容姿・経歴・その他メモ

産みの親が未成年での出産だったため、生まれてすぐ義理の両親へと引き渡された。
そのため本当の両親については顔も知らず、今後会うつもりもない。
育ての親はUGNの関係者であり、幼少期から逸脱した高い学習能力を持っていた霜芭がオーヴァードとして覚醒したことをきっかけに、チルドレンとしてUGNへの所属を勧めた。
霜芭の実親は現在のところオーヴァードへの覚醒傾向にはなく、にもかかわらず霜芭はかなり早い段階でオーヴァードへ覚醒したことはレネゲイドウイルスの研究において一定の注目を集めている。


ピュアブリードのノイマン以上の密度で形成されたノイマンネットワークによる超高速思考と並列思考は、霜芭の手にありとあらゆる可能性を実現させるチカラを与えた。
人は自らとは隔絶した能力を持つ者に『天才』の称号を与えて区分するが、その点で霜芭は人間の活動領域における最も孤独な位置づけと言えるだろう。万能の天才とはすなわち、あらゆる存在から隔絶しているという意味だ。

ゆえに霜芭は『何もしない』

自らのチカラを意図的に制限し、やればできることをやらないことに決めた。
人の輪に混じって日々を送り、ノイマンとしてのチカラすらよほどのことが無ければ使用しない。

それを怠惰と言う者もいたが、彼女が決まって答えるのはこうだ。

「私が一人でできることを一人でやることに意味はないよ。それによって得られる結果は私個人の限界点までだからね。
だから私は一人でやれることを皆でやる。『仲間』が手を取り合った先で、『私個人』を越えるチカラになると信じてる。
……その道筋はまだ、答えを得られない遠い理想だけれど。それでもこれは、私が挑む『不可能性定理(ローズブルー)』だ」

履歴

かつて、霜芭はその能力を遺憾なく発揮し任務にあたっていた。
彼女についていける者は仲間のうちに誰一人として存在していなかったが、霜芭個人で解決できる範囲があまりにも広大であらゆる問題は些末な物として扱われた。
それが誤りであったと気づいた時には、何もかも取り返しのつかない場所へと零れ落ちた後。

狩猟者(プレデター)伊庭宗一。
最強と目されるその存在を前に、『人間の活動領域における天才』などあまりに矮小だった。
だがそれでも、次々に仲間が殺されていくなか唯一生き残ることができたのは、霜芭が『天才』であったからに他ならない。
それが幸運であったか不運であったかは、別の話だが。

セッション履歴