ある剣術道場の一人娘。
また、UGNイリーガルとして活動をしている。

他人に厳しく、自分には倍厳しい。実直、生真面目、堅物を絵に描いたような性格をしている。
剣道部、風紀委員に所属し、学業成績も高水準。文武両道の才媛である。

剣の才能に恵まれており、全国大会に出場する際は優勝候補筆頭と目されていたほどの天才少女。
また剣に対して非常にストイックでもあり、決まった時間・決まった量の稽古を欠かさない。
まともな趣味もなくひたすら剣に没頭するほどのストイックさは美点でもあり欠点でもあると言える。

一時期は腕を故障し二度と剣は振れないとされていたが、オーヴァードに覚醒したことにより再生。
レネゲイドの能力に覚醒したのはつい最近で、まだ遺産の力を十全に扱えていない。

圧倒的な瞬発力、及び神速を可能とする動体視力が最大の武器。
戦闘に於いては、その瞬発力を最も活かせる型――即ち居合による攻撃を行う。
無心での『溜め』を必要とするが、その分動き出しからの一閃は不可避の速度をもって放たれる。

最大まで溜めた後の居合は一刀で十数回分の斬撃を浴びせるほどの速度を誇る。
しかし現状は力に慣れておらず完全な制御ができていないため、攻撃の安定感には欠けてしまう。

手にした遺産『鬼切りの古太刀』には悪しき気を断ち切る能力があり、相対するジャームが強力であればあるほど効果を発揮する。

天才少女。そう呼ばれ続けて、気が大きくなっていなかったと言えば嘘になる。

家の道場の免許皆伝をしたのが7歳。最後に敗北したのが9歳。
厳しく課した鍛錬は必ず成果となり、こと剣においては挫折を知らずに進み続けた。
鍛錬すればするほど強くなる、自分はどんな鍛錬にも耐えられる。即ち、自分はどこまでも強くなれる…と、驕っていたのだ。

その驕りが、あの故障に繋がったのだろう。
腕筋肉の断裂。それも全国大会直前、最悪のタイミングでの故障だ。
原因は誰の目にも明らかだった。疲労の蓄積…家族や友人の制止を振り切った、無茶な鍛錬が災いしたのだ。

自分の未熟さ故に、二度と剣が振れない体になった。その事実は、私を酷く打ちのめした。
剣のない私に価値はない。況や、自分で剣を捨てたのだから。

無力感のまま日々を過ごしていたある時、声が聞こえた。私を呼ぶ声だ。
頭の中に直接響く声は、厳かだが不思議と悪い感覚はしなかった。
その声に従い、道場に向かうと――見た事がない地下への入り口があった。

後々聞いた話では、我が家の道場はUGN支部の表の顔であったらしい。
その支部ではある「遺産」の管理をしていて、誰も適合できずに地下に封印されていた…そうだ。
では何故私が入れたのか、それは判らない。何らかの作為が働いたのは確かだろう。
それが何者なのか、あるいは遺産そのものの作為なのか、明らかにはなっていない。

遺産、鬼切りの古太刀。その刀身に、魅せられた。
再び振るうならうばこの刀がいい。そうして私は、使えなくなった右腕をそれに伸ばして―――

《居合》を使おうとしたらなんかこうなってた。エフェクト数が少ない。
猛烈にダイスが減る《マシラのごとく》を暴力的な達成値でカバーするコンセプト。
100％以上で《マシラのごとく》を使うと判定ダイスが1個になるので1/10でファンブルする。こわ。

《コンセントレイト》は別のエフェクトに差し替えてもいい。

さらなる波7、マシラ5、居合7…安定して強くなる。
援護の風…ファンブルが怖いね。必要ないときは他人に飛ばす。
スピードフォース+獅子奮迅…マシラをばら撒く。

私は未熟だ。力に胡坐をかき、過去から逃げ、忘却に甘えていた。
そんな自分自身を斬った今、私は少しでも前に進めているだろうか。答えはまだ出ないままだ。
だが、もう逃げない。その覚悟が決まったのもまた、確かだ。

私に必要だった力は、過去を喰らい受け入れる力――彼のような力だ。
どこまでも行けると驕っていた私も、未来が閉ざされて自暴自棄になっていた私も、過ぎた力に溺れた私も。
全て受け入れ、乗り越えてみせる。これから生まれるだろう邪念も、迷いも、全て斬る。
きっと私はまだ強くなれるから。