容姿・経歴・その他メモ

■概要
名前：碓氷　月羽
年齢：20歳ほどに見えるが不明（活動期間は1年ほど）
一人称：私、私たち
二人称、あなた
好きなもの・こと：散策、人の身の上話を聞くこと
嫌いなもの・こと：命を粗末にすること

碓氷　月羽は市内の工芸店で機織りを務める女性である。黙々と仕事をこなす姿は周囲からも評価されており、店主の老婆からは「お蚕様のように絹の扱いがうまい」と冗談交じりに評されるほどである。

この評価は強ち間違いというわけではない。月羽の正体は人間でなく、「養蚕」を起源にもつレネゲイドビーイングであるからだ。碓氷　月羽は、養蚕の過程で屠られた蚕の無念がレネゲイドの力によって姿を得た存在である。

■覚醒とその後
月羽がレネゲイドビーイングとして覚醒したのは、今から1年ほど前のことである。「養蚕の犠牲になった蚕を弔う慰霊碑の前に立ち尽くしていた」というのが、彼女の持つ最初の記憶だ。

月羽には、行く宛てなどなかった。そんな彼女に接触し、レネゲイドに関する知識と一時的な住居を与えたのは、「ゼノス」と名乗る組織だった。月羽は当初彼らの拠点に住まいその活動に協力していたが、「レネゲイドのことより人間のことを理解したい」と考えるようになり、半年ほどで住居を市街地へ移した。

なお、月羽が人間の心に興味を持つ理由は、「かつては自分たちを殺した人間が今度はなぜ自分の手を取るのか理解できないから」である。彼女にとって人間たちが好意や愛情を示す基準や、悪意や憎悪を向ける基準は、尽きない興味の対象であると言える。

■オーヴァードとしての能力
月羽の能力は防御に秀でている。自身の体を糸状に変化させ銃弾や斬撃を防ぐほか、繭のような壁を作り攻撃を無力化することができる。また、蚕蛾のレネゲイドビーイングとしての力なのか、自身の体から絹糸を編むこともできる。多少の疲労を伴うので普段はあまり行わないが、品質に拘りたい織物を織る際にはこの力を使うこともある。

レネゲイドビーイングとしての起源を示す《オリジン》エフェクトを使用した際には、頭からは触覚が、背中からは翅がそれぞれ現れる。尤も、蚕蛾に飛翔能力がないように、この翅によって月羽が飛翔するを得ることはない。それどころか、成体の蚕の口が退化するように《オリジン》エフェクトの発動中は口を使った発声と食事ができなくなる。エフェクトの力を借りれば意思の伝達は可能だが、メリットとデメリットが釣り合っているとみるか否かは状況次第だろう。

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