた状況を理解し、自分を奴隷のように扱ってきた人間達を抹殺した上で、大本である神城グループに裁きを与えるため、日本へと渡った。
現在は東京の夢の島地区にあるケムリヤマに潜伏し、実験に関与していた人物やスラムを荒らすヴィランに制裁を与えながら、神城グループの幹部に復讐を果たす機会と自分の体を元に戻す方法を探し求めている。

元はアフリカ系の黒人だったが、今は目や耳、鼻や口、体毛などが存在せず、全身が艶めいた黒色と銀色のラインで覆われた怪人のような見た目をしている。これは全身がEXレネゲイドと融合しているためであり、戦闘の際は銀色のラインが昆虫の脚部のような刃へと変化する。裸でも特に問題が無い姿だが、人間性を保つためにパーカーやジャケットなど、人間らしい服を意識的に身に着けている。
性格は自己中心的で冷酷。幼い頃の経験から他人と助け合う事に価値を感じておらず、自分の目的を達成するためならどのような行いをする事も厭わない。ただし、社会常識的な倫理道徳やある程度の根の良さは持ち合わせており、進んで弱者を弄んだり、残忍な行いをする事は無い他、必要であればヒーローなどと協力しての行動も行う柔軟性もある。また、夢の島地区に住む子供達を幼少期の自分とある程度重ね合わせており、気紛れで地区に手を出そうとするヴィランを退治したり、危ない状況に陥った子供を助ける事もある。

全身が液体金属状のEXレネゲイドと融合しており、体に入った銀色のラインを刃の付いた鞭のように変える事が出来る。刃は全部で7本まで出す事ができ、それが甲虫の脚と角のように見える事がCNの由来になっている。また、戦闘スタイルはかなりの速攻型であり、縦横無尽に動く刃を完璧に制御しながら操る事で相手の死角やカバー出来ない急所を同時に狙い、最初の一撃で相手を確実に仕留める戦法を取る。イメージとしては寄生獣。
データ的には、最初の一発で大ダメージを与える事に特化した型。中盤でもそこそこの火力が出せると思う。

CNの由来はsly(狡猾)+slice(薄く切る)+beetle(カブトムシ)。
最近ウルヴァリン&デップー見たので作りました。